Untilとby。
「~まで」って訳される単語ですけど、全然意味が違います。
だけど、よく間違えるポイントなので、TOEICや受験英語では頻出です。
私も仕事で海外の人とメールしてると、タイ人とか、ネイティブではない人も結構間違ってたりします。
なので、グローバル間違いあるある、なワケです。
試験でも頻出ですし、実際のコミュニケーションでも使い間違えると、「ん??」と思わせてしまうので、伝わりやすい英語にするためにも、untilとbyを使い分けていきましょう!
Untilは「~までずっと」。Byは「までには」。
不親切な単語帳や参考書では、untilの意味を「まで」としか書いてくれないんですよね。一方で、日本人は”by”を「まで」という意味であまり使わない。
byと聞くと、どういうイメージですか?
たぶん、「受動態」「受け身」を真っ先に想像しませんでしたか?
He drew the picture.
彼がその絵を描いた。
The picture was drawn by him.
その絵は彼に描かれた。
みたいなやつ。
だって、学校ではbyが一番登場するのって受動態の話でしたもんね?
そのイメージが強くて「by=~によって」と脳に焼き付いてるんですよね。これは日本人の英語あるある。
まぁ、リーディングだったらbyが「まで」という意味で出てきても、読めたりはして。
I will finish my homework by 8:00 pm.
これを読んで、「8時までに宿題を終わらせるんだな」と分かる。
だけど、
「untiとbyの違いは?」
と聞かれると、「ん、、、?まぁ、、、同じ?」ってなる。
なので、文法問題で選択肢にuntilとbyの両方が入っていると、「え?正解が2つ?バカな、、、」とパニックになったりします(笑)
日本語にすると「まで」で一緒なんですが、意味はかなり違います。
とりあえず、今日から
Until = ~までずっと
by=~までには
と覚えるべし、です。
「まで」と覚えるからややこしくなるんですよ。
というか、「まで」と参考書に書くヤツが悪い。
そういう使えない本を出すヤツは、英語教育界から追放されよ!
具体例で覚えていきましょう。
I’ll be in the office until 13:00 today.
I’ll be in the office by 13:00 today.
さてさて、この2つは全然違うんですけど、分かりますか??
わりと仕事で出てきそうな会話ですよね。ここでuntilとbyを間違うと、ややこしい事態になりますよ。っていうか、そういう例文をわざと作ってます(笑)
untiは「~までずっと」、byは「~までには」でしたね。
I’ll be in the office until 13:00 today.
今日は13時までにはオフィスにいるよ。
I’ll be in the office by 13:00.
今日は13時までオフィスにいるよ。
同じやん。コラ。
文脈なく、しかも訳だけ書くと同じになりますが、意味が全然違います。
もうちょっとかみ砕いて書くと、、
I’ll be in the office until 13:00 today.
今日は13時までにはオフィスにいるよ
→13時以降はオフィスにいないからね。
I’ll be in the office by 13:00.
今日は13時までオフィスにいるよ。
→13時までにはオフィスに着くけど、その前はいないからね。
どうですか?
全然意味が違いますよね?
同僚に「ヘイ、YOUにちょと相談したい事があるんだけど、明日はオフィスにいるかい?」
なんて聞かれて、untilとbyを間違うと、「いるって言ったじゃないか!」となってしまいますね(汗
まぁ、実際の会話では”I’ll come to the office by 13:00″など、もっと誤解のない言い方になるとは思いますけどね。
もうちょっとuntilとbyの違いに踏み込みます。
by = 「ある時点までに」「ある時点よりは遅くない」
byが意味する「〜まで」というのは、「ある時点までには完了している」という意味。
I’ll finish my homework by 18:00.
18時までには宿題を終わらせる
これは18時に終わるかも知れないし、18時より前に終わるかも知れない。だけど、18時を過ぎる事は無い、って意味です。
Unti = ある時点までずっと、継続して
一方でuntil(till)が表す「〜まで」は「〜までずっと◯◯する」というイメージ。
I’ll do my homework until 18:00.
18時まではずっと宿題をする
I’ll spill my heart for you until the day I die.
僕が死ぬ日までずっと君に全てを捧ぐ
ここで重要なのは「継続」してるという事です。
ちなみにtillはuntilの口語表現。
untilは前置詞でも接続詞でもいける
untilの特徴は、前置詞としても使えるし接続詞としても使えるところ。
でも、byは前置詞としてしか使えません。
「前置詞って何?」
っていう、今さら聞いてはいけない疑問を持ってしまったアナタ。
前置詞っていうのは、inとかtoとかonとか、、、、まあ、そういうやつだ。
で、大事なのは、前置詞っていうのは名詞にしかくっつかないってコトです。
前に置く、と書いて前置詞だけど「名詞の前に置く」という意味です。
ちなみに、接続詞はandとかbutとか、文章と文章をつなぐやつですね。
Untilは前置詞としても接続詞としてもいけるので、さっきの「僕が死ぬまで君にずっとすべてを捧ぐ」は、
I’ll spill my heart for you until I die.
I’ll spill my heart for you until the day I die.
のどちらでも文法上はOK。
上は接続詞なので、後ろに”I die.”の文章がきてるし、下は前置詞なので下にthe dayという名詞が来てますね。
まぁ、たぶん、これを実際の会話で使う日はないだろうけどね。
まぁ、細かく訳すと厳密には違いますけどね。
僕が死ぬまでずっと君に全てを捧ぐ
僕が死ぬその日までずっと君に全てを捧ぐ
くらいの違い。
まぁ、たぶん、この違いを実際の会話で実感する日は来ないだろうけどね。
byはあくまで前置詞なので、後ろには名詞だけしか来ません。
〇I’ll finish my homework by dinner time.
夕飯までには宿題を終わらせる。
×I’ll finish my homework by I have dinner.
夕飯までには宿題を終わらせる。
dinner timeという名詞が来るのはOK。
I have dinnerという文章が来るのはダメ。
後ろに文章をくっつけたいなら、byではなく、by the timeを使いましょう!
I’ll finish my homework by the time I have dinner.
timeは名詞なので、byとくっつけられますよね。
これだと、「夕飯を食べる時までには」なので、伝えたい意味としては一緒ですね。
TOEICではこう狙われる!
ここまでの話で、大体TOEICでどう狙われるかは想像できますかね。
untilとかbyが選択肢にあったら、
・untiとbyの意味の違い
・接続詞か前置詞かの使い分け
この2つをまず疑うべきです。
The meeting will be finished ( ) 3 p.m..
(1) by
(2) until
(3) even
(4) when
もう、untilとbyが選択肢にある時点で、
「出たな?」
とアンテナをはっていた方がいいです。
まず、evenでは意味を成さないのでサヨナラ。
whenは前置詞ではないので、後ろに名詞はおかしいです。
byかuntilか。
“finish”「終わる」という動作が「継続する」のはどう考えても不自然ですよね?
「その会議は午後3時まで終わり続ける」って変じゃないですか。
なので、正解はby。
The meeting won’t be finished ( ) we reach conclusion.
(1) by
(2) until
(3) even
(4) when
まずevenは相変わらず意味を成さないですね。
今回は空欄の後が文章なので、whenはいけるかも。なので、保留。
byかuntilか。
今度はwon’t finishなので「終わらない」という意味だから、「ずっと終わらない=ずっと続く」という事で、自然ですね。
で、byはそもそも前置詞なのでおかしいのでダメ。
残ったのは、whenとuntil。
The meeting won’t be finished when we reach conclusion.
私達が結論に至る時、会議は終わらないだろう
The meeting won’t be finished until we reach conclusion.
私達が結論に至るまで会議は終わらないだろう
あきらかに後者の方が自然ですね。
こんな感じで、TOEICのPART5の短文問題は、選択肢を切り分けて減らしていきます。
1.まず、文法的にあり得ないものを見分ける
2.残った中から、意味的に自然なものを選ぶ
この順番がスムーズです。
意味から入ると、「どれもいけそう、、、」って混乱するようにできてるんですよ、問題って。
ではでは、最後にuntilの説明でいきなり登場した「僕が死ぬその日まで君に全てを捧ぐ」という場違いな例文のきっかけになった動画を。
オーストラリアのバンドだったかな。結構好きです。
ちなみに、これが“by the day I die”だったら、どうでしょう??(ちなみに、文法的にはOKですよ)
「死ぬまでには捧げるつもりだよ、ずっとじゃないけど。」
女性:「なんか、愛が足りなくね?」
P.S.
・リスニングで何言ってるかわからない
・単語の意味を繋いで意味を推測するのが精一杯
・TOEICのリスニングをどうにかしたい
という人はどうぞ。
>>TOEICのリスニングを「弱点」から「得点源」へ変える方法<<
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