今回はlivingとaliveの違いを(なるべく)分かりやすく。
と、その前にまず、liveとaliveについての違いについて説明しておきますと、、、
liveは動詞なら「生きる」「住む」、形容詞なら「生の」「実況の」「生きてる」
一番基本的なのは、動詞で「生きる」「住む」という意味ですよね。
We can’t live without water.
私達は水がないと生きていけない。
He lives in Yokohama for 3 years.
彼は横浜に3年間住んでいる。
これらの意味は中学で習うものだし、非常に目にする単語なのでご存知かと思います。
形容詞になると、、、
1.いわゆるカタカナ英語の「ライブ」
ライブ中継のライブですね。「生の」「実況の」という意味。サッカーのワールドカップなんか見てると画面の端っこに”LIVE”と出ている、アレです。
2.生きてる
形容詞としてのliveには「生きてる」という意味もあります。
ただ、これがまた厄介なんですね。
何故なら、ここで
living「生きている」との違いは何なんだ!?
という疑問にブチ当たるからです。
何が違うの?形容詞のliveとliving
liveもlivingも形容詞で、同じ「生きている」という意味を持っています。じゃあ、同じなのか?と。どっちでもいいのか?と。そう思うわけです。
文字には表れてきませんが、一般的な「感覚」の問題で、livingは人間や植物に、liveは動物に使われる事が多いです。
He’s living legend.
彼は生きる伝説だ。
Hey, there’s live elephant !
本物の像だよ!
といった感じで、就職する対象が異なりますが、実際にはlivingを動物に使うケースも多いようです。まあ、「人間ならliving」とまずは覚えておけばいいと思います。
これは文法的な違いではなく、感覚と使う人の傾向の問題です。
ただ、livingは「生きている」という事にフォーカスが置かれているのに対して、liveというのは「生き生きしているイメージ」「臨場感がある」というニュアンスがあります。「本物の像だよ!」というのは、「あの像は生きている」という事実よりも(そんなの見ればわかる)、本やテレビの中で見た像ではなく、目の前に生き生きと存在する、「本物の像だ」という事に意識が向けられています。「ライブ中継」のliveもその臨場感から通じるものがありますよね。
じゃあ、aliveは?
aliveとlive/livingは文法的に違いが説明できるので、ある意味簡単です。
liveやlivingは形容詞として限定用法にあたり、aliveは叙述用法にあたります。固い文法用語ですが、簡単に言うと、live/livingは名詞を修飾するもので、叙述用法は補語として使うという事です。
先ほどのliving legendやlive elephantなどは直後に名詞がくっついてますよね。これが限定用法。一方で、alive legendやalive elephantと言う事はできません。aliveに限定用法はないからです。
aliveが使えるのは補語、つまりSVCやSVOCでいうCの位置にしか来ません。
He’s alive.
彼は生きてる
I found him alive.
彼が生きてるのが分かった
といった使い方です。
まあ、live/livingには名詞がくっつく、と覚えておけばOKです。
TOEICなどの試験では、aliveとlive,livingの使い分けが狙われますね。
The kids finally found ( ) beetles they were looking for.
(A) alive
(B) life
(C) live
(D) lived
直後に名詞があるのでaliveは×。
life beetlesでは意味的に不明。
livedは動詞だとしたら、foundという動詞が既にあり横にくるのは文法的におかしいし、分詞の意味もないので×。
したがってliveが正解。
liveとlivingの両方が選択肢にあって、どっちかが正解、という問題は出ません。明確に「こっちが正解」という事が言えないからです。先ほどの「人間ならliving」というのはあくまで「傾向」であって、絶対的なルールではない為ですね。
コメント