英語の発音って悩みますよね。
「発音の練習ってどうやったらいいか分かんない…」
「そもそも、独学でできるの?」
「自分の発音が合ってるか不安…( ;∀;)」
理想をいえば、ネイティブの先生に発音指導を受けられればベストですよね。
でも、それって結構ハードルが高い。
仕事があるから時間もないし、発音矯正のスクールにお金をかけるのも正直微妙…。
でも、大丈夫です。
英語の発音は、独学でもかなり上達します。
本屋にいくとTOEICのテキストばっかりで目立ちませんが、発音用の教材もありますし、便利なWEBサイトもあります。
それらをしっかり活用すれば、英語の発音は伸びます。必ず伸びます。
ちなみに、私の発音はこんな感じです。
まだまだ修行が足りずお恥ずかしい…。
私も発音に関しては、ほぼ独学です。
なので、この程度のレベルであれば、今回紹介するやり方ですぐに到達します。
発音を改善すると、スピーキングはもちろん、リスニングも劇的に伸びます。
にも関わらず、皆、発音は後回しにしがちです。
英語力が伸びるのは、発音を後回しにしない人。
では、早速いきましょう!
発音記号は読めるようになりましょう
発音記号、読めます??
読めない人、結構多いんです。
実は、私も英文科に行ってたくせに、ある時期まで読めませんでした(汗)
発音記号って、なんか難しそうで面倒くさそう。うん、凄くわかります。
「ネイティブの音を真似してれば、発音記号なんて読めなくていいんじゃない?」
そう自分に言い聞かせて、発音記号から逃げていました。
でも、今は思います。もっと早く発音記号を覚えておけば、って。
発音記号を知らないと、どうしてもカタカナ英語に引きずられてしまいます。
英語と日本語って、思っている以上に「音が違う」んです。
日本語:常に母音と子音がセット
英語:子音だけでも発音される
日本人が英語の発音を苦手とする大きな要因の一つです。
母音は「アイウエオ」ですね。アルファベットにすると”aiueo”。
私達には当たり前すぎて気がつきませんが、日本語って常に子音と母音がセットなんです。
例えば、「スケート」っていう言葉。
日本語のスケートはアルファベットにすれば”suketo”ですよね?
でも、英語のskateの発音はskéɪtです。
sの後にuはないし、kの後にeもないし、tの後にoもありません。
本の「ブック」はどうでしょう。
日本語は”bukku”といった感じ。
英語は”bˈʊk”です。最後にuはつきません。
日本語の音って、「母音x子音」の組み合わせだけでできてます。
aiueoとkstnhmyrwのコンビネーション。
つまり、アイウエオとアカサタナハマヤラワの組み合わせですね。
「カタカナ英語に引きずられる」っていうのは、言い換えると、「すべての音に母音をつけちゃう」っていうことです。
あなたも私も、ずっと日本人として日本語メインで人生やってきてるワケです。
だから、意識的に練習しないと中々このクセが抜けないんです。
もう一つ大事な点。
英語と日本語では、単純に音の数も違います。
母音の数だけでいえば、日本語は「アイウエオ」の5個。
英語は16個くらいあります。
子音にも日本語にない音がたくさんあります。
メジャーなのはthの発音や、lとrの違いですよね。
thは日本語にないので、sに置き換わっちゃう。
rもlも日本人にとっては、ラリルレロです。
英語の正しい発音を知らないと、全部の音を「日本語の音」で置き換えてしまうんです。
ここまでの、英語と日本語の違いをまとめます。
1.英語は子音だけで発音することがあるが、日本語は常に子音と母音がセット
2. 英語は日本語より圧倒的に音の種類が多い
「ネイティブの音を真似してれば、発音記号なんて読めなくていいんじゃない?」
この考え方が、いかに的外れか分かりますよね。
真似をしようとしても、正しい発音を身につけていないと、結局カタカナに引っ張られてしまいます。
「でも、発音記号って難しいんでしょ?(´Д`)」
いえいえ。
実は発音記号って、案外カンタンです。
なんていうか、体を使って覚える感じ。
口のエクササイズ、みたいな。
単語の暗記と比べたら全然ラクですよ。発音関係の教材を集中してやれば、2~3週間くらいで基礎は身に着けられます。
オススメ教材は後ほどご紹介しますね。
歌を使う
発音の練習には、歌が最適です。
歌といっても、ポップスとかバラードです。
ラップのような超絶に速いものは避けて下さい。
歌って、ニュースやインタビューのような「喋り」よりは遅いですし、ハッキリと発音されます。なので、発音の勉強には凄くいいんです。
歌を使う場合、オススメの勉強法があります。
好きな歌の歌詞をワードなどにコピペして印刷します。
そして、歌詞の下に発音記号を書き起こすんです。
そして、聞きながら、真似しながら一緒に歌う。
書き起こしを自分でできるか不安な方は、「英語耳ドリル」という本をオススメします。
洋楽を使って発音を練習していく本なんですけど、シンディーローパーの曲などが使われてて、とっつきやすいです。
先ほどの「歌詞をコピペして、発音記号を書き起こす」っていうのは、この英語耳ドリルの方法を応用して、私が自分でやってた方法です。
私の場合、書き起こしは10曲くらいはやったかなぁ。
覚えてるのは、Avril Lavigneの”Complicated”。
ロックですけどそこまでテンポも速くないですし、Avril Lavigneの発音もクセがなくて明瞭です。
complicatedの”コンプゥリケイレェ~”みたいな感じ。
frustratedの”フラスチュレイレェ~”みたいな感じ。
この辺を真似できるとグッと英語っぽくなります!
にしても、この頃のAvril Lavigneは可愛いですね。
アルバム”Let Go”のCDジャケットは印象に残っている人も多いハズ。
・歌は「喋り」よりも発音練習に適している
・自分の好きな曲を練習素材にできるので、モチベーションUPになる
歌を使うメリットは大きいです。
曲選びの基準としては、以下になります。
・ネイティブスピーカーが歌っている
・発音が明瞭である
・曲のテンポが速すぎない
お気に入りの曲で、お試しください。
発音を採点してくれる便利サイトを使う
English Centralというサイトを知っていますか?
Youtubeのような動画プラットフォームで、ニュース、スピーチ、映画のトレーラー(予告編)などの動画を使って英語学習ができます。
・動画を見る(英語・日本語の字幕付き)
・単語学習をする
・発音練習をする
無料でも、かなり充実した機能を使えます。
観た動画をもとに英会話レッスンも受けられますが、そちらは有料プランになります。
色々なジャンルの動画を観る事ができます。
字幕を観ながら、動画を視聴できます。
分からない単語をクリックすると、意味と発音を確認できます。
マイクに向かって文章ごとに読み上げます。
すると、発音を分析してフィードバックを貰えます。
上の画像では、toの発音が弱かったため赤字になっているのが分かります。
コンピューターが判定するため、録音環境や、ちょっとした声の大きさの違いで採点が変わってしまいますが、そこは無料なので仕方ない(汗)
それでも、スクールなどに通わずに、無料で発音の採点をして貰えるなんて便利ですよね。
English Centralの機能や使い方は、下の動画で分かりやすくまとめられています。
自分の声を録音してチェックする
English Centralは便利ですが、文章1つ1つに対して読み上げていくので、結構時間がかかります。あとは、音質があまり良くないので、自分の声の録音が聞き取りにくいことがあります。
ですので、もっと手軽にスマホで録音して自分でチェックするのも有効です。
あくまで自己評価にはなりますが、録音した声を聞いてみると、自分が思っていたように発音できていない事ってよくあります(汗)
私はiphoneの画面録画機能を使って、音読を録音しています。
自分の耳に聞こえる音と、他の人に聞こえている音の違いは結構違います。
自分のクセを知ることで、改善していきましょう。
オススメの教材
私がこれまで使った中で、オススメの教材を紹介します。
まずは「英語耳」。
発音といったらこの本っていうくらい永遠の定番。
先ほど紹介した「英語耳ドリル」も同じシリーズです。
こっちの青い本がベースで、発音記号を丁寧に学習できます。
英語耳ドリルの方は、「発音記号が読める前提」なので、初心者の方はまずこちらをオススメします。
次は「発音の鬼」
先ほどの英語耳と比べると、楽しいです(笑)
講師が面白いせいですかね。
「英語耳」も「発音の鬼」も発音記号をきちんと学べます。ただ、「発音の鬼」の方は、抑揚(イントネーション)にもフォーカスしているので、より英語らしい話し方を身に着けられます。
「もっと本格的に発音を極めたい」っていう方は、リスニングパワーをオススメします。発音矯正&リスニング強化の教材です。
英語ネイティブではない俳優さんが、ハリウッド映画や海外ドラマに出演することがありますよね。日本人だと渡辺謙さんとか、真田広之さんとか。
そういう人達は、発音専門のトレーナーから訓練を受けて、英語らしい発音を身に着けます。
そういうトレーニングを専門に行うトレーナーが、職業としてきちんとあります。
リスニングパワーは、そんな発音矯正トレーナーが監修した教材です。
発音の仕方はもちろん、日本語と英語の周波数域の違いにも着目していて、従来のリスニング教材とは根本的に違います。
大人になればなるほど、日本語の音に慣れているので、英語独特の周波数域をキャッチする力が退化してしまう。その退化した力を取り戻すことにフォーカスした教材です。
よりネイティブっぽい発音を目指したい方は、検討してみてもいいかも知れません。
発音を後回しにしないと、英語は一気に伸びる
発音は英語の中でも、すごく大事な要素です。
ですが、多くの人が後回しにしているのが実態です。
「まずは、ある程度単語を覚えたら、、、」
「文法などの基礎を固めたら、、、」
”「英語らしい発音」は上級者だけが気にするもので、最初は発音なんて気にせずに、とにかくまずは基礎を固めるべき。”
そんな風に思っていませんか?
本来は逆です。
発音も「基礎」です。
いくら難しい単語を覚えても、語法を覚えても、それを英語らしい発音で話せなければ伝わりません。伝わらないなら、意味ないですよね。日本人のカタカナ英語は、私達が思っている以上に、ネイティブには聞き取りにくいです。
そして、発音とリスニングの関係は例えるなら、コインの裏と表。リスニングを強化したいならまず、発音をしっかり練習するべきです。
発音できない音は聞き取れない。
これは、英語音声学の基本となる考え方です。
英語力を伸ばしたいなら、まず発音。
それをやる人が伸びます。
発音とリスニングの詳しい関係については、こちらの記事で詳しく説明しています。
では、今回は以上です。
コメント