TOEIC 参考書 評価レビュー VOL.5 「はじめての新TOEICテスト 全パート単語対策」

2013年末に発売された新しい単語帳。

 

 

この単語帳、、、、

 

 

ホント、秀逸。

 

 

読めば読むほど、「俺が初めてTOEICを受けた頃に発売していて欲しかった、、、」と思わずにいられない出来映え。

 

 

これほど学習者の事を真剣に考えている単語帳って滅多にない。
久しぶりに感動したっす。

 

 

本書はとにかく「使いやすさ」「覚え易さ」を徹底して追求しているし、スコアアップの為の工夫が詰め込まれている。一読すれば「使う人のスコアを短期間で上げる」こと事を追求する姿勢が見えてきます。

 

 

対策本とはこうあるべき!と思える1冊。

独学でTOEICの勉強をしているサラリーマンは学習時間を捻出するのが大変なので、「いかに短期間でスコアを上げるか」が肝となります。
そういった意味で、即効で単語を積み上げられる単語帳は必需品。

 

quick-grow=up

 

 

 

 

 

 

 

著者の塚田先生は「短期間でスコアを上げるにはどんな単語帳が必要か」をホントに考えている。
ちなみに、塚田先生は関西学院大学、京大、神戸大などでTOEIC講師を勤める関西圏随一のTOEIC講師。
この人の著書は、「スコアを短期間で上げるため」の具体的なノウハウがぎっしり詰め込まれているのでオススメ。

 

 

 

 

目次

1. 選定単語と例文

 

words

 

 

 

 

 

 

600〜730点を目標とする人に向けて作られたものですが、選定単語はレベルに合わせてかなり分析されている。
「頻出◯◯語!」と言いながら精度が低い単語帳が溢れていますが、600〜730点を狙う人に必要な単語とフレーズをしっかり抑えていて、かつ無駄がない。

 

無駄がなくて痒いところに手が届く単語選定っていうのは、実績あるTOEIC講師の経験が成せるもの。
コーパスと呼ばれる言語データベースから機械的に抽出して作っているものでは中々できない部分なんです。

 

そして、例文。
この本はTOEICのパート1〜7に合わせ7部構成ですが、該当するパートに合わせた質の高い例文になっている。
極めてTOEICらしい例文ばかりなので、得点にダイレクトに効いてくる。

 

 

 

2. 得点力を高めるための解説&アドバイス

 

 

全ての見出し語に必ず役立つアドバイスが付いている。
この点がこの単語帳の最も優れたところ。

 

 

ちょっとだけ例を。

 

 

Part 1  (写真描写リスニング)

・”vehicle”(乗り物)は常連語。車の写真の問題では”car”だけ知っていてもダメ
・”pedestrian”(歩行者)は出まくり。”passenger”(乗客)とセットで覚える
・テーブルや席が写真に出てきたら”occupied”(満席)は頻出!

 

Part 2(応答問題)

・”How often”ときたら”every”を待て!
“How often does the bus come at this time of a day?”(この時間帯はどれくらいの間隔でバスが来るの?)
“”Every 15 minutes.”(15分おきだよ)

 

Part  7 (読解問題)

・work-は3つセットで覚える ”workload”, “workplace”, “workshop”
・”begin”だけではなく、”initiate”, “launch”, “commence”をセットで覚える
・”salary”だけでは600点は超えられない。compensation, wage, paycheckをセットで覚える

 

 

こういう超実践的なアドバイスが全部の見出し語に付いてくる。
他には「TOEICに出てくる会社はやたら会議が好き」みたいなちょっとエスプリの効いたものが多くて、サラリーマン的には読んでいて結構笑える。
この解説を読んでいるだけでもTOEICの「勘どころ」は身に付いてきます。

 

TOEICの勘どころって、どういう事?と言いますと、極端な話、この単語帳を使って1,000語を覚えた人と、他の単語帳で1,000語覚えた人ではスコアに差が生まれます。

 

 

 

何故なら、

 

 

この本を使った人は「単語の意味」だけではなくて「どういった問題で、どのように出るのか」まで知っているから。

 

 

つまり、「この単語はこんな問題で出そう」という感覚が「TOEICの勘どころ」。
それを養える単語帳は実はとても少ない。

 

 

 

 

 

 

3, ユーザビリティへのこだわり

 

 

この本は、600〜730点を目指す人に向けて書かれているので、購入するのは大体500点未満の人が多い事になります。
つまり英語に苦手意識を持つ人が多い。

 

TOEICに限らず、英語学習全般に言えるのですが、やっぱ最初が一番大変。
言い換えれば、最初の段階で挫折する人が圧倒的に多い。

 

 

だからこそ、この本は随所に工夫がされている。

 

例えば、レイアウトは凄く見易いし、解説は丁寧で分かり易い。
それに、他の単語帳と比べて確認問題の量が多くて記憶への定着しやすくなる。

 

 

そして何より、即効性。

 

 

短期間で結果が出れば、学習者はモチベーションを損なわないし、時間も無駄にしない。

 

 

 

4. 欲を言えば、、、

 

 

この本は600〜730点をターゲットとした単語帳の中では類を見ない完成度ですが、1つ勿体ない点があります。
それは音声。

 

付属CDに例文は収録されていないんです。

 

「見出し語」→「見出し語の意味」→「見出し語」で収録されています。
これは通勤時間中に聞くのにはいいんですけど、例文を使って覚えたい人には残念です。

 

せっかく良質な例文が載っているので、CDに例文音声を入れて欲しかった、、、。

 

 

 

5.まとめ

 

 

例文音声が無いというマイナス面もありますが、それを補ってなお余るくらいのメリットが本書にはある。

 

 

使いやすさ

 

覚え易さ

 

スコアアップの即効性

 

 

600点をターゲットとする単語帳ので本書よりも優れたモノは現在のところ書店には見当たらない。
現在、スコアが低くてTOEICの問題を読んでも分からない単語だらけ、という方はこの単語帳を3ヶ月徹底してやってみて下さい。

 

 

問題を読んだ時の視界がガラリと変わっているハズ。

 

 

 

 

購入対象者:TOEIC初心者 〜 500点台
見出し語:840語
想定目標スコア:600 〜 730点(見出し語以外も含めれば〜800点)
オススメ度:★★★★☆

 

正直、星5ついきたいとこでしたが、例文音声が無いという事で星4つ!

 

 

 

 

 

 

 

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