今さらながら噂のブルーボトルコーヒーに行ってきたけど、あまり美味しいとは思わなかった。

今回のGWは妻が妊娠している事もあったので、遠出はせずに過ごす事にした。
とは言っても、家でじっとしていても退屈なので、前から行きたかったBlue Bottle Coffeeに行ってきた。青山にも店舗ができたけど、やはりここは第一号店舗の清澄白河だろうという事で足を伸ばしてみましたよ。

 

私が初めてブルーボトルコーヒーを知ったのは、去年の9月頃にWIRED誌で特集されてたのを読んだ時。

 

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私はもの凄くコーヒーに詳しい「コーヒーギーク」ってワケでもないけど、よく家で飲むのでなんとなく読んでたら、もの凄く興味が湧いたので、日本の店舗がオープンしたら行こうと心に決めていた。

 

だけど、ガイアの夜明けで紹介された事もあって、一気に人気になって3時間待ちとか4時間待ちといった「舞浜の夢の国か!」と言いたくなるような状況になっているとの事で、行くに行けなかった。

 

今さらだけど、Blue Bottle Coffeeって?

 

Blue Bottle Coffee? という方の為にざっくり説明すると、、、

 

コーヒー界のアップル

 

ブルーボトルがこれだけ人気なのは、その成長の過程が独特だったから。
“コーヒー界のアップル”と言われる由縁は、テック系の企業が乱立するシリコンバレーの大物達がこぞって投資した事によって急速な成長を遂げた。

 

例えば、

 

Twitterの創業者 Evan Williams

Instagramの創業者 Kevin Systrom

Wordpressの創業者 Matt Mullenweg

 

などなど。
他にも挙げるとキリがない程、テック界のスター達はブルーボトルをこよなく愛した。

 

サードウェーブの牽引役

 

僕らが慣れ親しんでいるスタバやタリーズといった類のカフェは「セカンドウェーブ」に定義される。
ブルーボトルはそこから一歩進んだサードウェーブとしての位置づけにある。

セカンドとサードがあるなら、ファーストもあるワケだけど、簡単に言うならこんな感じ。

 

ファーストウェーブ(19世紀後半〜1960年代):ネスカフェの瓶入りコーヒーが流通の発展に伴って、安価に大量に出回り、一般家庭にコーヒーをもたらした。

 

セカンドウェーブ(1960年代〜2000年頃):スターバックスを代表とする大型チェーンカフェが拡大し、均質でローストにこだわったコーヒーが世界中に拡大した。又、スタバのカップを片手に街を歩くのがクール、といった価値観も生まれファッションアイコンとしての側面もあった。

 

では、サードウェーブとは何か?

 

ファーストもセカンドも、大量流通を前提としたビジネスモデルを作る事で拡大した。
一方で、セカンドウェーブの雄であるスターバックスにフェアトレードの問題(フェアトレード:発展途上国の作物や製品を適正価格で購入する事によって生活向上を支える仕組み)が発生した。
そのオルタナティブとしての新たな仕組みと価値観がサードウェーブ。

 

・少量流通を可能にする豆栽培からa cup of coffeeになるまでのトレサビリティ
・農園に対して買い叩くのではなく、より良いコーヒー豆の為、協力関係を築き、適正価格で購入する
・ローカルでの焙煎
・質に徹底的にこだわり、豆本来の味を最も楽しめるとされる浅煎りのシングルオリジン(ブレンドではなく1種類の豆で淹れる)が基準
・コーヒーを楽しむ空間の新しい提案

 

などの要素が組み合わさりながらサードウェーブは発展した。
その第三の波の立役者こそブルーボトル、というワケ。

 

ただ、サードウェーブコーヒーと呼ばれるカフェは日本にも以前からあるワケで、ブルーボトルが初めてじゃない。
例えば、長野の丸山珈琲とかね。

 

ただ、日本におけるサードウェーブへの認識はブルーボトルによって急速に高まった。

 

 

と、いう事を踏まえていざ清澄白河

 

そんな背景を踏まえて行くと、結構、胸が高まる訳です。

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めっちゃ並んでるじゃん。

 

ノリのいい警備員のオジさん曰く、「うーーん、1時間半くらいかなーー」との事。

 

1時間半!?

 

コーヒーを1杯飲むのに1時間半かよ、、、

 

ただ、ここまで来て引き下がる訳にもいかず列に参戦。

 

順番が近づくとメニューを渡された。

 

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んーーー、やっぱりここはアレか。

 

最も素材の味が楽しめるであろう、シングルオリジンのドリップしかないな。
妻はNEW OLREANSというアイスコーヒーにするとの事。

 

とか言いいながら30分ほど立つと、店内へ案内された。

 

おい、1時間半ちゃんうかい。

 

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混んでる。
店に入ったはいいけど、こっからまた長い順番待ち。

 

まず注文カウンターへいく、注文を済ませる。

 

1杯ずつドリップしているので、これまた時間がかかる。
その間にグッズを見てみたり、

 

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豆はまだあるしなー。。。
マグカップも家に沢山あって妻に「どれか捨てろ」と言われるしなー。。。

 

と悩んでいると、まずアイスコーヒーが出来上がった。
ブルーボトルの面白いのは、注文したコーヒーができるとお客を名前で呼ぶんだよね。
◯◯番でお待ちの方ー!じゃなくて、アイスコーヒーでお待ちの◯◯さーん!みたいな感じで。
なんか、親近感が沸く。

 

んが、ドリップが出てこないではないか。

 

そこからさらに5分くらい待ってやっと手元に来た時には、アイスコーヒーの氷が解けて水の膜が、、、、

 

いや、時間がかかるのはいーけどさ、、、、せめて一緒に出して欲しいところ。

 

 

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さて、、、半年以上も待ったブルーボトルの味はどうなんでしょ。
テック界のスター達が愛したこだわりの味、、、、いざ、、、

 

 

酸っぱ。

 

 

ただただ、酸っぱいじゃねーか。

 

 

妻からニューオリンズ・アイスコーヒーを奪う。

 

ウマい。

 

控えめな甘さとハーブのピリッとした味がなんとも絶妙。
スタバとかドトールでは飲んだ事ない味。

 

 

“これが本物”ってホントなの、、、?

 

 

前述の通り、サードウェーブってのは基本的に豆本来の味を引き出すために浅煎りにする。
もちろん、エスプレッソを頼めば深煎りのものを使うけど、ドリップコーヒーは基本的に浅煎り。

 

日本では特にエスプレッソなどの味の濃いコーヒーが流行っていて、深煎りを好む人が多かったりする。
私もそうだった。

 

酸味がない重厚なコーヒーが好きだった。
だから家でコーヒー淹れる時も豆は一番こまかく挽いていた。

 

ただ、そうなると、どの豆使っても大して変わらない味になるんだよね。
本来豆ごとに異なる本来の味を引き出すのとは逆の行為。

 

ある時、妻の実家の近くにコーヒー豆屋さんができたのね。
中年のクセのあるオジさんが一人で焙煎からやってるこだわりの店、みたいなとこなんだけど。

 

そこで、言われたのが、「酸味が嫌だ」っていう人が多いのは、酸化してる豆を使ってるからだという事。
みんな「すっぱいコーヒーは嫌だ」って言うけど、豆本来の酸味はすごく上品で凄く香りを楽しめると。

 

で、1杯飲ませてもらったのね。
浅煎りのやつを。

 

で、最初は「酸っぱいなー」と思ったんだけど、その酸味の後にフワっと香りが広がるのがわかった。
深煎りの濃いめのコーヒーでは経験した事ないイイ香りだった。

 

おーーー!これが本来の酸味ってやつか!これはこれでイイじゃない!

 

と感動したんだよね。

 

だけど、ブルーボトルコーヒーって、、、なんかその香りの広がりが感じられなかった。

 

なんか酸味は酸味でも、渋いというかエグいというか。

 

私が「わかってないヤツ」なのかも知れないけど、正直、「美味しい!」とは思わなかった。
ただただ酸っぱいだけに感じた。

 

なんかブルーボトルに行った人のブログとか読んでても、話題性に惹かれて行っただけで肝心の味については「僕はコーヒーについては詳しくないので、、、」って感じで参考にならないんだけど、、、。

 

ただ、こういう意見もあったりで。

 

なんか、サードウェーブのコンセプトとかブルーボトルのこだわり(焙煎してから48時間以内の豆しか出さないとか)を事前情報として頭に入れていった人が多いと思うんだけど、そのせいか、「変わった味でした」で済ませてる人が異常に多い。

 

多分、率直に「また並んででも飲みたいほど美味しいか?」と聞いて「もちろん」と答える人はあまりいないと思う。
なんか酸っぱいけど、「きっとこれがホンモノだ。俺が無知だから酸っぱいと感じるんだ!」って思う事にしてる気がしてならない。

 

ガイアの夜明け見てたけど、まったく業界経験なくゼロからスタートしてるスタッフも結構いるみたいだし。
コーヒーを淹れる、という部分はマニュアルで管理できそうだけど、焙煎はそうでもないらしいので、まだ発展途上なのかも知れません。
ただ、あくまで私個人の意見だけど。

 

というワケで、私個人としては「話題性はあったけど、並んで買う程に美味しいとは思わなかった」といったところです(笑)。

 

ただ、ビジネスモデルとか、考え方とか雰囲気はカッコいい。
ちなみに、「美味しくない」とかいいつつ、ミーハーな私はドリッパーを買って帰ってきた。
買ったのかよって感じだよね。まあ、そう言わないで欲しい。

 

 

 

熱が冷めてどうなるか?

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面白くなるのは、このブームが落ち着いた時だと思う。

 

サードウェーブの原風景って、落ち着いて広々としていて、洗練されたデザインの空間で、Macbookとか出してテック関連の人が仕事してたりアイディアを出し合ったりしてる。レジはipadで会計をして、、、みたいな事だと思うんだけど、今のブルーボトルは何しろ混み過ぎていて、かけ離れている。

この混雑が落ち着いて来た時に、一体どれだけの人がファンとして残るかなって。

 

スタバのようなセカンドウェーブで台頭したカフェを、無機質で人間味がなくて、質が低いと位置づけたがるサードウェーブだけど、日本ではまだまだスタバも店舗が増えてるしね。

 

ブルーボトルは、いいカフェだと思う。
あれだけのスペースをほとんど焙煎やパッキングの作業スペースに充てるので席数は少ない。
ドリップするので時間がかかる。
結果、客はかなり待たされるし、値段も高い。

 

それでも、Macが好きな人がWindowsを使わないのと同じで熱狂的なファンは一定数獲得するんだと思う。
今は「西海岸からきたクールなカフェ」になってしまってるブルーボトルが本来の「日本の喫茶店にインスパイアされた本物志向でソウルに満ちたカフェ」として捉えられるようになってからが、日本でのサードウェーブの真価が問われるはず。

 

あと、個人的にはコーヒーのサードウェーブの動きが活発化すると、次に楽しみなのはチョコレートだと思う。
カカオ豆の栽培から始めるチョコレートはコーヒーのビジネスモデルと共通してるとこが多いから、新しい波がくるような、、、来ないような。

 

 

 

 
 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今さらながら噂のブルーボトルコーヒーに行ってきたけど、あまり美味しいとは思わなかった。 was last modified: 5月 6th, 2015 by Taka