30代からの英語学習 〜 リスニングが伸びないのは耳のせいじゃない?

社会人になってから英語学習を始めた人は、リスニングに一番不安を感じる。

 

文法やリーディングはいわゆる「座学」で対策ができるけど、リスニングはそうはいかないからね。
具体的にどう訓練すればいいか分からないし、年齢的にも遅いなんて話を聞くとますます不安になっちゃう。

 

確かに、30代から英語を勉強を始めてた場合バイリンガルにはなれない。
それは20代であっても、10代後半であっても同じ。
諸説あるけども、完全なバイリンガルになるには12歳くらいまでが限度と言われている。

 

 

 

 

 

 

 

でも、あきらめる必要は全くないよ。

 

確かに、子供のように机に向かわずとも英語を勝手にグングン吸収していくようなやり方ではできない。
しかし一方で、大人である僕らにはそのハンデを補う為の様々なツールがある。

 

英文法、単語帳、リスニング教材、問題集、、、といったものは全て「非ネイティブとしてのハンデを克服する為のツール」と考える事ができる。
子供が「感覚」で身につけるのに対して、僕ら大人は「理屈」を使って英語を身につける。

 

 

多くの人が「子供のように自然体で英語を身につける」というアプローチが本来あるべきもので、文法から勉強するような『お勉強』は間違っていると思っている。
実はこれって、英語教材を売る側がよく使う論法で、実際のところ現実にそくしてない。

 

まず、大人の脳では子供と同じアプローチについていけない。
それに「自然に吸収する」というのはいかにも楽なように聞こえるが、実はそうではない。
ネイティブの子供だって母国語をきちんと習得するまでに何年もかかる。

 

つまり、

 

僕らのような非ネイティブが留学もせずに英語を身につけようとした場合、

 

子供が感覚で乗り切ってしまうところを理屈で細分化してそれぞれに対して有効なツールを使いながら攻略していくという事が必要。

 

では、極めて感覚的なファクターである「リスニング」はどう攻略していけばいいんだろう??

 

目次

「リスニング力」とはつまり何なのか?

 

8割の人は「リスニング力」という時に漠然と「英語を聞き取る力」としか考えていないハズ。

 

では、「英語を聞き取る力」とは何か考えた事があるかな?

 

そこがスッポリと抜けていて、理屈がブラックボックス状態になってしまっている人が本当に多い。
だから、「毎日リスニング用音声を聞き続けていればいつか聞き取れるようになる」といった半ば「祈り」にも似た勉強をしてしまう。
もちろん、いつまで経っても聞き取れるようにはならない。

 

じゃあ、「リスニング力」とは何なのか?

 

 

英語の音を正確に捉える力

 

1つ目は英語の音を正確に捉える力。

 

とても当たり前の事に聞こえるかも知れないけど、実際問題、これができていない人が一番多い。

 

英語の音には日本語にないものが沢山ある。

pronunciation

 

 

 

 

 

 

 

例えば、”think”という言葉が耳に入ってきたとする。

 

thinkの音は/θíŋk/である。

 

これは「シンク」でもなければ「スィンク」でもない。
よく言われる「下の先を前歯にあてて発音するθ」なのだが、これは日本語に無い音。
だから本来的にはそもそもカタカナで表す事ができない。

 

しかし、9割の日本人は”think”と聞くと

 

“シンク” ”スィンク”

 

と捉えてしまう。
これは、θの音が脳に備わっていない為、一番近い「シ」や「スィ」で置き換えてしまう事によるもの。

 

残念ながら、これでは正確に英語の音を捉えているとは言えない。
これでは/ʃíŋk/  /síŋk/と捉えている事になるから。

 

ここが英語学習にとっての大きな問題なんだよね。

 

もう1つ例を上げると、batは/bˈæt/ で butは/bˈʌt/なのに日本人には両方とも「バット」としか聞こえない。
これは英語では”æ”と”ʌ”は違う音なのに対して、日本語で近い音は「ア」だけなので両方とも「ア」で置き換えてしまうから。

 

pronounciation_bat

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにも訓練をしなければ日本人の脳に備わっているのはこの絵に出ている音だけ。
なので、/bˈæt/と耳に入ってきた時に”batto”に置き換えるしかない。

一方でネイティブや英語の音を身につけた非ネイティブはどうか?

pronounciation_bat_eng

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように脳に英語の音が備わっていれば、正しい音を引き当てる事ができる。
つまり/bˈæt/を他の音に置き換えずに/bˈæt/のまま認識できる。

 

 

ただ漠然と英語の音声を聞いていても、このような英語の音は脳には備わらない。
だからいくら聞き続けても永遠に日本語の音に変換され続けてしまう。
thinkは永遠に/ʃíŋk/のままになってしまうし、batもbutも/batto/のまま。

 

つまり、リスニング力を伸ばす為には脳に英語の音をインストールする事が鍵となる。

 

では、thinkを/θíŋk/として捉える為にどうやって英語の音を脳に刷り込むか?

 

 

答えは発音である。

 

英語に耳を慣らすためにリスニング教材を聞きまくるのは効果がない。
その理由は、

 

人間は発音できない音は聞き取れない

 

から。

 

「聞き取れないから発音できない」とか「リスニングもままならないのに発音なんて無理!」と思っている人がいるけど、
全く逆だよ。

 

英語の音を脳にインストールする為に必要な訓練は聞き込む事ではなく、発音の練習。
発音とリスニングはコインの裏と表で、どちらかが欠けると途端に伸びなくなってしまうからね。

 

以前は発音を独学で勉強するなんてできなかった。
そもそも教材なんて無くて、スクールに通ったりしてネイティブに指導を受けるくらしかなかった。

 

でも、最近は独学でも効率的に発音を磨く事のできるツールが充実している。
時間が無いにも関わらず、英語の発音をキッチリと身につけた社会人達はどんなツールを使っているのか?
こちらで公開されているので、参考にしてみて欲しい。

↓ ↓ ↓



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次