TOEIC 参考書 評価レビュー VOL.6 「新TOEICテスト 出る語句1800」

2009年に発売されてから、ずっと安定した人気を誇る単語帳。

 

 

他のTOEIC単語帳とは一味違うアプローチで構成されている。
収録単語の数が圧倒的に多い訳ではないけれど、初級者には十分な量。

 

 

 

 

 

目次

1. ダイアログを通じて覚えていく仕組み

 

 

まず、本書の最大のポイントは単語がリストのようにズラッと並んでいるワケではなく、ダイアログ(会話)を通じて覚える仕組みになっているという事。言うまでもなく、リスト状の単語帳に比べれると会話音声を聞き、音読する事で記憶への定着率は圧倒的に高くなる。

 

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ストーリーは外資系の香水の会社の日本支社。
求人、面接、研修、業務、展示会、会議,,,etcとTOEICのリスニングで想定される場面はキッチリとカバーされている。
しかも、会話が結構長いし、250個もスキット(会話の1まとまり)があるので、結構やり応えがある。

 

つまり、単語を覚えると同時にしっかりしたリスニング対策になるということ。

 

 

会話の例文を通じて繰り返し音読して覚えた単語はリスニングでもしっかりと聞き取れるようになる。
だけど、リスト状に単語が並んだものを使って単語を覚えると「スペルと意味は覚えたが、いざリスニングで登場すると聞き取れない」という事が多発する。

 

そういった二度手間を省いてくれる本書は非常に効果的なんですね。

 

 

 

2. チャンツ型と比べてどうか

 

 

本書のように例文を聞き、読んでいくタイプを「例文型」の単語帳と位置づけるなら、その対極に位置するのは単語がズラーーーーっとならんだ「リスト型」となるだろう。
リスト型の典型としては「キクタン」が上げられる。
キクタンはバックに流れるBGMのテンポに合わせてリズムよく単語の意味を覚える事に重点を置いている。

 

kikutan-toeic

 

 

 

 

 
出典:アルク
こういったキクタンのような方式を「チャンツ」と呼ぶが、その詳細はこちらの記事から
↓ ↓ ↓

TOEIC参考書 評価レビュー VOL.2 「キクタン TOEIC」

正直、「例文型」と「リスト型」どちらがいいかと言うと、一長一短。
人によって合う・合わないがある。

 

例文型は会話を使うので記憶に定着し易く、リスニングに対しても即効性がある。
それにストーリー性があり飽きにくい。
ただ、単語帳を1周するのに時間がかかる。

 

 

リスト型はテンポよくサクサクと単語の意味だけ覚えるので短い期間で多くの単語に触れる事ができるので、学習効率が高い。
しかし、記憶に残り易いかというと微妙なところ。
淡々と単語の発音と意味だけを読み上げていくので、どの単語も同じような印象しか残らない。
一応、例文は載っているけど、例文音声は無いというのが多く、ストーリー性もないので飽き性の人には向かない。

 

 

「どの単語帳がいいか?」と迷ったらまず自分には「リスト型」「例文型」のどっちがいいかを判断すると分かり易い。

 

ちなみに、私は個人的にはチャンツ型は苦手で、例文型を使う事が多いですね。

 

 

3. 想定レベルは?

 

 

ズバリ、使いこなせばTOEIC700点まではこの1冊で十分。

 

使いこなす、というのは掲載されている類義語や同義語、定番フレーズなど「一緒に覚えておけ!」というものも覚えるという事。
1周目から覚える必要はないけれど、見出し語(メインとして覚える語)を覚えてきたら徐々に覚えるようにしたい。

 

 

逆にいうと既に700点台、あるいは600点台後半の人がこれから使うのにはあまり効果がないと感じる。
700点以上に伸ばしていく場合、同じような「例文型」の単語帳を選ぶのであれば、コチラをがオススメ。

 

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