「通勤時間に英語やりたいんだけど、なに使ったらいいの?」
「難しいと続かないから、気軽にやりたいな、、、」
「英語できる人って電車でどんな勉強してるの??」
この記事は通勤時間を上手く使って英語力を伸ばしたい、TOEICの点数を伸ばしたいという方に向けて書いています。
電車通勤でやるならリスニングがやっぱりラク
あなたが電車通勤しているなら、その時間をリスニング学習にあてるのが一番イイです。
リスニングならスマホとイヤホンさえあれば、ラッシュで混んでいても勉強できます。
よく電車で単語帳を暗記しようとしている人をみかけます。
でも、あまりオススメしません。
何故なら、単語は実際に使われている場面を通して覚えるほうが定着します。
単語帳にかじりついても全然覚えられないのが普通です。
のちほどオススメのツールや教材はモチロン紹介します。
ですが、今回のメインは「あの教材がいい」とか「コレを使うとリスニングが伸びるよ」という前に知っておくべき重要なお話です。
自分の好きなコンテンツ(動画だったり、洋楽だったり、何でも)を「自分専用の教材化」してしまう方法です。
断言します。
英語の攻略法は楽しむコトです。
英語が身につかないのは挫折するからです。
ナゼ挫折するのかって楽しくないからです。
ナゼ楽しくないってホントは興味ないからです。
就職のため、キャリアのためとTOEICの参考書を手に取る人は大勢います。
ですが、大半の人が挫折します。
結果を出せる人と出せなかった人。
その違いは英語のセンスではなくて、いかに上手くモチベーションを維持できたか、です。
なので、自分の好きなコンテンツを使って楽しめる人は最強です。
聞き流すだけでは、やっぱりダメ。限られた通勤時間だからこそ、質を最大化しよう
このブログでは度々言ってる事ですが、、、
リスニング力をつけたいなら、聞き流すだけではダメです。
聞き流しや、イングリッシュ・シャワーなんて言われますが、ボーっと英語を聞いていても聞き取れるようにはなりません。
アナタは好きな洋楽ってありますか?
好きな曲であれば何度も聴いたと思います。
では、ある日突然、聞き取れるようになりました?
そんな事はないと思うんですよね。
分からない音は、いつまでも分からないままだったと思うんです。
聞き流しが効力を持つのは特殊な環境だけです。
海外に住んでいて一日中、それこそテレビをつけても、買い物に出かけても、食事にいっても英語が耳に入ってくる環境にいる。
あるいは、アナタが小さい子供である場合。
アナタはどちらにも該当しないと思います。
何となく洋楽を聞き流したり、簡単そうなアプリで英語を使って「いつか英語が聴きとれるようになるかも」と淡い期待をしていませんか?
もしそうなら、やめましょう。
効果ないです。
その代わり、今回メチャメチャ効いて、しかもずっと使える方法を紹介します。
英語学習に使えるコンテンツの条件
リスニング教材として使うためのコンテンツは基本的には何でもいいです。洋楽でも、動画でも。
ただ、一つだけ満たすべき条件があります。
それは、スクリプト(原稿)が手に入ること。
当たり前ですが、何て言ってるかの「正解」が必要です。
コンテンツを教材化するにあたって必ず必要な情報です。
洋楽は「歌詞」って事になりますから、大体は手に入りますね。
ただ、洋楽を使う場合は注意があって、スラングが多かったり、省略が多かったりするので読解するのが難しい傾向にあります。
ジャンルはポップスをお勧めします。
HIP HOPなんかは速いしスラングだらけなのと、省略が多くて不向きです。
アヴリル・ラヴィーンやテイラー・スイフトあたりは、聴きとりやすくて教材として使うにはいいです。私もよく使ってました。
コンテンツを教材に変える方法
では、ここから本題。
お気に入りのコンテンツを自分専用の教材に変える手順を紹介していきますね。
1.まずは何も見ないで集中して聴く(2回くらい)
何も見ずに、ですよ?
見んなよ?(笑)
字幕が出るような動画なら、隠して見てください。
「イヤイヤ、、全然聞き取れないよ、、、」
「単語は何個か聞き取れたけど、何て言ってるか全然分からない」
そんな感じになると思います。
それで全然大丈夫です。
そもそも、一発で聴きとれるなら勉強する必要ないですしね。大事なのは自分が聴きとれた単語の数や、理解できた割合を感覚的に覚えておくことです。
とりあえず2回くらい何も見ずに聴いてみて下さい。
では、帰り道。
スクリプトを見ながら聴いてみて下さい。
「あ、ココはこう言ってたのか!」
「この単語知ってたのに聞き取れてなかった!」
といった感じで気が付くはずです。
過去記事で詳しく触れていますが、英語が聴きとれない原因は「知ってる単語の数が少ないから」ではありません。むしろ、知ってるはずの単語を聞き取れていないからです。
2.スクリプト読解する
家に帰ったらでいいので、スクリプトをプリントアウトして下さい。
wordにコピペして行間を読みやすいように整える程度でいいですが、知らない単語の意味を書き込んだりするので、行間は広めに設定して下さい。
ここからは学生時代にやった事と似てきます。
文字に起こしたものを、読み物として理解していく作業、つまりリーティングになります。何故これをするのかというと、読み物として理解できないものは、聞いても理解できないからです。
知らない単語は全部意味を調べます。
文章の構造もきっちり理解していきます。
主語は何で、動詞は何で、、、というコトを理解して文章の意味を理解してきます。
コツは、文章をかたまりで捉える事です。
thatで始まる節はどこからどこまでなのか、といった”まとまり”を見えるようにすることです。
3. 音読で刷り込んでいく
読み物としてきちんと理解したら、次は音読をしていきます。
最初は音声をかけずに自分のペースで読む事を最低10回。
これを繰り返す事で、英語をだんだんと英語のまま理解できてくるようになります。
文章構造を掴んでいるので、一旦後ろにもどって、また前にいって、、、という和訳のプロセスがどんどん省略されていきます。
I went to the Italian restaurant with Maki yesterday.
私は昨日、マキとそのイタリアンレストランに行った。
英語と日本語の語順に注目です。
全然違いますよね?
これが日本人が英語を苦手とする大きな理由の一つです。
しかし、音読を繰り返すと、脳内のプロセスは段々と簡素化されていきます。
「私は行った、イタリアンレストランに、マキと、昨日」
というように英語の語順で解釈できるようになるのが一つ。
さらに、
「I 行った Italian Resutaurant with Maki 昨日」
といった感じで、単語も頭の中で和訳しなくなります。
Iなんていちいち頭の中で「私」と変換しなくても、理解できますよね?
難しい単語ほど最初は頭の中での和訳の処理が必要になりますが、音読を重ねる事によって、そのまま理解できるようになります。
4.シャドーイングをシンクロするまで繰り返す
音読はあくまで自分のペースで読んでいました。
しかし、さらにここから一段ギアをあげてシャドーイングに入っていきます。
簡単にいえば、オリジナルの音声と一緒に声に出していく事です。
最初は速くて置いてかれると思います。
それは仕方ないので気にしないで、また適当な場所から入って追いかけます。
これをオリジナルの音声とシンクロできるまで、、、つまり速度も発音もイントネーションも完全にコピーできたと感じるまで繰り返していきます。
私は一つのコンテンツにつき最初は30回くらいシャドーイングしていました。
5. また何も見ないで聞いてみる
翌日の通勤ではまた何も見ないで聞いてみて下さい。
かなり理解できるようになっている事に自分で気が付くはずです。
英語を英語の語順のまま。
しかも単語をあまり和訳せず。
すーーーっと意味が頭に入ってくる。
なるべく和訳をせずにそのまま理解する事を意識して聴いて下さい。
とはいえ、この時点で何十回も音読して、シャドーイングしてるので、飽きてると思います(笑)なんとなく、英語のまま理解できる感覚が得られたら、違うコンテンツに移りましょう。
この「英語のまま理解できる」という経験を積み重ねていく事で、着実に一発目から聴きとれる英語の量が変わります。
スクリプトを見なくても「あれ、結構理解できてる」と気が付きます。
まずは2か月間。1週間に2つのコンテンツをこなすペースでやってみて下さい。
オススメな良質コンテンツ・教材を厳選
ここからは実践にあたってオススメのコンテンツや教材を紹介します。
ざっくりレベル別に分けました。
大まかに、レベルは以下を想定しています。
初級者:TOEIC400点を目指す人
中級者:TOEIC640点までを目指す人
上級者:TOEIC800点までを目指す人
やさしいCNN NEWS DIGEST 【初級者向け】
「もともと英語は苦手だし続けられるか不安、、、」
という人にまずオススメしています。
先ほど紹介した「コンテンツの教材化」は効果は絶大なのですが、一つ欠点があります。
それは、手間がかかるということです。
特に「2.スクリプトを読解する」の部分がかなり手間なんですよ。
知らない単語を調べて、文章の構造を理解して、意味を理解して、、、って結構骨が折れますし、英語が苦手な人にはかなりシンドイはず。そこで挫折しちゃう人もいます。
この教材のいいところは、この手間が一気になくなるところです。
大事な単語はピックアップされてるし、重要な文法につては説明があるし、和訳もしっかりついてます。
まさに至れり尽くせり。
しかも、ナチュラルスピードとゆっくりの2種類が収録されてる。
ホント、初級者のことを思って作られた良質な教材です。
あとは文章が長すぎない。
コレってほんと大事で、ハリきって長い文章にトライすると辛くて挫折しちゃいます。
軽く負荷がかる程度でいいので、初級者にはピッタリ。
CNN Student News【中級~上級者向け】
中級者の方にオススメです。
個人的には一番使ったコンテンツです。
TOEIC800点超えるくらいまではコレばっかり使ってましたね。
なんといっても無料。
これはアメリカの高校生を対象にしたCNNニュースです。
高校生とはいえネイティブ向けですから、レベルは高く、先ほどの「やさしいCNN NEWS DIGEST」からはかなりレベルアップします。
スクリプトがダウンロードできるので教材化に最適です。
TOEIC600を超えたら「やさしいCNN~」からこっちへステップアップをオススメします。
ENGLISH JOURNAL【中級~上級者向け】
昔からある英語学習雑誌です。
初級者から上級者まで多くの英語学習者に親しまれている定番ですが、けっこう内容はヘヴィです。
これまで、紹介した「やさしいCNN~」「CNN Student News」はどちらもニュースですので、文章が整っていてクセがありません。話すスピードも配慮されています。
一方、ENGLISH JOURNALはインタビューを使っているので、CNNのような標準的なアメリカ英語ではなく、色々な国の人が登場します。
インタビューという会話をそのまま使っているので、つっかえたり、言い直したり、言い間違ったりしたものがそのまま収録されていますし、スピードも物凄く速いものもあります。
アメリカ英語だけでなく、色々な国の英語に触れる事ができる。
作られた文章ではなく、リアルな会話を教材にすることで、英会話力も身に着ける。
CNNと比べるとこういったメリットがあるかなと。
私はENGLISH JOURNALとCNN Student Newsを組み合わせて使っていました。
毎号買ってると結構シンドイので、面白そうな特集が組まれていたり、自分の好きな俳優やアーティストのインタビューが収録されてる時だけ買ってました。
上の画像の「アメリカ大統領のスピーチ特集」なんて面白そうですね。
重要な単語や文章構造の説明はついていますが、基礎的なものは省かれているので、こちらもTOEIC600を超えたら使ってみる事をオススメします。
成功のカギは、学習の質を挙げていくコト
いくつかオススメ教材を紹介しましたが、決して買って満足はしないでくださいね。
とにかく社会人の英語学習成功のカギは学習の質。
なんとなく聞き流して、「いつか聞き取れるはず、、、」なんて祈るような学習方法は捨てましょう。
今回メインでお伝えしたかったコト。
それは、「コンテンツをいかに料理して自分の教材にしてしまうか」というコトです。
「どの参考書がいい」「あのニュースを使うといい」という情報よりもはるかに大切なんです。
このやり方さえ覚えておけば、自分の好きな音楽、動画なんでも教材にしてしまうコトができます。
英語は楽しんだ人が伸びます。
だから自分が好きなコンテンツをどんどん教材に変えていけたら最強なんです。
繰り返しですが、「楽しんだ人」が伸びます。
けっして「楽(ラク)をする人」ではありません。
今日は以上です。
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