30代からの独学英語 〜 学生の頃ワケわかんなかった「時制」をスッキリ克服する秘訣パート2

前回は「現在形」を理解する秘訣についてお話しました。
現在形という時制がいかに「今◯◯している」とかけ離れたものかクリアになったと思います。

現在形は基本中の基本だけれど意外と理解していない人が多い。
まだチェックされていない方はコチラ

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30代からの独学英語 〜 学生の頃ワケわかんなかった「時制」をスッキリ理解する秘訣 パート1

 

 

今回は「進行形」

 

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現在進行形、過去進行形、未来進行形などですね。

 

 

 

コンセプトは単純

 

現在形と比べて進行形は単純です。

 

なぜなら、名前のまんまだから。

 

現在進行形「今◯◯してる」

過去進行形「ちょうど◯◯していた」

未来進行形「ちょうど◯◯しているところだろう」

 

 

という事を表す単純明快な時制です。
形もbe動詞に動詞のing形をつけるだけ。

 

「彼は今、E-mailを打っている」
“He’s  e-mailing right now.”

 

「彼が呼んだ時、彼女は(ちょうど)別の電話に出ていた」
“She was talking on the phone when he called her.”

 

「帰社する頃に雨が降っていると思うよ」
“I think it’ll be raining when you come back to office.”

 

 

 

 

注意すべきは進行形にできない動詞があるという事

 

 

進行形にできない動詞がある事は知っている人も多い。

 

 

だけど

 

 

9割の人が「なぜ進行形にできないのか」まで理解していない。

 

 

結果、進行形にできない単語を丸暗記する。
でも、丸暗記だと忘れてしまうし、TOEICなどでは知っているか知らないかで決まってしまう。

 

 

でも、進行形にできない理由を理解しておけば、試験問題で迷った時の判断基準になり、武器になります。

 

 

ちなみに、僕が普段仕事でやりとりするアメリカ会社のアメリカ人もたまに間違って進行形にする事があります。つまり、ネイティブでもたまに間違う部分ではあるんですね。

 

 

 

まず、進行形にできない動詞に大きく共通する点は「自分の意志ですぐに始めたり終わらせたりできない」という事。

 

 

 

その考えが当てはまる動詞のグループとして、まずは3つのカテゴリーを抑えておきましょう。

 

 

 

 

1.感情

 

代表としてはlove, hate, like, dislike,fearなど。

 

 

感情というのは自分の意志と関係なく涌き上がるものなので、「走る」「読む」「料理する」などの「動作」と違い、自分で始めたり終わらせたりはできません。

 

 

“I love you.”は勝手に始まり、いつしか勝手に終わるもの(終わらない場合も)。
なんか、歌の歌詞みたくなってしまってますが(笑)

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“I hate insects.”(昆虫が嫌い)

嫌いである事を自分の意志で止める事はできないですよね。

 

 

英語では「感情は自分の意志でコントロールして開始・終了させる事はできないもの」と捉えるので進行形にはしないのが一般的。

 

「ちょうど今、嫌っているところ」はおかしいですよね。

 

 

2. 状態

 

「状態」とはどういう事かというと、要するに「黙っていても常にそうである事」
上記の感情に関する動詞以外にも状態を表す動詞は多くあります。

 

例として

 

・know
・want
・understand
・belong to

 

これらは

・知る
・欲する
・理解する
・所属する

 

というよりも英語の感覚としては

 

・知っている(状態にある)
・欲している(状態にある)
・理解している(状態にある)
・所属している(状態にある)

 

という方が正確。

 

 

これらは、意図的に開始したり終了したりできる「動作」とは違い、何をしてようが関係なく常にそうな訳です。

 

 

こういった「状態」にもやはり「進行中」という概念はそぐわないんですね。
「今、ちょうど所属してるとこ」は変な文章ですよね。

 

 

 

 

3. 自発性が無い

 

 

例えば、hearとlisten toの違いは分かりますか?

 

この違いは、意識的に行っているかどうか。
hearは自分の意志で注意を向けて聞くのではなく、自分の意志と関係なく「耳に入る」という意味です。
一方、listen toは自分で注意を向けて聞いています。

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なので、英語のリスニングの事をヒアリングという日本人に対して英語のネイティブスピーカーは強い違和感を覚えるのです。

 

ちなみに、アルクの「ヒアリングマラソン」という有名な教材がありますが、これはあえて「ヒアリング」と名付けていると思います。通勤時間に何となく聞き流すというようなコンセプトから、集中して聞き取ろうとする「リスニング」ではなく「ヒアリング」としているのでしょう。

 

 

意識的に行っていないという事は、つまり動作の始まりも終わりも意識されていません。
なので、進行形にはそぐわないと考えるのが一般的です。

 

hearの他にはsee, feelなどがよく挙げられる例。

 

「今まさに見えている」「今まさに聞こえている」という意味を表現したい場合は進行形にするのではなく、canを使う方がしっくりきます。

 

“I can see this.”
“I can hear you.”

 

 

 

 

 

まとめ

 

進行形にならない動詞の特徴は

 

 

・状態を表し

 

・自発性がなく

 

・自分の意志で始めたり終わらせたりできない(始まりと終わりが意識されない)

 

 

という事になります。

 

 

TOEIC対策の点では、この基本コンセプトと進行形にならない動詞の代表例をいくつか覚えてしまえば対処できます。

 

 

ですが、口語表現では進行形をあえて使う場面も多くあるという事は覚えておきましょう。

 

マクドナルドのCMで“I’m lovin’ it!”というキャッチフレーズがありますが、これは通常、進行形にしないloveを進行形にする事で、「今まさに食べていて、ますます好きになっている」というニュアンスを与えているものと思われます。

つまり、「口にすればますます好きになるはず!」というメッセージですね。

 

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ここまでで、時制の基本となる「現在形」と「現在進行形」のポイントを抑えました。
次はいよいよ現在完了形です。
「完了形って過去形とどう違うかよく分からない!」という方はチェックしてみて下さい。

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