社会人のTOEIC400点はヤバいのか? 〜TOEIC600点までを加速させる思考〜

社会人のTOEIC400点はヤバいのか? 〜TOEIC600点までを加速させる思考〜

TOEICを受験して400点前後という方。

 

必要以上に悲観的になってはいないでしょうか?
確かに、新卒社員のボーダーは5年くらい前までは大手企業の総合職で600点くらいと言われていたけれど、最近は700点を求める企業も増えてきています。

 

「こんな時代に400点って、、、ヤバ過ぎるだろ。自分にはやっぱり語学センスがないんだ。もう、鎖国するしかない」

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そう思うかも知れません。
ですが、TOIEC400点というのは重傷でも何でもないのです。
具体的な対策に入る前に、まず400点の位置づけを理解する事が大切です。

 

現状を理解した上で対策を取る事がStep Upの近道となります。

 



 

実際のスコア分布と平均点

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出典:ETS

 

これは2014年5月に行われた第190回の時のスコア分布です。
ListeningとReadingの合計で見た場合、満点が990点に対して445点に届かない人は全体の15%になります。
直近の試験をいくつか調べましたが400点以下の人は全体の10〜15%と見て間違いありません。

 

(この表の見方ですが、645〜が64.5%、695〜が73.3%となっています。これは、0〜694点までの人が全体の64.5%、0〜694点までの人が全体の73.3&という意味です)

 

この時の全体の平均スコアが579.1点です。

 

では、社会人だけの平均スコアはどうか。
2013年のデータは運営社であるETSが6/25にまとめたそうですが、まだ全体が公表されていませんので2012年のデータを参考にしますと、594点です。

 

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高っっっ!!!と感じた人もいるかも知れません。
ただ、次のデータを見て下さい。

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社歴が長くなるにつれて平均スコアが下がっています。
つまり、

 

多くの場合、就活の時に頑張ったのをピークにどんどん英語ができなくなっていくんです。
また、グローバル化との兼ね合いもあり、若い世代ほどスコアが高いという事もあります。

 

例えば30歳の場合、22歳新卒で入れば社歴は8年ですから平均スコアは484点です。
要するに、400点というスコアは異常値でもなんでもなくて、「平均よりちょっと下」くらいなのです。

 

全くもって悲観的になる必要がないレベルです。

 

 

 

200点の溝

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400点がいたって普通なスコアである事は分かりました。
そうすると、次の目標はやはり600点となってきます。
社会人全体の平均・同世代の平均、いずれも上回るスコアとなるからです。

 

実際、TOEIC400点から600点へスコアを伸ばす事は難しい事ではありません。
ここの200点の溝は深くないのです。

 

何故か。

 

TOEICは慣れ、だから。
つまり、反復練習がものを言う試験なんですね。

受験をした方は「こんな問題数終わる訳ねーだろ!!!」と思いませんでしたか?

 

400点であれば、まずまともに解き終わっていないハズです。
要するに終了間際に適当にマークした回答がメチャクチャ多いという事。

 

実際、私は800点台だった時はいつもギリギリで見直しの時間なんて殆ど無かったですし、900点超えてからも全問解いた頃には残り時間は10分も無かったです。
全問終わらないのは、あなたの英語力どうこう以前にTOEICの問題量は制限時間に対してクレイジーなのです。

 

600点を目標とする場合”全問をしっかり考えてから解く”というのは最初から捨てるべきです。
パッと見て、分からないと判断したら素直に「あ、わかんね」でOK。
それよりも、ちゃんと読めば分かる問題を落とさない事が大事。

 

「読んでみてわからない問題はさっさと捨ててOK、でも、問題も読まずに終了間際に塗りつぶすだけ、つまり100%当てずっぽうの回答はNG」と考えるべきです。
スコアが低い人は、いくら読んでも分かるはずないのにウーーンと唸って問題とにらめっこしてしまいますが、そこよりもNG回答を減らす努力をする方がスコアは上がります。

 

日頃、問題集を使う時に一番大事なのは頻出パターンを覚える事ですが、それと同じくらい大切な事として:

 

・時間を計る事で1問あたりにかけられる時間を身体で何となく理解する
・時間内に分からなかったら次へ行くクセをつける

 

これができていない人が非常に多い。
500点くらいを行ったり来たりしている人は、問題パターンや単語の暗記にだけ捕われているケースが多いのです。

 

日頃から捨てる事に慣れていないと、本番では絶対に躊躇します。
1問でも多く正解したいので、時間をかけ過ぎてしまう。
捨てる練習はやってもやり過ぎないくらいです。
どんなに捨てる練習をしても本番ではやはり少し躊躇してしまいますから。

 

ルーズヴェルトゲームの最後のイツワ戦的に言えば、何かを手に入れるためには何かを捨てるんです(笑)
カーブかストレートに絞って打つ事で青島製作所が勝利を納めたように、選球眼が必要です。
問題集で見た事のある、つまり、自分の打てる球だけしっかり振るのです。
知らないパターン、もしくは問題文そのものの意味する分からないようなものは見送って次へ進む勇気が必要。

 

 

問題集で知識をつけ英語力をつけていく事がもちろん1番大切です。
しかし、対策として「時間配分」「取捨選択」のテクニックが無ければ、覚えた知識を最大限に活かせない試験なのです。

 

ここを意識しながら3ヶ月学習すると同じレンジの受験者とは圧倒的な差が生まれます。
意識をしていない人は500点近辺をウロウロしますが、意識をしているあなたは半年以内に600点をスコンと抜いていけます。

 

 

3. 「基礎から」に捕われすぎない

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400点から1年間で、しかも独学で700点以上までスコアを上げる人なんてザラにいます。
一方でスコアが伸びないまま諦めてしまう人も多い(恐らくこっちの方が圧倒的に多い)。

 

じゃあ、その分かれ道は何か。

 

シンプルな学習計画です。

 

堅実にスコアを伸ばす人は学習計画に無駄がありません。
一方で伸びない人に多いのは、気負ってしまって、色々とやろうとする人。

 

例えば、「まず中学英語から復習して、基礎的な英語力をつけたら今後は高校英語を、、」というやり直し思考。
あるいは、ヒトから良いと聞けば色々な参考書に手を出してみたり、オンライン英会話を始めたかと思えば英字新聞を読んでみたりという暴飲暴食。

 

TOEICスコアが目標ならTOEIC対策意外は当面の間はするべきではありません。
逆に、700点を超えてくるとそういった「より実践的な英語」を取り入れる事が必須となってきますが、まず600点を超えるまでは悪戯に色々と手を出さず、数点の問題集をやりまくった方が断然効果的です。

 

特に、「やり直し思考」ですが、一見まっとうに見えて実は非常に危険なものです。
何故なら、非常に遠回りなのでモチベーションが続く訳ないから。
マラソンだけすればいいのに、あえてトライアスロンをするようなものです。

 

TOEICの英語って難しく見えますよね。
ですが、実際はそうでもありません。
むしろ、私大の受験問題の長文の方が遥かに難しいです。

 

実際にTOEICに使われている文法は基本的なものばかりです。
じゃあ、なぜ難しく見えるかと言うと、ビジネス語彙などの「慣れない言葉」が多いからです。日本語でもそうですが、社会人になると急に慣れない言葉を使うようになりますよね?

 

「お世話になっております」「御社」「弊社」「営業利益」「赤伝」etc,,,

 

それと同じ事で、言葉を知ってるか知らないかが非常に重要なんですね。
日常会話とは種類が違うのです。中学・高校英語とも種類が違うのです。

 

スピードスケートとフィギュアスケートは「スケート」である事には変わりありませんが、練習も求められる能力も異なります。
サッカーとフットサル、野球とソフトボール、などのように共通する部分はありますが、基本的には違う種目だと考えるべきです。
どちらが凄いという事ではなく、ただ違うのです。

 

なので、目標がTOEICスコアであれば最初からTOEIC対策に的をるべき。
何故なら、TOEIC対策をする事は必然的に基礎的な文法や単語については網羅されているからです。
さらに、学生英語ではTOEICに出て来る単語は全く出て来ません。

 

中学英語すら怪しければ、大人向け中学英語やり直し用のテキストを1冊だけ買って短期間で終わらせましょう。
文法だけでいいです。ソレ以外は必要ありません。

 

 

まとめと補足

 

今回の記事をまとめますと、TOEIC400点というのは決して悲観的に捉えるようなスコアではないという事。
対策次第で600点到達は十分可能なレベルですが、その際にはTOEIC対策にだけ的を絞り、日常会話や高校英語については別物と捉えるべき。

日本人に限った事ではないのですが、英語を母国語としない人は英語のステップとして;

 

「日常会話レベル」



「ビジネスレベル」



「ネイティブレベル」

 

という型にはめ込みがちです。

 

転職の求人票などを見ていると、「必須条件:ビジネスレベルの英語力」なんて書いてあったりします。
これを見るとさも、ビジネス英語が日常会話よりも難しいように感じますが、これはある種の固定観念。

 

海外出張に行ったとして、”仕事中の英会話”と”仕事の後に取引先の人とレストランへ行った時のおしゃべり”、どちらが難しいと思いますか?
明らかに後者です。仕事で使う言葉というのは案外限られています。TOEICで出てくるような基本的なビジネス語彙だったり、業界特有の言葉くらいです。
例えば、あなたが車業界にいれば車業界用語と基本的なビジネス語彙で事足りるのです。

 

ですが、日常会話は何がトピックになるか分かりません。
環境問題、恋愛、車、休日の過ごし方、お互いの国で行った事のある場所、海外出張あるある、と幅広いので色々な言葉が飛び交います。

 

つまり、「まずは日常会話レベルに到達したら、、、」と考えているといつまでも次へ進めないのです。
無駄をはぶき、的を絞り、最短で600点を超えましょう。

 

 

社会人のTOEIC400点はヤバいのか? 〜TOEIC600点までを加速させる思考〜 was last modified: 8月 3rd, 2014 by Taka