雰囲気にてるけど、結構違う英単語 〜 HopeとWish編

雰囲気にてるけど、結構違う英単語 〜 HopeとWish編

英語は「自分で使う」という事を念頭に学習しよう。

 

TOEICや英検で点数を取る為に暗記ばかりしていると、実践で使い物にならない英語力しかつかない。また、点数を取る為だけに覚えた知識と使う為に習得した知識では、記憶への定着度がまるで違う。

 

英語には非ネイティブにとって似たような単語というのが多く存在する。
それを「TOEICでは出題されないから」という理由で区別を曖昧なままにしてしまうと、実践でとても不自然な英語になってしまう。私達にとって似ていてもネイティブにとっては違う意味やニュアンスが含まれているからだ。


 

しっかりと「伝わる英語」を身につける為にも、この「似ている単語」を攻略しよう。

 

 

HopeとWish

similar_but_not_same

 

この2つの単語は雰囲気的に凄く似た印象を持っていると思う。
どちらも「こうなって欲しい」という願望を表す単語だ。

 

日本語では「願う」「祈る」などと訳されるが、これらの単語が使われる文脈やシチュエーション次第ではどちらも「願う」「祈る」で訳せてしまう為、日本語には中々その違いが表れてこない。

 

しかし英語ではその意味合いがかなり違う。

 

簡単に言うと、

 

Hope:現実的に「可能」「起こりえる」と思う場合

Wish:現実的には「不可能」「起りそうもない」と思う場合

 

という違いがある。

 

I hope I can see you again soon.
また会えるのを楽しみにしています

 

は、「また会える」というのは現実的に可能だと話し手が思っている事が前提にある。

 

一方で、よく仮定法の鉄板例文として登場する

 

I wish I were a bird.
もし私が鳥だったならいいのに

 

これはどう考えても「現実的」ではないよね。
だからwishとなる。

 

hopeだと「ヤバい奴」でしかない。
まあ、実際の英会話ではhopeを使っても相手は意味を汲み取ってくれるだろうけどね。

 

とはいっても、hopeだろうがwishだろうが同僚や友人が「鳥になりてぇ、、、、」とか言ってる時点でちょっと心配にはなるよね。忙し過ぎて疲れちゃった、、、?みたいな。

 

世の中の英語のテキストは

 

“I wish I were a bird.”

 

というお決まり例文を載せるのはいいけど、その後ちゃんと

 

“…Are you OK?”

 

という文章をつけて完成された会話文にして教えるべきだよ。こんな病んだ時代なんだから。
という意味のない事を思いついた。今。

 

 

 

 

 

 

Wishは仮定法と運命共同体

 

先ほどの例文

 

I hope I can see you again soon.

I wish I were a bird.

 

hopeとwishという単語の使い分け以外に何かが違う事に気がついただろうか?

 

I hope I can see you again soon.

I wish I were a bird.

 

ちょっと分かりやすく色と変えてみた。
そう、時制が違うんだよね。

 

I wish I am a bird.

 

となっても良さそうなのに、何故、”were”なのだろうか?
ここにwishという単語が「起りそうにない」「不可能だ」というニュアンスを持つ本質がある。

 

お分かりかも知れないが、これは仮定法の一種なのだ。

 

高校生の時にやったのを何となく覚えているだろうか?

 

 

仮定法過去 = 現在の事実に反する事を仮定する 

If + 主語 + 動詞の過去形… , 主語 + would(should, could) + 動詞の原形

 

 

仮定法過去完了 = 過去の事実に反する事を仮定する

If + 主語 + had + 動詞の過去分詞形…, 主語 + would(should,could) + have + 動詞の過去分詞形

 

なんてのをやったと思う。
仮定法でつまづいて英語が嫌いになる人も多いから、中にはこの公式を見るだけで悪寒がする人もいるかも知れないが、ここでは特に公式についてどうこう話すワケではないので、×ボタンをクリックして逃げ出さないで欲しい。

 

公式を覚える事も大切だが、まず何よりも大切なのは、英語は「現在の事実に反する仮定を過去形」で表現し、「事実かも知れない仮定を現在形」で表現するという性質を基本的に持っているのだという事だ。

 

この基本原則があるから、仮定法過去というのは上記の公式になっているというだけの話。
学校では基本的な考えをすっ飛ばして公式を覚えさせようとするから、ワケが分からなくなる。公式はただの「モデルケース」であって、まず大切なのはその基本的なコンセプトだという事を覚えておいて欲しい。

 

先ほどの “I wish I were a bird.”に話を戻すと、このwereというのは、仮定法の一種で、過去形にする事で「現在の事実に反する仮定」のニュアンスを出しているという事になる。

 

wishという単語は基本的に「現実には起らないだろう」という前提を備えた単語である為、このように仮定法とセットで使われる事が殆ど。
仮定法過去完了(過去の事実に反する仮定)も同様にwishと一緒によく使われる。

 

I wish you had come with me.
君も一緒に来てくれたらよかったのに(=現実には一緒にこなかった)

 

これはhadにcome(過去分詞形)がついているので、仮定法過去完了だね。

 

 

Hopeは希望、Wishは未練タラりんちょ

 

ここまでの事を踏まえると、

 

hopeは「これから起るかも知れない」という希望や可能性を含んだ「願い」であり、一方でwishは「◯◯だったら良かったのにな」という未練や後悔みたいなニュアンスを含んだ「願い」であると言える。

 

そう考えると、wishがいつも仮定法過去や仮定法過去完了を引き連れているのもしっくりこないかな??

 

hopeとwishの違いをもっと感じるために、さらに例文を。

 

“Hi, would you like to go out for drinks  on Friday tonight?  Some new guys joined our team this week, so we’re going to have a kind of casual welcome party.”

ねえ、金曜の夜に飲みにいかない?新しい人も何人か入ったし、ちょっとした歓迎会をやろうと思ってるんだけどさ

 

という誘いをうけたとする。

 

もし、アナタが「行けるかどうか分からないけど、行けたら行きたい」という同僚思いな人間であれば

 

“I hope I can.”

 

でいい。

 

もし、アナタには行きたいけれど既に先約があって行けない事が既に分かっていたり、別に用事はないけど会社の飲み会には行きたくないという仕事とプライベートをしっかり分けたい派であれば、

 

“I wish I could.”

 

と言えばいい。

 

I wish I could.

 

はやんわりと丁寧に断る時のお決まりフレーズ。何故なら、wishは既に「可能性がない」という事を示唆しているし、couldという仮定法が入っているので、「できればよかったんだけど、、、(できない)」という意味になるからね。

 

これは実際の会話やメールでもよく使うので、覚えておくと便利。
決して単語のイメージだけで「あ、行きたいんだな」とは思わないように。

 

というワケで、hopeとwishについて説明してきたけど、どうだろうか?
似たような単語でも、その背後にあるニュアンスを知ると随分と違う単語に見えてくるんじゃないだろうか?
英語らしい英語というのは、実はこういう「小さく見えて実は大きな違い」がキーになるので、どんどん取り入れて使ってみて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雰囲気にてるけど、結構違う英単語 〜 HopeとWish編 was last modified: 8月 27th, 2015 by Taka