社会人の英語学習は40%のインプットと60%のアウトプット VOL.2

アウトプットは英語学習においてもの凄く大切なのに、きちんとアウトプットの練習をできている人は少ない。

 

その原因を3つに集約すると、下記になる。

 

1.インプット中心の学習(学生の頃に受けた教育を含めて)の危うさが伝わっていない

2.言語学習におけるアウトプットの重要性が今ひとつ伝わっていない

3.アウトプットと言われても、「じゃあどうすればいいの?」という事に対して具体的かつ実践可能な解が無い

 

前回は1について話をしたので、今回は残りについて。

 

 

2.アウトプットの重要性

inputoutput2

 

 

蓄えた知識をアウトプットする事は英語学習で最も大切なプロセス。
アナタの英語学習はどうだろうか?

 

TOEICの問題集や単語の暗記に大半の時間が割かれている、という人は注意が必要。
実際は9割の人がこのように学習時間の大半をインプットに割いている。

 

そして、残念ながら社会人になってから英語学習を始める人の80%は途中で挫折していく。
アナタが、残りの20%として真に使える英語力を身につける為には、同じ事をしていてはいけない。
前回書いたように、インプット偏重の学習の先に英語力の成長はないからだ。

 

アウトプットの重要性は2つの側面から見る事ができる。

 

1つ目は、「知っている」と「使える」は全く別の次元だという事。
日本の英語学習のフォーカスは常に「この単語は知っている」「この構文は知らなかった」といった具合に「知っている」「知らない」に置かれている。

 

知識が多ければテストの点数が上がると思われているからだ。
そこでは、実際のコミュニケーションでその知識を使う発想はなく、目の前のTOEICスコアを伸ばす視点しか存在しない。だから、学習内容がインプット(暗記)に偏ってしまう。

 

残念ながらこの考え方は、近道なようで遠回りをしている。

 

誤解のないように言っておくと、私はココで「TOEICの為の勉強ばかりしてると実践で通用しない英語力しかつかない」「TOEICのスコアと英語力は比例しない」みたいな事を言っている訳ではない。それはまた別の問題で、学習方法次第で結果が変わるからだ。

 

「TOEICのスコアを伸ばしたいなら、暗記だけに偏るのはやめよう」と言っているのだ。
TOEIC対策用の問題集だけをやっている方が一見最短のように思えるんだけど、それは実は違う。

 

語学においては、覚えただけの知識というのは記憶への定着の度合いが非常に弱く、うろ覚えになったり忘れたりする。
しかし、自分がアウトプットの際に使った事がある単語、フレーズ、構文といったものはかなり深いレベルで記憶に定着する。

 

当たり前の事だけど、自分で話したり書いたりする時に使う知識がTOEICの問題文にでてきても一瞬で理解できるよね。
その分スコアが上がって行くのは当然。

 

受験生時代を思い出して欲しい。
例えば大学受験のセンター試験であれば、多くても3,000語程度の知識があればいい。

 

得意・不得意はあれど、皆受験生の時は必死になってDUOとかターゲットなんかを聖書のように肌身離さず持ち歩いて必死に覚えたと思う。
だけど、実際に英語を話さなきゃいけない時、その単語って出てくる?こないよね。

 

覚えただけの知識、ってのは所詮そんなもの。
TOEICで問われたら、「意味は分かるんだけど、、、あれ、、、to不定詞が続くんだっけ、、、動名詞だっけ」といった事が頻発する。

 

インプット型の問題(リスニングとリーディング)しかないTOEICに対して、アウトプットの練習は意味が無いと思い込んでいる人があまりに多い。だから、皆伸びない。

 

全く逆なんだよ。

 

アウトプットを重ねれば重ねる程、深いレベルで知識が定着していく。
すると、つまらない単語でつっかえたり、文法問題で迷ってしまう事も減っていく。

 

2つ目は、アウトプットは言語習得において絶対不可欠ステップだという事。

 

英語学習の過程が「赤ちゃんの言語習得」に照らし合わせて語られるケースが多い。
例えば、スピードラーニングが主張する「赤ちゃんが言葉を覚えるように自然に英語を覚えるべき」みたいなやつ。

 

・赤ちゃんの時は周囲から聞こえてくる音を自然に身につける
・文法から学ぶ訳ではない
・だから聞き流し学習で英語も身に付く

 

っていうクソみたいな理論なワケだけど。
ここでスピードラーニングの是非を問う事はしないけど、注目して欲しいのは、そもそも「赤ちゃんの言語習得のプロセス」に対する誤解が多いという事。

 

赤ちゃんは周囲の音を聞いているうちに勝手に話せるようになる、と考えてる人が多い(スピードラーニングもその前提に立った理屈)。
でも、これは間違っている。

 

聞いた瞬間に自分が使えるようになるワケじゃない。

 

赤ちゃんが(無意識的に)やっているのは、周囲から聞こえた音をコピーしようとする。
そして、今後は自分の口で発してみる。
伝わるようになるまで、それを繰り返す。

 

赤ちゃんの言語習得のスピードは恐ろしく速いので、耳から聞いたものをすぐにマスターしてるように見えるけど、実際は何度もトライアル&エラーのステップを踏んでいる。

 

ある日いきなり「ママ」としっかり発する赤ちゃんっていないよね。
そこまでに、「アーアー」「マァーアー」みたいな段階があって、それに対して母親が必死に「マーマーだよ。マーマー」なんて言ってたりするワケじゃない。それで段々と「ママ」に近づいて行く。

 

つまり、

 

赤ちゃんは音を耳にした時点(インプットした時点)で言葉を身につけるのではなく、アウトプットして修正しながら身につける。
インプットとアウトプットのサイクルを回しながら言葉を習得している。


 

スピードラーニングみたいな聞き流し系の教材が問題なのは、あたかも「聞き流しっていうインプットの作業」だけで言語を習得できるとしてしまっているとこ。赤ちゃんでさえ、アウトプットを繰り返しているように、アウトプットというのは言語学習に置いては絶対になくてはならないプロセス。

 

どうだろう?アウトプットの重要性が少し解って頂けただろうか?

 

勿論、アウトプットするにも種となる知識がないと始まらないので、インプットは重要。
ただし、何度も言っているようにインプットで止まってはいけない。そこからアウトプットまで持っていく事で知識を「覚えただけの知識」から「使える知識」と昇華させていこう。

 

 

3.じゃあ、具体的にどうしたらいいの?

 

 

アウトプットが大切だ、という事はわかった。
だけど、具体的にどうすればいいのか、という事に対して明確な解がない。

 

英語ができる人は色々な事を言うんだよ(笑)

 

・Facebookで外国人とやり取りをするといい
・英語で日記を書けばいい
・外国人のコミュニティーに参加すればいい、、、などなど。

 

そりゃ、アンタは英語できて外国人の友達いるからいいかも知れないけどさ!って感じだよね。
確かに、こういう実際のコミュニケーションを外国人と英語でとるっていうのは役に立つんだよ。
だけど、急にできる事じゃないし、目標がフワフワしていて続く気がしない。

 

さらに、問題なのはアウトプットの練習ってのは、一人じゃ完結できない。
日記にしても、書いたはいいけど、それが正しいのか間違ってるのか解らないと意味ないよね。

 

アウトプットの練習というのはinteractive(双方向)でないと成り立たないからインプットに比べると学習環境を作るのに多少コストがかかる。

 

私の場合は学生時代の英文科の授業もそうだけど、たまたまバイトしてたスポーツバーみたいなレストランに近所の英会話の外国人講師だとか米軍関連の人が飲みにきてたからそこでちゃっかり英会話の練習をしてたけど、社会人になってからそういう環境を作るのは中々難しいと思う。

 

なので、一番現実的で効果の出る方法は、

 

 

1. TOEIC SWや英検といった「アウトプット」を必要とする試験を目標して設定する

漫然とアウトプットの練習をする、なんていうのはよっぽど意志が強くないとできないし、明確な目標がないと人間続かないからね。
目標設定に一番照っとり速いのはやっぱ「試験」だよ。

 

 

2. オンライン英会話を利用する

昔はアウトプットの練習ってそれこそ10万円以上払って英会話スクールに通うくらいしかなかったと思うけど、今はオンライン英会話が登場してかなりコストを抑えられるようになった。
レアジョブとか有名だけど、TOEIC SWに狙いをおくならその対策コースを設けているところがいい。
ただダラダラと英会話したって仕方ないからね。

 

 

TOEIC SW対策のコースを設けているのはココ

↓ ↓ ↓



 

3.オンラインの添削サービス

「書く」ための力を伸ばすには、オンラインの添削サービスが便利。
英作文の課題をこなしていく方法や、日記を添削して貰うような方法もある。
一回あたり160円くらいのコストなので、上手に利用すれば英語を発信しフィードバックを得られる環境を手にする事ができる。



 

最後に

 

この記事を読んで頂いたアナタはアウトプットがいかに大切かという事を多少なりとも解ってくれたと思う。
今は色々な仕事で英語が必要になってきていて、大勢の人が英語学習を始めているけど、実際に武器になるような英語力を手にできている人は少ない。

 

それはやっぱり、受験英語の延長でしかない「インプット偏重」の方法をいまだに踏襲しているからに他ならない。

 
書店に足を運べば、TOEIC用のテキストの辛口ランキングみたいな本もあるけど、どれも「インプットの為の教材」ばかりにフォーカスしてるんだよね。単語帳とか文法問題集とか、模試本とか。

 

だから皆、参考書(インプットの為の道具)にお金はかけるんだけど、アウトプットの方には中々かけようとしない。
まあ、参考書ほど安くはないからね。

 

ただ、途中で放り出してはまた新しい参考書を買って、、、って事を繰り返してると、1冊2,000円くらいはするワケだから結局高くつくんだよ。それなら、英語力の成長を加速させる為にもアウトプットにこそお金をかけるべき。

 

例えば、TOEIC LRの他にTOEIC SWも、となると大変と思うかも知れない。
だけど、スピークングとライティングの力は必ずリスニングとリーディングの力も相乗効果で押し上げる。

 

皆、インプットばかりやって伸び悩んでいる。
だからこそ、僕らは同じ事をしちゃいけない。
同じ事をやれば同じ結果しか待ってないんだから。

 

 

 

 

 

 

 

社会人の英語学習は40%のインプットと60%のアウトプット VOL.2 was last modified: 5月 6th, 2015 by Taka