究極の英単語 〜 どのレベルがいいの?

最近、コメントやメールでのメッセージで何名かの方に単語帳についてのご相談を頂いているのが、

 

「究極の英単語はどうか?」

「どのレベルを選ぶべきか?」

 

というモノ。

 

究極の英単語というのは、アルクから出版されているロングセラーな単語帳。
確か、私がまだ大学生だった頃に出版されたんだけど、当時、なんか見た目にインパクトがあってついつい衝動買いしたのを覚えてる。

 

同じように気になっている人が多いみたいなので、ちょっと選び方について。

目次

1. そもそも究極の英単語っていいの?

究極の英単語はどうなのよ?って話だけど、TOEICが目標なら使える。
一応、目安として英検とTOEICのレベル対応表がついてるけど、英検なら同じくアルクが出版してる「キクタン」があるし、何よりも英検対策の王者である旺文社のPASS単があるからね。
あえてコレを使う必要はない(もちろん、使えないワケではないけど、餅は餅屋だしね)。

 

TOEIC用の単語帳なんてそれこそ星の数ほどあるんだけど、究極の英単語のいいところは、1つの例文で単語を3〜4個くらいカバーしてるとこ。
DUOのイメージに近い。1個の単語に対して1個の例文をつけてる単語帳が多いんだけど、それってすごく非効率。

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掲載単語の量もちょうどいい。
掲載単語を絞り過ぎてるものがけっこうあるんだけど、Vol.2を1冊持ってるだけでも400点〜730点までは対応できる。

 

分量と効率の面で考えると、バランスが一番いいっていうのが私がこのシリーズを気に入っている理由。

 

 

2. どのレベルを選べばいい?

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究極の英単語はVol.1〜Vol.4まであるんだけど、どれにすべきだろうか?

 

正直言って、私はVol.1とVol.4っ買う必要ないと思う。

 

例えば現時点でTOEIC400点だとする。

 

一応ガイダンスを見ると、Vol.1のレンジになるよね。
だけどさ、Vol.1って”I”,”you”,”my”,”have”みたいな超基礎単語から週力されてるのね。
大人のやり直し英語を前提すると、これはいくらなんでもtoo easy。
特に受験勉強で英語を勉強した経験があるなら、「あ〜、見た事ある」ってものが多い。

 

 

ガイダンスを見て、「オレ(ワタシ)は470点ないからVo.2からで大丈夫,,,?」と思うかも知れないけど、大丈夫。
TOEICで出て来る単語を一番カバーできてるのがVol.2だから、これに集中するのが一番効率的。

 

で、Vol.4に関しては、実は写真の通り私も持ってはいるんだけど、TOEICで必要かというと微妙。ってゆーか、いらない。
まあ、究極の英単語って銘打ってるだけあって、Vol.4に掲載されてるレベルの単語を収録してる単語帳は他にはないんだけど、TOEICでこんな単語でないしね。
TOEICってのは、難しい単語をたくさん知っているからといってスコアが伸びるワケじゃない。
抑えておくべき頻出単語をいかにしっかりと抑えているかの方が遥かに大切。
Vol.2に掲載されてる単語を知らないと、問題の意味がわからない、もちろんスコアも伸びない。
だけど、Vol.4に出てくるような単語がTOEICに出て来たとしても、Vol.2レベルの語彙をしっかりマスターしとけば、文脈で大体意味は判断つくからさ。

 

 

間違ってもVol.1からVol.4まで制覇しようなんて思わない事。
即挫折するよ。

 

Vol.3やVol.4に手を出すよりも、まずはVol.2を完璧に仕上げるのがスコアアップ最短コース。

 

 

3. 実は秀逸な姉妹書

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究極の英単語には「究極のビジネス英語リスニング」っていうリスニングに重点を置いた単語帳があるんだけど、コレ、すっごくいい。

収録単語の数が本家の「究極の英単語」と比べると凄く少ないんだけど、ビジネスを舞台にしたストーリーの中で覚えていく仕組みだから、音読の材料にもなるし、文脈の中で覚えられるので記憶に定着しやすい。
TOEICのリスニング対策と同時に語彙強化になるので、重宝するよ。

 

Vol.2を数周したら、Vol.3に手を出さずに「究極のビジネスリスニング Vol.2」を取り入れる方がオススメ。

 

TOEIC頻出語彙がふんだんに織り込まれていて、ある程度の文章の長さがあるこのシリーズを音読する事は、

 

・語彙強化
・リスニング強化
・リーディング速度強化

 

の3つの点でTOEICスコアアップに貢献する。
TOEICって「慣れ」がかなりスコアを左右する。
だから、ビジネス語彙が使われる会話や長文にどれだけ触れているかが、鍵となる。
単語帳の短い例文を読んでいるだけだと、この部分が養われない。

 

その点を補う意味でも、ある程度の長さの会話文になっているこのシリーズはとても有効。

 

 

4. TOEICと単語

 

先ほどもいったようにTOEICにおいては「難しい単語をいっぱい知っているかどうか」は重要じゃない。
一番大切なのは、「基本的な単語をいかにきっちり抑えているか」という事。

 

だから、何でもかんでも暗記しようとする必要はない。

 

語彙力を高める一番のコツはね、「捨てる」ことだと思う。
問題集や本などで知らない単語があった時、まず単語帳の索引で調べてみる。
載っていない単語は思い切って捨てよう。
辞書を引いて、とりあえずその文章の意味が分かればいいし、次の日に忘れていてもOK。

とにかく、手持ちの単語帳を1冊、完璧に仕上げる。
載ってない単語なんて知らん!というスタンスの方が、消化不良になりにくいし、長続きする。

 

単語学習はとても辛い部分で多くの人が挫折する部分だけど、挫折の原因は大抵、「肩に力が入り過ぎ」なんだよね。

 

一度で覚えようとする

全部覚えようとする

 

そういう完璧主義は危ないよ。
単語帳を買って来て「1ヶ月で完璧に覚える!」なんて計画立ては無謀。

 

忘れるもんは忘れるし、1周しただけでなんか覚えられない。
3周で70%、5周で100%覚えるくらいの感覚がちょうどいい。

 

 

 

 

 

 

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