最近、仕事用のカバンを買おうとイロイロ探しています。
去年、購入したペッレ・モルビダ(PELLE MORBIDA)というブランドのエディターズ・バッグ(私はエディターでも何でもないのに)を使っているんですが、カジュアル過ぎる。
コレはコレで気に入ってるんですが、普通のブリーフケースが欲しい。
問題は、、、、スーツには恐ろしく合わないんです。
お客さんのところに行って打合せの時、床でクターってなってる(汗
というワケで、週末に伊勢丹メンズやら阪急メンズやら物色してきました。
迷いに迷って、迷い疲れて何も買わずに帰ってきましたが、大体の目星はつけてきました。
私と同じく30代で
「20代の頃のバッグじゃなー、、、。でも、何を買えばいいんだろ?」
という悩みを持っている人は意外に多いのかな、と。
「渋すぎず、若すぎず」を狙わないといけない難しい年代ですよね。我々は。
なので、超私見ですが、今回の私の物色履歴をつらつらと。
ちなみに、今回の予算は5〜7万円くらいまでで考えてます。
ハイブランドは仕事柄NGで、お客さんのところに行っても恥ずかしくないカチっとしたものがターゲット。
絶対条件は「床に置いた時に立つ」です。
PELLE MORBIDA(JAPAN)
今持っているのはエディターズバッグなので、同じブランドでブリーフケースはどうか?
やはり、オシャレですね。
曲線的なデザインが伊達な感じです。
でも、ちょっと重い。
私は既にここのバッグを使っている為、心機一転さに欠けるのでやめましたが。
この価格帯の中では質とデザインはずば抜けていいブランド。
デザイン重視の方にはオススメ。
DANIEL & BOB (ITALY)
人気ですよね。
DANIEL&BOBのアイコンといえば、このエディターズバッグです。
これだとビジネスには使いにくいのですが、ブリーフケースも作ってます。
ただ、値段が高いっす。
ブリーフケースで7~8万円くらいが相場。
正直言うと、DANIEL & BOBのブリーフケースはデザインに特徴が無いんですよね。
この写真のデザインが好きならフェリージでいいと思ったり。。。
私としては、もしもDANIEL & BOBを買うのであれば休日用にエディターズバッグが欲しいかな、という事で今回は見送り。
Felisi (ITALY)
電車で見ない日はないこのデザイン。
モノはいいです。
プラダが使っているリモンタ社っていうメーカーのナイロン生地を使っているんです。
軍隊のパラシュートにも使われている事で有名なナイロン生地。
ただ、私は何年か前にオロビアンコを使っていたので、この手のイタリアンなデザインはもういいかな、、、と。
それに、人とカブる。絶対に。
7万〜8万円くらい。
Orobianco (ITALY)
パっと見てわかると思いますが、Felisiに似てる。
(フェリージを使っている人には怒られるかも知れない)
でも、フェリージよりガチャガチャしてる。
入社2年目〜20代後半くらい?っていう私の勝手な偏見。
価格は3〜4万円くらい。
マ◯イでもどこでも売ってます。
私も25歳くらいの時に使ってました。
ただ、アメリカ出張に行った時に「女のカバンか!」と現地スタッフにからかわれて使うのやめました(笑)
イタリアンテイストに激しくアレルギーをもつアメリカ人は結構多い。特にオッサン。
あと、私はこのイタリア柄のリボン即効で捨てましたけど、、、付けたままにしてる人を結構見かけます。
否定はしませんが、勇者だなと。。。
“I ♥ JAPAN”と書いたTシャツを着ている外国人と大差ない気がして付ける気になれませんでした。
aniary (JAPAN)
ここのアンティークレザーかなり柔らかくてしなやか。
そして美しい。
日本製だけあって、縫製もしっかりしている割に4〜5万円という価格。
aniaryはトートバッグを一つ持っていまして何年も使ってます。
馴染みやすいソフトレザーで、割と早く経年変化が起きるので楽しい。
aniaryのアンティークレザーは繊細な革なので雨に濡れた時のケアや、クリームを塗る時には注意が必要。
私のトートは結構、色ムラが出ました。
部分的に色が濃いとか、クタクタになっているのも味といえば味ですけどね。
週末に使っています。
COACH (USA)
「ヴィトンとかグッチとか買えない女子が買うコテコテ庶民派ブランド」と侮るなかれ。
実は正規店で売っているレザー・メンズバッグは上品でかっこいい。
確かに革質はいい。
そして、高い。
予算オーバーっす。
安くて8万円とか。
ただ、アウトレットモールでのあの叩き売り方(入口で30%OFF券を配って、さらに店頭で割引という鬼のディスカウント商法)を見ていると、「いったい原価いくらやねん」と思ってしまう。
どうも、とりあえずコーチのバッグを斜めがけしてるオバサン達のイメージが強くて苦手意識が拭えない。
ブランド名やロゴを押し出さない素敵なデザインもあるんですが、価格が釣り合ってない感じ。
日本製ならもっと質のいいのが低価格で買えるんじゃない?って事でスルー。
The Warmthcrafts Manufacture (JAPAN)
我が日本勢の登場です。
このブランド、最近知ったのですが、阪急メンズで猛プッシュされていました。
兵庫にある新喜皮革というタンナー(皮を革にするところ)が立ち上げたブランド。
ここは、牛ではなくて馬の革を使っている(カバンに使うのはコードバンではないらしい)。
兵庫のタンナーのブランドだけあって、店舗は関西に多く、関東では阪急メンズでしか取り扱ってないらしいです。
手触りもしっとりと柔らかく、縫製の精度もやっぱ日本製。
職人的なこだわりを感じるイキなブランドだけど、表面のシワ感とか色使いがちょっとカジュアルめなものが多い。今回のターゲットからは少しはずれるので断念。
プライベートで使うようなボディバッグなんかは結構かっこよかった。
ただ、最低でも7〜8万円するので、高め。
職人の息吹を感じる作品達なので、革を愛し、経年変化を楽しむ人にはオススメ。
牛革よりも見た目の味が出易い。
The Warmthcrafts Manufactureは財布選びの時にも候補にあがりました。
カバンであれ、財布であれ革好きにはたまらないんですよねー。
デュモンクス(Deux Moncx) (JAPAN)
これも阪急メンズに並んでいました。
コストパフォーマンスでいえば最強なのでは?
オールレザーでも4万くらいで買える。
もともとは松崎という老舗カバンメーカーのブランドだったけれど、2010年に倒産。
その後、サムソナイトに統合された。
そこがちょっと残念なところではあるけど、やっぱり我らがメイドインジャパン。
作りはしっかりしているし、革質もいい。
有力馬です。
TUMI(USA)
言わずと知れたアメリカの有名ブランド。
無骨なナイロンが魅力という人もいるし、「おっさん臭い」という人もいる。
前は黒かカーキ色くらいしかなかったけど、最近はすこし若者向けなデザインもちらほら。
青になるだけでぐっと若々しくなる。
でも個人的には、、、、アメリカによく出張に行ってた頃に現地の価格を見ると日本での販売価格がアホらしくなる。
日本では絶対に買いたくない。
グレンロイヤル
ちょっと、、、私には渋過ぎる。
それもそのハズ。
グレンロイヤルってWHC(ホワイトハウスコックス)なんかとよく一緒にされがち(ブライドルレザーが有名な英国ブランド)ですが、WHCに比べればかなり保守的なブランド。故に伝統を大切にするデザインが良かったりする訳だけど、ファッショナブルな感じではない。
グレンロイヤルが使っている革はDAINES & HATHAWAYという皮革ブランドのもので、アストンマーチンの革シートにも使われてるみたいな事に男のロマンを感じる人はいいのかも。
万双(まんそう) 大峡製鞄(おおばせいほう) 土屋鞄 (JAPAN)
まとめてしまいましたが、どれも日本の老舗。
日本製のレザーバッグを検索したらまず間違いなく紹介されているブランド達。
縫製のレベルが違う。
まさに職人の魂がこもった作品を展開するブランド。
大峡製鞄はランドセルでも有名。
私には当然、渋過ぎる。
そして高い。
どのブランドもダレスバッグが真骨頂という感じ。
だが、私にダレスバッグは必要ない。
仮に買ったとしても孫にも衣装、状態である。
ブリーフケースを見てみると、シンプルで無駄がなく上品なルックスのものが多い。
これは土屋鞄のウルバーノアーバンブリーフ。
10万円也。
こちらは万双のシモーネBOX天ファスナー。
5,5000円。
価格帯に幅はありますが、いずれも長く愛用できる1品。
吉田カバン (JAPAN)
まあ、本来は粋なジャパニーズ・ブランドなんですけどね。
ただ、高校生の時にネイビーのタンカーのウェストバッグを肩掛けするのが最強にクールだと思っていた僕らの世代はどうしても”PORTER=10代〜20代”というイメージが払拭できない。
あ、たまに入社したてで、PORTERのシャカシャカしたの使ってる青年をみかけるけど、ヤメた方がいいと思う。。
WILDSWANS (JAPAN)
これも日本のブランド。
革で有名。
かっこいい。
実は今使っているWHCの財布を買った時にここのと凄く迷った。
予算的な面と、スーパーブランド卒業後の革財布1年生だったので、まずはミーハーにWHCから入る事にしたのを覚えています。
今となってはWHCに凄く愛着があるんですが。
なんてゆーか。
好き嫌いは別れるだろうけどWILDSWANSの製品って芸術的だなーと思ったりもします。
なんてゆーか、、、もう「エロい」に近い。
いいなー。
ただ、価格は写真にあるWEBBERで12万円ちょい。
オシャレさと職人気質が融合したようなブランドです。
DESTINY’S DIMENSION (JAPAN)
最近、よく雑誌でも見かける。
有名オーダースーツブランド麻生テーラーの運営会社(エススクアード)の企画ブランドで、展開を拡大したのは最近の話。
価格も結構お手頃。
このレザーバッグで4万円をきる。
特徴は柔らかなシボ革とホワイトステッチ。
さらに色の種類も多い。
ホワイトステッチなだけで鞄の印象は凄く変わります。
どちらかというとオシャレでカジュアルなルックスになるので、PELLE MORBIDAなんかと比べるとそこがポイントになってくるかなと。
DDはPELLE MORBIDAの雰囲気とaniaryのカラバリを融合させたような感じ。
シンプルで上品。価格も抑えられているのでとてもバランスがいい。
GALLERIANT (JAPAN)
スペイン語で「美術館」という意味だけあって、デザインは抜群にいい。
デザインの方向性と価格帯で言えば、PELLE MORNIDAとGALLERIANTが競合してる感じですね。
GALLERIANTは4万円くらい。
伊勢丹でも阪急でもPELLE MORBIDAとGALLERIANTは両方あります。
阪急メンズはよくパターンオーダー会ってイベントをやっているけど、それで取り上げるのが大体4万円〜5万円のブランド。
PELLE MORBIDAもGALLERIANTもやってます。
既成デザインではあるけれど、好きな色のパターンをオーダーできるので、人と違ったものがいい人はチェックしてみて下さい。
まとめ
まずは、大まかに方向を決めないと迷い続けるはめになりそうです。
・デザイン
・機能性
・硬派なこだわり
・コスト
機能性ならTUMIだろうし、硬派を貫くなら土屋・万双といったところ。
4万円〜5万円くらいでデザインがオシャレなものは激戦区でDESTINY’S DIMENSION, PELLE MORBIDA, GALLERIANTなどが横並びといった感じ。
デザインが似通っているので、実物を手に取って比べてみる事をオススメします。
といいつつ自分で何を買うか決められない、、、。
週末にまた見に行って、決まったらまたUPしたいと思います。
7/6 追記:
この記事を書いてから、なんだかんだ1月くらい経ってしまいました。
が、この度、ようやくカバンを買いました。
悩んだあげく何にしたかというと。
Deuxmoncxのカンパニア。
阪急で買いました。
デザインは至ってシンプルなんですが、日本製でつくりがしっかりしている割に易いので、今回候補に上がった中では一番コストパフォーマンスが良いように思えたから。
内側が地味に赤いのも気に入りました。
あと、チャックが横まで下がるので、書類の出し入れがし易い点。
悩んだあげくに普通なデザインになってしまいましたが、この長く使えるシンプルさもまた良いかな、と。
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