言わずと知れた英単語帳のベストセラー、DUO3.0。
受験生はもちろん、社会人で英語学習をしている人でも使っている人が凄く多い。私が高校生だった10数年前で既に「定番」だったから凄いっすね。しかも、コチラの記事でも紹介したけど、「受験、英検、TOEICなんでも来い」なオールラウンド系の単語帳としては最強ときている。
※私が大学生の時に始めてTOEICを受験した時までは単語帳というとDUO3,0しかやっていなかった事から、個人的にはTOEIC700点まではDUOだけでいけると確信しています。
1つの例文で重要単語が数個まとめて覚えられる仕組みを作ったのはDUOが先駆者だったし、例文も面白いものがあったりと、色々と工夫が凝らしてあるのもいいんですよね。
ただ、、、、
誰しもが思うのが、、、
覚えられない!!!
もしアナタがDUOの単語を覚えられなくて、「記憶力が悪いから、、、」と落ち込んでいるなら、気に病む必要はないです。だって、みんな同じように苦戦してるから。かくいう私も受験生の時はDUOの単語が覚えられなくて覚えられなくてイライラして、壁に投げつけたりしてました(笑)
だって、例文560個もあるし。
すげー量だし。
1個覚えたら5個くらい忘れてるし。
コレ、無理だろ。
なんて思ったりもして。
ただ、その後に英文科に入って、それからずーーーーっと英語を学習してきた経験から言うと、DUOに限らず、英単語を覚えるのは「記憶力」よりも「やり方」が大切です。
DUOの単語をきちんと覚えるとかなりの力がつきます。実際私は英文科合格もTOEIC730点も、単語はDUOだけでした。ただ、質は高い単語帳ながらも挫折し易い単語帳である事も事実なので、多くの人が覚えられずに苦しんでいるのもよーーく分かります。
なので、今回はDUO3.0を効率的に覚えていくコツを紹介したいと思います。
単語は五感をフルに使う
アナタはDUOをこんな風に使っていないですか?
・予備校の自習室、カフェなどで黙々とノートに例文を書きなぐっている(とにかく、書いて覚える戦法)
・もしくは、パラパラ読んでる(とにかく、読んで覚える戦法)
・電車の中で別売りCDの音声を聞きながらパラパラ読む(聞く+読むのコラボ戦法)
これはすぐにヤメた方がいい。
DUOであれ、キクタンであれ、どんな単語帳であれ、、、、
単語帳を使って語彙を増やすなら、使えるだけの五感を全て使った方が良い。
・書く(触覚と視覚)
・聞く(聴覚)
・読む(視覚)
先ほど例にあげた学習法はこのどれかだけを使っているワケだけど、これだと偏ってしまっていて記憶にあまり定着しないので、やり方を変える必要があります。
それは、
例文を「音読」する事を中心にする。
別売りのCDを聞きながら、DUOを開いて発音をできるだけ真似て何度も声に出して読む。
音読というのは、テキストを見ながら、音声を聞きながらやる事になるし、口の筋肉を使う。さらに自分の声も聞こえてくる。なので、読むだけとか、聞くだけよりもはるかに記憶に残りやすいのです。
スペルに取り憑かれない
受験生時代の私もそうでしたが、スペルを覚える事にあまりにも必死になり過ぎる人が多い。
ただ、単語はスペルよりも音で覚えていった方が早い。正確にスペルを覚えないといけない、という脅迫観念からノートに何度も単語を書殴るような覚え方はすごく時間がかかるし効率が悪いのです。10個目の単語をやる頃には時間が経って、最初にやった単語を忘れてる、、、みたいな状況に陥ってしまう。
書いて覚えるとすれば、スペルが紛らわしいもの(successのように同じアルファベットが重なるものや、entreprenuerのようにフランス語の影響などで変なスペルのものなど)くらいにとどめておいた方がいいです。
受験生の場合、正確なスペルの力が試されるのは英作文くらい。TOEICに至っては全て問題に載ってるので、細かいスペルを気にする事に時間を使うのは全体の効率から考えて得策とは言えないのです。
それよりも怖いのは、スペルばっかり気にして書き殴り学習ばっかりやった結果、音として聞き取れない状態になってしまう事。知ってる単語のハズなのに、リスニングで出て来ると途端に分からなくなってしまう。これが一番怖い。もし、CDを聞きながら音読していれば、この状況は格段に回避できるようになるので。
忘れて当たり前、という心構えで
人間、ある事を覚えても寝て起きたら大半は忘れるようにできている。
だから、「ある程度は忘れてしまう」という事を前提に計画を立てる事が大切。DUO3.0はそもそも1周したくらいで覚えられるものではないです。何周もしていく中でようやく完成していく。
忘れてしまったからといって、いちいち肩を落としたり、昔の私のようにキレていてもストレスが溜まるだけで良い事は1つもありません、、、、。
オススメなのは、前日やったところから始める事。
例えば、ある日にDUOの例文10個をやったとします。そしたら次の日は11個目の例文からではなくて、1個目からやる。ざーーーっと見渡して、忘れてるものだけを音読する。それが終わってから11個目〜20個目をやる、という感じ。
初日:1〜10個目までの例文を音読
2日目:1〜10個目までの例文で忘れているものを音読 + 11個〜20個目までの例文を音読
3日目:11個〜20個目までの例文で忘れているものを音読 + 21個〜30個目までの例文を音読
・
・
・
というように、「昨日やったのは結構忘れてるだろう」という事を最初から想定に入れておくと、変な焦りを抱えずに済みますし、効率がいいです。
ラップタイムを速く!
先ほど少し触れましたが、DUOを1周したくらいで全部覚えるのは土台無理です。よっぽど記憶力がいい人は別として、普通は無理です。受験生であれば、センター試験までに10周はした方がいいと思います。私は15周くらいしました。TOEICも同じで試験当日までに10周はするつもりで取り組むべきです。
そこで重要なのは、1周の速度です。
1周するのに何ヶ月もかけていたら、2周目に入った時には前半の部分をすっかり忘れてしまいます。
そういう意味でも一番時間がかかる「ノートに書殴る戦法」はオススメできないのです。
DUO3.0の例文は560個。
最初は時間がかかるので、1ヶ月を目安して20例文/日のペース。
2周目は3週間を目安に30例文/日。
のような感じで速度を上げていく。
周回数が増えるにつれて、覚えているものが増えるので時間はかからなくなります。
仮に3ヶ月(12週間)で計画すると、
1周目:4週間
2周目:3週間
3周目:2週間
4周目:1週間
5周目:1週間
6周目:1週間
と、6周はできる感じです。
さすがに、1週間より短い期間で1周するのは無理があるかなと思ったので、最速で1週間としてます。
同じ3ヶ月を、スペルにこだわって時間をかけながらノートに書殴って3周しかしない場合に比べると6周している方がかなり効率的に覚えられるので、まずは「いかに速く1周をこなし、周回数を増やすか」という事に専念するのが得策と言えます。
もちろん、ここでは忘れてしまった単語にクヨクヨしてはいけません。前に進むのみです。「今回覚えればいいや」くらいの気持ちで取り組む事が大事。
いかに印象づけるか
そして、最後は「印象づけ」です。言うまでもなく、印象深いもの程、記憶には残り易いからですね。
DUOの例文は、面白い例文もあったりして比較的、印象に残り易くはできていますが、やはり560個もあると印象も薄れてしまいます。
音読を通じて五感をフルに使っても、1発で覚えられる単語はなかなかありません。
そこで、オススメなのは、さらに印象を残すための工夫です。
1.似てる単語、同意語、類義語などは余白にメモしておく
DUOは混同し易い単語や類義語について注釈が入っていますが、全部が載っている訳ではありません。アナタが自分で見つけた類義語などがあれば、余白に書き込んで、セットで覚えてしまうと印象に残り易い。
例えば、
inspireという単語であれば、conspire,aspire, respireなども一緒に覚えてしまう。混同するかも、と思うかも知れませんが、意外と記憶に定着し易いんですよ、コレが。
こういった「自分の中でセットで覚えたい単語」は余白に自分で書き込んでおく事をオススメします。
2. 視覚の印象を専用ツールでさらに強くする
よく英語の参考書では印象に残り易いようにイラストが使われているものがあります。
ただ、DUOは残念ながらそれが無い。
そこで、イラストを使う事でより印象を深める、というのは手です。
別売りCDみたく公式ツールではないので本屋には売っていませんが、560個の例文それぞれの状況を表したイラスト集という便利ツールがあります。私が受験生の時は無かったのが残念ですが、、、。
例:Some soldiers were reluctant to obey the command. その命令に嫌々従う兵士もいた
単語は英語の基本なので、いかに速く沢山覚えるかが勝負。
DUOはCDも別売りなので、CD付きの他の単語帳と比べて高くついてしまいますが、それでも覚える事ができれば他と比べ物にならない程の単語力がつきます。他単語力が高いという事は当然ながら、リスニングでもリーディングでも有利になります。そういう意味では、単語学習で変にケチって英語力全体の低下を招くよりは、使えるものは使い倒してさっさと覚えてしまった方がいい。
イラストがあると無いとでは、想像以上に印象への残り方が違うもの。
是非、有効活用してみて。
DUO3.0本体
別売りCD
イラスト集
この3種の神器があれば、難攻不落に思えるDUOの例文もかなり覚え易くなります。大学受験やTOEICなどの試験に向けて学習する場合、単語学習はいかに速く多く覚えるかが鍵となるので、「根性」で乗り切ろうとしたり、自分の記憶力を嘆いたりするのではなく、「いかに記憶への定着を加速させるか」という視点で取り組んでみて下さい。
やり方さえ工夫すれば、誰でもDUO3.0を制覇できるので頑張って下さい。
DUO専用(非公式)イラスト集はコチラ
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