お気に入りのスーツを変色から守る3つのポイント

前回お話した通り、私のお気に入りのジャケットとパンツが変色してしまった。

 

 

何万円も出して、「長く愛用しよう」と思ったのに、1年を待たず変色。

 

 

”染め直し”という手段もあるけど、高いし、それに完全に元通りにはならない。
ちなみに、ジャケットだと10,000円くらいはかかる。

 

 

スーツやジャケット類はサラリーマンの戦闘服。
いくら良いモノを身につけていても、変色していたり、汚れていると元も子もない。

 

今回は自分自身の反省を踏まえて、

 

良いモノを長く愛用する

 

ための保管方法について書いておきたい。

 

目次

1. まずは何よりも手入れと保管方法

 

家に帰る。

 

部屋着に着替える。

 

脱いだスーツをその辺の椅子にかけておいたり、クリーニング屋でついてきたハンガーにかけてクローゼットへかける。
でもクローゼットのドアは開けっ放し。

 

こんな事をしていないだろうか?

 

これだと変色しても文句は言えない。

 

まず、スーツやジャケット類は、一度変色してしまうとアウト。
変色してしまったモノはクリーニングに出しても戻らないし、残された手段といえば染め直しくらいなもの。

 

つまり、予防策が全てという事だね。

 

きちんと手入れをして、適切に保管をしていればお気に入りの仕事着を長く愛用する事ができる。
まあ、体型が変わらなければ、、、、という前提だけど。

 

 

2. 原因は光と汗とホコリ

 

では、変色の原因は何か?

 

大きく分けて、紫外線と汗とホコリ

 

例えば黒やグレーのパンツの太もも部分が黄色っぽく、又は紫っぽくなったりした事はないだろうか?
ちなみに、これは私のジャケット(ネイビー)だけど、ところどころ紫に変色している。

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こうなってしまう原因は大抵、紫外線と汗。

 

簡単に言うと、汗も紫外線も染料を分解してしまう作用がある。
特に汗は、染料の堅牢性、簡単言えば紫外線への耐性を低下させてしまう作用もある。

 

そして紫外線。
例えば外の看板とか、ポスターとか、あと自動販売機のディスプレイ缶なんかが色あせているのを見た事があると思うけど、あれはつまり、紫外線によって褪色しているんだよね。ああいった用途の印刷はインクを厚く盛ったり、紫外線に強いインクを使うんだけど、時間が経てばどうしても褪色してしまう。

 

汗で弱くなった染料が紫外線にさらされて分解されてしまう。

 

この繰り返しで変色が起きてしまう。
だから、スラックスの太もも部分のように、肌に密着していて汗を吸収し易く、日光にさらされる部分は特に変色し易い。

 

そして、ホコリ。

 

以前の私を含め、これを軽視している人が多い。

 

というのも、目に見えるホコリしか皆気にしないから。
しかし、本当に怖いのは目に見えないレベルのもの。

 

例えば繊維に入り込んでしまって繊維を傷めたり、ホコリに含まれる油分が汚れとなり変色を引き起こす事が上げられる。

 

つまり、裏を返すとスーツ類を変色から守るには

 

・汗を除去し

・紫外線から守り

・ホコリを取り除く

 

という事になる。

 

 

3. ホコリ対策

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まず、家に帰ったらホコリを落とそう。

 

前述したようにホコリというのは衣類の大敵。

 

一日着たスーツは実は結構ホコリが付着している。
パッと見は分かりにくいかも知れないけれど、家に帰ってスーツを脱いだらよーーーく見てみて欲しい。

 

ホコリが多くてびっくりするだろう。

 

外回りがメインの人はもちろん、内勤メインの人も同じ。
そもそも、通勤で電車に乗ってる時点で無数のホコリがつくし、家の中にもホコリは舞っているいるから。

 

では、ホコリの除去はどうするか?

 

やはりブラッシングしかない。

 

100均でも売ってるような起毛繊維のエチケットブラシや粘着式のものもあるけどオススメしない。
ごく表面のホコリしか取れなかったり、繊維を傷める事が多いから。

 

では、何がいいか。

 

ズバリ、馬毛か豚毛のブラシ。

 

なぜ、毛のブラシがいいのか?

 

理由は3つ。

 

・繊維にやさしくホコリを払う事ができる

・からまった繊維をほぐす事ができる

・結果、繊維にからまってとれなかったホコリも除去できる

 

一般的に馬毛のほうが豚毛よりも柔らかい。
私は個人的にはコシのある豚毛のブラシを愛用している。
馬毛だと、スーツの生地によっては柔らか過ぎて撫でるだけになってしまうから。

 

しっかりしたブラシは結構高いけど、1本持っていれば十分だし、それだけでスーツを長持ちさせてくれるのだから損はない。

 

私は日本製の平野ブラシのスタンダード(豚毛)を使っている。
ブラシにコシがあるので、軽いタッチでしっかりホコリを除去できる。

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仕事で着る一般的なスーツは豚毛で十分。

一般的、というのはポリエステル混のものやウールでもSuper 100〜120程度のウール。
一方で、カシミヤなどのデリケートな高級生地を織り込んだものや、Super 150以上のような繊細なウール生地には馬毛を使うといい。

 

繊維を一度やさしく丁寧に起こしながらほぐし、仕上げに繊維の方向に優しくはらっていくと繊維もほぐせてホコリもしっかり取れる。

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4. 汗対策

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ホコリが取れたら、次は汗対策。

 

一番簡単なのは汗をかかない事だけど、まあ、それは無理だよね。

 

大切なのは、脱いだらそのままハンガーにかけないで、汗をしっかり取って乾かす事。

特に夏場。

 

一番簡単なのは汗が付着しやすい場所(太ももとか脇の部分)を中心に霧吹きで水をかけ、乾いたタオルを
軽く押し当てながら汗を吸い取らせる方法。

 

その後は風通しがよいところで陰干し。
扇風機に当てる方法もあるけれど、一年中扇風機を出している家も無いだろうから、風呂場に吊るして換気を回すか、エアコンの風邪が当たるとこに
吊るしておけばいい。

 

これをする事で汗の匂いも同時に除去できる。

 

あと、オススメは数日に一回、ファブリースを併用し除菌をする、2週間に1どくらいはスチームアイロンを当てて、シワを伸ばしがてら消臭をする、などの合わせ技。
スーツが臭いとか、もう致命的なので、特に夏場はしっかりと手入れをしよう。

 

 

5. 紫外線対策

 

スーツを着ている時に日の光に当てないのはまず無理。

 

では、どうするか。

 

極力、日陰を歩く。

 

のも悪くはないが、現実的じゃない。

 

問題は保管場所。

 

家に帰ってその辺に置きっぱなし(椅子の背もたれとか)にしてしまう。
翌日は違うスーツを着るので、その置きっぱなしのスーツは日中の間、窓からの紫外線を浴びまくり、なんてのは問題外。

 

ホコリと汗をとって乾かしたら、クローゼットに入れて、ちゃんとドアを閉めよう。
なんかクローゼットのドアを開けっ放しとか半開きにしちゃう人って結構多いんだよね。
だけど、スーツをかけてるクローゼットはきちんと閉めて日中に紫外線に当たらないようにしよう。

 

 

まとめ

 

もし、あなたが奮発して買ったお気に入りのスーツやジャケットが変色したら落ち込むと思う。
実際、私も相当落ち込んだ。

 

変色(褪色)のタチの悪いところは、クリーニングでは元にもどらない事。

 

せっかく買った大切な仕事着を長く使う為にも今回紹介した基本的な手入れはきちんとしておこう。

 

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