TOEIC PART5で満点を叩く為には、練習の中で軸となる解法スタイルを作り上げるべし。
世の中の参考書では頻出パターン知識は色々と載っていますが、解答の流れについてはあまり触れていないのが事実です。「これは頻出である◯◯パターンなので正解はB」のような説明に終止しているものが多い。オイオイオイ、って感じです。ヘイヘイヘイって感じです。
なので、このブログでは揺るがない、一貫した解法を徹底的に身体に覚えさせる事を命題としています。
パターン知識はドンピシャで当たれば数秒で正解を導く事を可能にしますが、手持ちのパターン知識だけでは対応できない場面が必ずあります。満点を取るのに必要なのは、武器(頻出パターンの知識)の数の他に「武器を封じられた時の対応力」なのです。丸腰になった時にこそ実力が問われるワケですね。
この講座で繰り返し登場する「解法」はとてもシンプルです。
1. 選択肢を眺める → 何を問う問題かの見当をつける
2.文章全体の構造を把握する → 主節の主語と動詞はどこか?あるいはそれを空欄に入れるのか?
3.文法的な観点から空欄に入る事ができない選択肢を消す
4.文法的な観点から空欄に入る選択肢が2つ以上あれば意味の観点から絞る
これだけです。
DAY7
というワケでday7いきます。
制限時間は20秒です。
TOEICにおいては時間配分を無視して出した正解に価値はありません。
その影で、もっと多くの問題が犠牲になるからです。3分かけて1問正解してもその分時間がなくなって3問解けなかったらむしろマイナスです。TOEICとはそれくらいスピードが重要となる、いわば「特殊」なテストなのです。
All staff members have to leave office early today _ _ _ _ _ they will go out for welcome party for the new employee who joined global marketing team from this month.
(A) since
(B) as to
(C) then
(D) because of
解けましたか?
1. 選択肢を眺める → 何を問う問題かの見当をつける
選択肢をザッと眺めてみますと、、、
(A) since
(B) as to
(C) then
(D) because of
接続詞、前置詞、副詞が混ざっていますね。
ですので、これは文法的な切り口から空欄にはまる品詞を選ぶだけでかなり絞れそうじゃね?って事に気がついちゃうワケです。
ここではまだ意味の切り口から絞ろうとしてはいけませんよ。
意味から考える、つまり「意味的にどれが空欄に入りそうか」という方法は、選択肢に並ぶ単語の品詞が全部一緒な場合か文法的な切り口で選択肢を削ってもまだ選択肢が2つ以上ある場合だけです。
いきなり意味から入ろうとすると、問題の骨子が見えなくなり、検討違いな方向に思考が走ってしまいます。
まるっきりズレた視点で選択肢と問題文を行ったり来たりすれば20秒はあっという間に過ぎてしまうので、「意味から入るべからず」を忘れてはいけません。
2.文章全体の構造を把握する → 主節の主語と動詞はどこか?あるいはそれを空欄に入れるのか?
All staff members have to leave office early today _ _ _ _ _ they will go out for welcome party for the new employee who joined global marketing team from this month.
文章全体を見渡すと、2つの文章が存在する事に気がつきます。
All staff members have to leave office early today.
They will go out for welcome party for the new employee who joined global marketing team from this month.
の2つですね。
どちらも完全な文章ですよね。
ピンクが主語で青が動詞。
どうやら空欄には2つの文章をつなぐ役割の単語を入れるようです。
3.文法的な観点から空欄に入る事ができない選択肢を消す
空欄の後ろを見ると名詞ではないので、前置詞である
(B) as to
(D) because of
はこの瞬間に消えます。
前置詞は名詞にしかくっつかない。
これは凄く大事なポイントですので忘れずに。
thenはどうでしょうか?
「その時に」「それならば」」という意味があるので、なんとなーく文章と文章を繋げるような気がしますね。
しかし、thenは副詞です。使い方は、
I will join the party. See you then. (パーティーに参加するよ。その時にね)
I’ve studied English from then. (その時以来、ワタシは英語の勉強をしてる)
のように使います。
副詞なので動詞を修飾しますが、文章と文章をくっつける接続詞の機能は持ってません。
ですので、これも不正解。
よって、残りの(A) sinceが正解となります。
意味的にも、sinceは「〜なので」という意味(becauseと同じ)を持つんで、
All staff members have to leave office early today.(スタッフ全員が今日ははやく会社を出ないといけない)
They will go out for welcome party for the new employee who joined global marketing team from this month.(今月からグローバル・マーケティングチームに配属された新人の歓迎会をする)
という2つの文章が意味的にもきちんと繋がりますね。
パターン解法 〜 becauseとsince
becauseとsinceはかなり頻出なので、できればパターン解法でズバっと一撃でやっつけたいとことでもあります。
このパターン解法を知らないなら知らないで、上述した基本ステップに沿っていけばいいのですが、もしパターンにはめて解答できればかなり時間短縮になりますので、こういう武器は多いに超した事はありません。
まず、becauseにもsinceにも「〜なので」「〜だから」という意味があります。
どちらも接続詞なので、後ろに節(S+V)を取ります。
そこで、出題されるのが、sinceとbecause ofを選択肢に入れるパターンです。
because of 〜 : 〜のために、〜のせいで
となりますが、ofがついているので後ろには名詞しか来ません。
I’m getting nervous because of the interview of today.
今日の面接のせいでだんだん緊張してきた
I’m getting nervous because I’m going to have the interview today.
今日面接を受けるので、だんだん緊張してきた
このように、becauseであれば節が、because ofであれば名詞が続きます。
sinceにはsince ofのような使い方はありませんので、節しか取りません。
※sinceを「〜以来」という意味で使う場合は、接続詞としても前置詞としても使えます
この性質を利用して、選択肢にbecause ofとsinceを入れて受験者を混乱させるのです。
これは意味の違いではなく、単純に文法の問題です。
なので、文脈から考えて「〜のために」「〜のせいで」という意味で問題ないようなら、sinceとbecause ofが選択肢にある時点で、空欄の後ろを見れば正解がすぐにわかります。
単語
employee:従業員
employer:雇用主
語尾のeeは何かをされる人を表す接尾辞です。
一方でerは何かをする人を表します。
employは「雇う」という意味ですから、「雇われる側」はemployeeとなり、「雇う側」はemployerとなるワケですね。
train「訓練する」も同じでtraineeは「訓練生」trainerは「トレーナー」「教官」といった意味になります。
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