英語の音読 | 効果を120%引き出す4つのポイントを解説

こんにちわ、たかぎぶそんです。

 

「音読をしてるんだけど、ぶっちゃけあんまり効果を感じない」

 

という方は、やり方を間違っているかも知れません。
今回は、音読の効果を120%引き出すためのコツや注意点をまとめています。

 

音読は様々な効果がある最強の英語トレーニング法です。
私も受験生の頃から、大学、社会人になってからもずっと音読はしています。その時のレベルによって使う教材や素材は変えていますが、常に学習の中心には音読がありました。

 

私自身もまだまだなのですが、最近音読をスマホで録音したものを参考までに。こんな感じでやっています。

Wall Street Journalの記事でした。

 

・語彙力がつく
・読むスピードが速くなる
・リスニング力がつく
・スピーキング力がつく

 

メリットだらけ。
音読の基本的な流れや、オススメの教材は以前の記事でまとめています。

 

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初級者からできる通勤中の英語リスニング学習法と厳選教材 【TOEIC800点超えまで通用します】   「通勤時間に英語やりたいんだけど、なに使ったらいいの?」 「難しいと続かないから、気軽にやりたいな、、、」 「英語できる人って電車でどんな勉強してるの?...

 

目次

音読の効果は下準備で決まる

 

音読は声に出して読めばいいってものではありません。

 

「原稿の内容を完全に理解している」

 

これが大前提です!

 

読んで(精読で)理解できていないものを、声に出したからって理解できるワケないです。
分からないものは、分からないまま。

 

ちゃんと”下ごしらえ”をしないと、効果を引き出すことができません。
料理と一緒で、素材を活かすも殺すも、いかに手間ひまをかけるかです。
(といいつつ、料理はあまりできない)

 

「じゃあ、その下準備って何なの?」

 

簡単にいえば、高校の時にやった読解と同じです。
知らない単語を調べ上げて、文章の構造を理解することです。

 

特に、和訳がついている教材を使う時に注意しないといけないのは、「なんでこの英文がその和訳になるか分からない」というケースですね。
これは、文章の構造がちゃんと理解できていない可能性が高いです。

 

・どっからどこまでが主語なのか?
・どれが動詞なのか?
・目的語はどれか?
・どこがどこを修飾してるのか?

 

こういった事をすべて明らかにしないといけません。
ただ、「この文章は第4文型か?いや、第5文型か?」なんて考える必要はないです。
文型なんて、日本人が勝手に考えたもので、英文を型にはめ込む事には何の意味もありません。

 

冒頭、私が読んでた記事から例文を抜粋します。

 

Amazon Japan last week began offering a free phone consultation with certified sommeliers for customers purchasing wine from its website.

 Source:THE WALL STREET JOURNAL

日本のAmazonは、先週から、認定されたソムリエが、Amazonのサイトでワインを購入したお客様に、ワインの電話コンサルティングを無料で提供することを開始した。

 

consultation:コンサル
certified:認定された
sommelier:ソムリエ
customers:顧客
purchase:購入する

 

purchaseはTOEIC頻出後なので知っておきたいですね。
purchasing department:購買部、とかよく出ます。

 

まあ、それは置いといて。

 

Amazon Japan last week began offering a free phone consultation with certified sommeliers for customers purchasing wine from its website.

 

この文章の構造を理解しないといけません。

 

主語(S)[Amazon Japan]  last week  動詞(V)[began]   目的語(O)[offering a free phone consultation with certified sommeliers for customers purchasing wine from its website.]

緑の部分全体が、動詞beganの目的語になってます。
緑の部分が長いのですが、細かい枝葉ばかり見ると混乱するので、まず木よりも森を見ます。

 

「offer A for B : AをBに提供する」

 

というシンプルな構造です。
この場合、

 

A=「認定されたソムリエによる無料電話コンサル」

B=「Amazonでワインをポチった人」

 

“customers purchasing wine from its website.”

 

のpurchasing~はcustomersを修飾していますね。

[Amazonでワインをポチった]お客さん

 

ですね。
英語は大きな文章の中に、小さな文章があって、その中にさらに小さな文章が、、、っていうパソコンのフォルダのような構造になってる事が多いので、その構造を見分けることが必要です。

 

大体、これくらいのレベルで文章の構造が分かっていればOKです。

 

意味を理解しながら読む

 

たまに聞くのが、何も考えずに音読しているケース。
ただだた声に出しているだけで、文章の意味を理解はしていない。

 

コレは意味ないのでやめましょう(バッサリ)。
頭の中できちんと意味を解釈しないと効果が出ません。

 

最初は、意味を解釈するために頭の中で和訳をするので、時間がかかると思います。ただ、10回、20回と読むうちに頭の中の和訳の処理は減っていきます。

 

“apple”と聞いて、いちいち「りんご」と頭の中で変換しますか?
リンゴの映像が浮かぶだけだと思います。

 

ただ、難しい言葉はそうはいかないです。
purchaseと聞いても、いったん頭の中で「購入する」と変換して、はじめて理解する。だけど、それは”聞きなれない言葉だから”そうする必要があるんです。

 

裏を返せば、聞きなれたappleのような単語なら、いちいち変換処理はしなくてイイ。

 

後で説明しますが、音読は1回や2回読んだくらいじゃ意味ないです。
20回30回と繰り替えしが必要です。
それだけやってれば、いい加減、purchaseは「購入する」って刷り込まれるので、頭の中でいちいち「購入する」っていう日本語に変換しなくても意味は理解できます。

 

「英語を英語のまま理解できるようになる」

 

なんて言いますが、それはこの状態の事です。
神業やセンスじゃなくて、練習量の問題です。

 

回数は足りているか?

 

「音読の効果が出ない」

 

っていうので一番多いのがこのケース。

 

そもそも、回数が全然足りてない!

 

先ほど書いたように、音読は回数を重ねる中で「英語を英語のまま理解できるようになる」のがゴールです。

 

大事なので、もう一度言います。
英語を英語のまま理解できるのがゴールです。

 

「じゃあ何回音読すればいいの?」

 

答えは、英語のまま理解できるようになるまで。
何回でその状態になるかは人それぞれですので、一概にはお答えできません。

 

というと、なんかお役所みたいでムカつく解答になってしまいますね(笑)
なので、目安をいうと最低20回。

 

昔受験生の時、安河内先生って東進ハイスクールの有名な講師には「最低30回はやらなきゃ!」って言われたけど、ノドとか痛いし(笑)飽きるし(笑)

 

音声つきのものを使っているか?

 

特に初級者の方になるほど、音声付きのものを音読の素材にする方がいいです。
音声がなくても一定の効果はありますが、音声付きのものを使って、それを徹底的に真似した方がいいです。

 

そうする事で発音が良くなるし、発音がよくなるとリスニング力も上がります。
そのあたりのメカニズムはこちらの記事で詳しく書いています。

 

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これまで音読で効果を感じられていない人は、今回の点に注意して、とりあえず3ヵ月間ひたすら音読をしてみて下さい。
一日に1時間を英語学習に充てられるとしたら、半分は音読でいいくらいです。
後は単語の勉強やTOEICの問題集など好きなメニューを組めばOK。

 

私の場合は、一番最初に何も見ないで聞くというステップは通勤電車でやって、家についてから、下準備と音読をやっていましたね。
音読って最初は結構キツいですが、数をこなすに連れて慣れていきます。

 

繰り返しですが、まずは3ヵ月。

 

Practice hard and get used to it!

 

 

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