TOEIC参考書 評価レビュー Vol.3 「TOEIC TEST 英単語スピードマスター」

本屋の語学コーナーに行くと必ず置いてある単語帳。
英語の勉強をしようと思って仕事帰りに本屋の語学コーナーをのぞいた経験がある人なら1度は見た事があるハズ。

 

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昔(2004年)からあって、今もなお人気。
どこの本屋にもあるので、もはや事実上の公式単語帳の地位を確立しつつある。
私も学生の頃、TOEICを初めて勉強した時はコレを買いました。

 

 

だけど、

 

 

 

正直、そんなにいい単語帳とは思えない。

 

 

 

というのも、いくつか気になる点があるんです。

 

 

 

見た目や人気を頼りにして盲目的に手を伸ばす前に御一読下さい。

 

 

 

目次

単語のセレクションが微妙

 

 

「俺こそTOEIC公式単語帳だ!」みたいなルックスの割に、「こんなの本当に出るの?」みたいな単語が多い。
単語帳というのは、TOEICならTOEIC、英検なら英検で頻出語というものがあって、それに対しての精度が善し悪しになる訳ですが、これは収録語彙が多いだけで精度としてはそんなに高くない。

 

 

作りが雑

 

なんか、誤植が多いし、それを一向に直そうとする気配がない。
2004年って事はもう10年も前に発売されてるんですよ!?

 

いい加減、誤植は直そうか、と言いたい。

 

 

音声が全部の単語をカバーしてない・例文しかない

 

頻出3,000語!!

 

と言っている割に、音声に入ってるのは1/3の1,000語だけ。
しかも例文だけ。

 

前回のキクタンのレビューでも触れましたが、例文中心に単語学習する人はいいかも知れませんが、キクタンのように「単語→意味」を読み上げてくれるCDを求めている人にはまず使い物になりませんのでご注意を。

 

↓ ↓ ↓

TOEIC参考書 評価レビュー VOL.2 「キクタン TOEIC」

 

 

簡単にいうと、通勤電車で聞き流しながらサクサク覚えたい人には相性最悪。

 

 

索引が脆弱

 

 

「英単語を最速で10,000語レベルまで引き上げる方法」という記事でも触れましたが、単語を覚えるには単語帳にかじりついていても中々覚えられません。
というか、覚えるまえに心が折れます。

 

↓ ↓ ↓

英単語を最速で10,000語レベルまで引き上げる方法

 

 

一つ重要な点としては、単語帳の外、つまり問題集などで出会った知らない単語や怪しい単語を調べる事で記憶にドンドン定着していくという事。
つまり、知らない単語に出会ったらまず手元の単語帳で調べてみて掲載されているかを確認する事がとても大事なんです。

 

 

なのに、この単語帳、、、索引が全部の単語をカバーしてない。

 

 

私は大学入るまではDUO3.0っていう最強の単語帳(何にでも使えるという意味で)を使ってたので、ほんと最初はびっくりしました。
索引から単語が漏れてるって何かの間違いかと思いましたね。ホント。

 

とは言っても最初の1ヶ月くらい気がつかないで使ってたんですが、その驚愕の事実に気付いて即効で他の単語帳にしました。

 

だって、「派生語とか類語をまとめて覚える」っていうのを売りにしてるクセに索引に載ってないんですよ?
つまり、単語帳の外でせっかくその単語に出会って、なおかつ単語帳に載っているっていうインプットの絶好の機会を失うという事ですから。

 

 

 

まとめ

 

昔から売れており、いまや「公式単語集」のようなポジションを確立してはいるが、内容が伴っていない。
個人的な印象では、仮に見出し語以外の派生語や類似語も全部覚えたとしたら800点くらいまでは対応できるかと思いますが、学習者がそこまでやり切るだけの利便性や工夫がされていない印象。

 

「売れているから売れている」というだけで出版社は誤植も直さず内容の改善も怠っている。
これだけTOEIC教材市場が激戦になっていて良質な教材が群雄割拠している中、あえて購入する理由は無い。

 

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購入対象者:TOEIC初心者 〜 640点
見出し語:1,000語
収録語:3,000語
想定目標スコア:〜800点
オススメ度:★☆☆☆☆

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