外国人が好きな日本語 BEST 3

日本に本社を置く企業の海外拠点で働く外国人の人は日本語に触れる機会が多い。
HQが日本であるからには、大抵の拠点には日本人がいるし、日本から電話がかかってくる事も多い。

 

私が今働いている会社も、前に働いていた会社もそんな感じ。
ローカルスタッフは、どこで覚えたのか、しらない間に日本語をちょいちょい会話で挟んだりしてくる。

 

そんなワケで、以前、アメリカのスタッフが私に力説してた便利な日本語ベスト3を勝手にお届けしたい。

 

 

polite

 

 

1位 ◯◯-san,

 

 

日本人とのやり取りが多い会社で働く人はまず、名前の後に-sanを付けて呼ぶように教わるみたい。
私達は当たり前にやってる「さん付け」ってやつ。

 

これが評判がいい。

 

外国人からすると、日本人の名前って見ただけだと男だか女だか分からない事があるみたい(ちなみに、私は初めてメールでやり取りする際に女性と思われる事がたまにある)。
英語だと、そこで「Mr.? Ms.?」って問題が出て来るんだけど、-sanは性別に関係なく使えるから便利。

 

これは私達にとっても便利な事。
私の場合、ロシアの人の名前でたまに女性か男性かわからない事があるんだけど、やり取りをする会社は名前に-sanをつける事が分かっている人ばかりだから、
もう最初から-sanで送っちゃう。

 

日本人同士だと、「◯◯様」だから、–sanだと少しフランクな感じもするけど、割とビジネスでも使われる。
特に、日系企業が強い自動車関連の企業とかね。

 

 

つい先日、仕事中にロシア人のお客さんが、いつも”Dear Taka-san”って書いてくるのに、その時は”-san”を忘れたみたいで、”Dear Taka”で送ってきた。
別に全然気にしてんかったんだけど、5分後くらいに、

 

“I’m sorry, I forgot to put suffix of “-san” after your name in my last e-mail. I’m afraid it was too impolite….”

 

「ごめん、さっきのメールで”san”を付け忘れちゃった。失礼だったんじゃないかなって、、、」

 

って送ってきたんだよね。

 

正直、sanがあるか無いかなんて全然気にしてなかったから驚いたんだけど、なんか「日本人は礼儀にうるさい」みたいなイメージがあるみたいで。
メールで何回かやり取りすると、「日本人にビジネスでメールを送る時は-sanを付けないと失礼で、不愉快に感じる人もいる」ってのを本で読んだんだとか。
私はsanを付けないで読んでもらった方が、なんか親近感わくし嬉しいんだけどね。

 

-sanは便利な反面、一定の距離感があるからね。
-san無しで呼ばれたら距離が近くなったかな、って感じがする。

 

だから、呼ばれる側としてはあまり好きじゃない。
でも、便利だから自分は使う、みたいな(笑)

 

とりあえず、そのロシアの人とは今後お互いに-sanを付けないでいこう!という合意に達した(笑)

 

 

2位 めんどくさい

なんか、英語だとピッタリくる言葉が無いんだって。

 

一言で、

 

なおかつ、

 

「えーーーヤダーーーー」

 

「ダルーーーイ」

 

「マジ無理なんですけどーーーー」

 

「今かよーーーー」

 

的な、感情を表す単語は無いみたい。

 

I can’t be bothered with ◯◯

 

とか

 

It’s too much for me !

 

で、似たような意味合いを作る事はできるけど、なんかテンションが強いし、かつ、happyみたいな「感情を表す単語」ではないからね。
感情ってよりも、「断る」意味合いが強い。

日本語って結構感情表現の言葉が多いんだよね。

 

ダルい、ウザい、キツイ、ウケる、、、などなど。

 

それを1語でapple to appleで言い表せる単語って英語にない事が多い。
海外で流行った”Kawaii””Mottainiai”なんかも、ピッタリ対応する単語がないんだよね。

 

 

 

3位 もしもーし!

 

 

もう、これは「便利なんじゃなくて、お前が好きなだけだろ!」って突っ込んだんだけど、うちのアメリカスタッフの彼女は好きみたい。

 

なんか、響きがいいんだとか。
日本人に電話する時は、開口一番、コレをぶっこむといい感じのアイスブレイクになるとかなんとか。

 

英語だと、まあ、”Hello?”くらいなもんだしね。
私達が無意識に使ってるのが、なんか新鮮みたい。

 

彼女は別にテキストを使って日本語を真剣に勉強してるワケじゃないけど、ちょいちょい聞いてくるんだよね。
コレは日本語で何て言うんだ?って。

 

「お疲れちゃーん」ってのを教えたんだけど、後日、彼女の上司にあたる日本人駐在員に「変な日本語教えるな」って怒られた。
なんだろうね、外国人に変な日本語を教えたくなる衝動は(笑)

 

 

逆に英語の方が便利だなーって時

 

これは、私の個人的な意見だけど、日本語と英語ではそれぞれ便利な言葉があるんだよね。

 

例えば、Mottainai(勿体ない)を英語で無理矢理やると、”It’s waste of ◯◯ , you should save it.”みたいな感じじゃない。
しかも、勿体ないに込められた、「ものを大切に」「必要最低限だけ」っていう感じが出ないし。

 

こういうケースは日本語の方が便利。
-sanもそうだけど。

 

逆に英語の方が簡単で済むなーとよく思うのは”available”ね。
単語帳とかで、「利用可能」とかいう日本語訳になってるけど、色々な時に使える。

 

例えば、電話をとって「Aさんいますか?」って聞かれて、Aさんがいなかったら、”A-san is not available now,  he’s in a meeting.”
で済むけど、日本語だと「Aはただいま席を外しておりまして、、、」だよね。

 

あと、「入荷して準備が整い次第、ご連絡致します」も”I’ll let you know as soon as it becomes available.”で済むし。
日本語だと、「席を外している」「入荷し準備が整う」と、シチュエーションで言葉を選ぶけど、availableは人でもモノでもいけちゃうから好き。

 

あと、「私をメールのCC入れて下さい」の「CCに入れる」は英語で”copy ◯◯”って言けど、短くてスッキリだよね。
英文メールはネイティブから盗むのが一番の近道。
日本語を考えてからそれを直訳すると、長ったらしい文章になっちゃうので、英文メールをやり取りする時は、相手のメールの意味を理解するだけではなくて、どんな言い回しを使ってるのかをよーーーく見てみるといい。
自分で使えそうなものがあったら、盗んで使ってみる。
それを重ねると、英語らしい英語ってのに近づく。

 

 

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次