俺たちのベビーカー選び 〜 便利な日本製かオシャレな海外製か?

シルバーウィークの連休中に無事、お宮参りを済ませてきました。

 

その後に、ジジ・ババも揃って食事やら買物やら動き回ったのですが、そこで痛感した事。。。

 

 

ベビーカーの使い勝手がものっっそい悪い。

 

 

妻側の親戚からもう5年落ちくらいの古いCombiのベビーカーをお下がりで貰ったのですが、まーーー不便。

 

ハンドル位置が低くて押している方が疲れる。
さらに、オート4輪じゃないので、赤ちゃんと対面のポジションで押すと小回りが全く効かない。
数回、壁にぶつかったし(笑)

 

妻も同じイライラを持ったようで、新しいのを買おうという話になりました。
私がその気になるや妻は赤ちゃん本舗やらベビザラスやらでカタログを集めてきて、さらにネット検索しまくって3日ほどずーーーっと悩んでいました。。。

 

 

日本製は便利だけど、海外製の方がデザインがカワイイし、、、

 

 

なんか妻に任せっきりにするとやたら高額かつ不便なものに決まりそうな勢いだったのでワタシも色々と調べましたよ。ええ。世の男性もベビーカーはママ任せにせず、きちんと検討に参加すべきだと思いますよ。。。だって、お金出すの自分出し、週末に持ち運ぶのも自分だし、自分の子供乗せるワケだし、他人事じゃいられないワケです。

 

というワケで日本製と海外製のベビーカーの違いについて、いくつか気がついたポイントを参考までに。

 

IMG_0005 2

 

 

 

目次

日本製は軽さ、折り畳み易さ、曲がり易さ

 

 

日本勢のベビーカーといえば、メーカー的にはCombi, Aprica,Pigeonあたりが定番です。

 

ApricaのLuxuna(ラクーナ)

luxuna
CombiのMechacal Hnady(メチャカル・ハンディ)

mechacal
PigeonのRunfee(ランフィー)

runfeee

※出典:全てメーカーサイト

 

これらの代表モデルの設計コンセプトは「いかに軽いか」「折りたたみが楽か」「曲がり易いか」という事です。

 

つまり、ママにとっていかに便利か、という事が開発コンセプトの根底にあるワケですね。
日本では、特に首都圏で電車やバスでの移動が多い為、持ち運びでの「軽さ」が重要なワケです。駅では階段を上がったりもしますからね。女性が片手で持ち運べる事が売りになってくるワケです。

 

次に折り畳み易さですが、これは上記3モデルとも、片手で簡単に折り畳む事ができます。
片手に荷物を持っていたり、赤ちゃんを抱えていても簡単に折り畳めるのは便利ですよね。街へ出ると折り畳む機会は沢山あります。

 

まず、私が個人的に子供が生まれて一番不便に感じるのは「エスカレーターに気軽に乗れない」という事です。

 

ショッピングモールでは基本エレベーター。ですが、休日のショッピングモールのエレベーターは永遠に来ないですよね(笑)だから、いっそ子供を抱えて、ベビーカーを片手に持って、エスカレーターでズンズン移動したくなるのです。だって、1つ上の階にいくのにエレベータだと下手すると5分以上かかりますよ。ベビーカーなんて押してたら、混んでるせいで来ても乗れない事もありますし。

 

後は飲食店。

 

子供がミルクをすませて眠った隙にご飯を食べにいきますが、その時には子供は抱っこしておくかソファに寝かせています。
なのでベビーカーは横においておくか、店員に預けるかですが、預かってくれないところもありますし、通路が狭いと折り畳まないとかなり邪魔になります。なので、折り畳んでおく必要がありますが、海外製は折り畳めない、もしくは折り畳めるけど自立しない、というものが非常に多い。その点、日本製はまず自立しますから、床に寝せるとか、立てかける必要はないワケです。

 

そして曲がり易さ。

 

これは非常に大切です。特にショッピングモールのような人ごみの中をベビーカーで人を轢かないように進むのは結構こまわりが必要です。特に赤ちゃんほんぽだとか、ベビザラスだとかベビーカーだらけの場所では、かなりスキルが求められます(笑)

 

ここで問題なのが車輪の構造です。

 

日本製のメーカーでは呼び方はメーカーで異なりますが、5万円以上のモデルであればオート4輪と呼ばれる機能がついています。
日本製のA型と呼ばれる新生児から使えるモデルは赤ちゃんを乗せる時に、対面か背面の両方の位置で座らせるようにできているのが一般的です。

 

front_back

 

出典:Combi

 

背面はベビーかを押しているママ・パパと赤ちゃんが同じ方向を見ている状態で、赤ちゃんからすると回りの景色がよく見えるポジションです。
一方で、対面は赤ちゃんがママ・パパの方向を見るので、お互いに安心感はありますが、赤ちゃんからすると回りをよく見えません。新生児のうちは赤ちゃんも目がほとんど見えていないのと、ママ・パパにとっても安心な事から対面で押すのが一般的。

 

ベビーカーを押す際に一番小回りが効くのは、前輪が自由(クルクルと360度回る)で後輪が進行方向に対してロックされている状態です。

 

オート4輪という機能は対面方向で押しても、背面方向で押しても、後輪を固定して前輪を自由にするという事を自動で行ってくれる機能です。
これが無いと、一般的なベビーカーは背面押しが初期設定なので、対面で押そうとすると前輪がロックされて後輪が自由になってしまうため、かなり小回りが難しい状態になります。スーパーの売り場でカートをよけて進むような動作はかなり難しいレベル。

 

このオート4輪機能は海外製だとあまりついていません。
人気ブランドのマクラーレンはそもそもポリシーとして対面式を造っていないですしね。
前だけ見て生きろ、という強いメッセージです。ウソです(でも対面式をつくらないってのはホントです)

 

軽量化と機能性はオフセットの方向

 

何やら便利な事づくめなような日本製ですが、悩ましい部分もあります。

 

それは、軽さと機能性は反比例するという事です。
軽さを出すために、メーカーは色々と軽量化をしますが、それはつまり機能を削っていくという事です。

 

例えば、軽量化する時にメーカーが真っ先にやるのは車輪を減らしたり、小さくしたり、素材を変える事です。

 

上位モデルは大抵、車輪が大きいか、4カ所それぞれに2個ずつタイヤがついています。また、モデルによっては自転車のように空気が入ったタイヤを搭載する事で振動を吸収し、走行を安定させるものもあります。一方で軽量化モデルはタイヤが小さく、樹脂ででてきている為、振動がダイレクトに赤ちゃんに伝わり易く走行も安定しません。先ほどのオート4輪も最軽量化モデルでは採用していない場合が多いです。そのための機構を取り外す事で軽量化をしているワケですね。

 

又、フレームも細く軽い素材を使うため、結構ギシギシいったりしますし、曲がる時にしなったりします。

 

値段が高ければ機能も充実しますが、その分、重くなります。
安ければ軽量化もされますが、機能性が失われます。

 

この相反する要素に向き合いながら、いかに機能性を落とさずに軽量化するか、という事が日本メーカーの命題になっているワケですね。

 

例えば、Combiですと、メチャカルハンディでもオート4輪タイプですと価格は5万円〜で重量は4.9kg〜です。
しかし、さらに上位モデルとなるネムリエというシリーズでは、価格も6万円〜で重量も7kgを超えてきます。

 

Apricaで言うと、メチャカルハンディの競合がラクーナで、ネムリエに対してはソラリアというモデルが存在します。価格、重量共に同じレンジです。

 

 

海外製は安全性とデザイン性がテーマ

 

一方で海外製はどうでしょうか?

 

海外製というと、ハリウッドセレブが愛用しているものが売れたり、流行り廃りが激しいイメージですが、日本でも売れているもので代表的なブランドは

 

マクラーレン(イギリス)McLaren

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サイベックス(ドイツ)Cybex

Cybex-Priam
バカブー(オランダ)Bugaboo

bugaboo

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ストッケ(ノルウェー)Stokke

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あたりでしょうか。
何かオシャレなベビーカーはないか?ってんで海外性をネットで探しまくった人は大体目にした名前なはず。

 

まず、大まかな特徴として、海外製は車輪が大きく、走行はかなり安定します。フレームも重厚なものが採用され、安全性を第一に考えられている事が伺えます。又、Stokkeのようにハイシートのモデルも特徴的で、赤ちゃんとママ・パパの距離がかなり近く保てるモデルも人気です。

 

走行の安定性や、赤ちゃんへの振動の伝わりにくさという部分では海外ブランドが勝っています。
それは、優れている劣っているというよりもコンセプトの違いですね。先ほど書いた通り、日本メーカーは「軽量化」をかなり重要視して開発を行っているため、そもそも馬鹿デカいタイヤなんてもんを付ける事をしないんです。

 

そして何よりデザイン性。

 

これは、日本製と圧倒的な差があります。

 

だってねぇ、、、車だってそうじゃないですか。
日本製は性能はいいけどデザインが、、、っていう。マツダなんかは頑張ってますけど。

 

ベビーカーも同じなんですよね。

 

んでもって、ここが世の中のママを悩ませるところなワケです。
ベビーカーも安い買物じゃないですから、どうせなら我が子をカワイイのに乗せて上げたいと思う訳です。

 

日本製はどれも似たり寄ったり、、、という事で海外製を見てみると、アラヤダ、ちょーオシャレじゃない。という事で心が揺れる訳ですが、ちょっと冷静になる必要があります。そして、圧倒的なシャレオツ感に心を奪われた妻を客観的事実を持って我々男性陣がロジックを持って冷静にさせるべきタイミングでもあります。

 

まず、高い。

 

安くても8万円。まあ、どのブランドにしても10万円は覚悟した方がいい。中古っていう選択肢もありますが、そもそも海外製ベビーカーを子供買おうとしているママが愛しの我が子をどこの誰が使ったかもわからない中古を選択するでしょうか?

 

次に重い。

 

海外製はまず、手で「持ち運ぶ」という設計思想がありません。
日本のように電車だバスだとせせこましく移動する事を想定していないからです。強いて言えば車に乗せたり、車から降ろす時くらい。だから「メチャカルハンディ」のようなものが無いのです。

 

日本でも比較的使いやすいと思われるBugabooのbeeでも8kgあります。
実物を店舗で触りましたが、まー重い。持ち運べなくは無いですが、他に荷物があるとかなりプルプルきます。

 

Stokkeにいたっては、持ち上げて階段登るとか無理なレベル。腕、もげます。

 

 

いいですか?

 

あなたの奥様が「海外製がカワイイと思うの、、、」と言い出したら、安易に「いーんじゃない?」とは言ってはいけません。緊急動議を起こす時です。アナタも本当にそれがイイ!と思うならいいです。だけど、選ぶのが面倒くさいとか、口を出すと怒られるなどという非・侍的な発想はいけません。その先には後悔しか無いのです。

 

 

海外製を使うかは、ライフスタイルによる

 

結局、何をもって選ぶべきか、というとやはりライフスタイルです。

 

海外製がカワイイのは分かります。誰がどー見たって海外製の方が可愛いんですよ。

 

ただ、デザインありきで選ぶととんでもなく不便な思いをする事もあります。海外製を検討する場合はまずアナタが実際に使う場面を想定しておく事が大切です。

 

マンションの場合、エレベーターはあるのか?

 

ウチの場合は無いんですよ。。。

 

都心部ではマンション住まいが多いと思いますが、低層階マンションだと、階数によってはエレベーターの設置義務がないので、階段だけという物件が結構多いものです。ウチは3階ですが、まず妻が一人で、しかも片手で持ち運べるかどうか、という点がネックでした。

 

海外製は男性だって片手で持ち上げるのが大変なのに、子供と荷物を持ちながら女性が一人で階段を上がるのは無理すぎます。危ないです。

 

海外製のベビーカーを調べていると、やたらスタイリッシュに広々とした空間にママがベビーカーを押していたり、草原で家族団らんしていたり、ハリウッドセレブが軽やかにバギーを押して闊歩してますが、まず状況が違いすぎます。彼らに段差は無いのです。

 

 

駅までは徒歩か?バスか?

 

週末、アナタが一緒に出かけるならいいですよ。
腕をプルプルさせながら持ち運べばいいワケですから。

 

だけど、平日にアナタが仕事で奥さんと子供だけで、例えば病院の検診だとかで駅前までいく場面っていうのは多いのではないでしょうか?

 

駅までは徒歩、あるいは車という場合はいいですが、バスなら要注意です。
バスの場合、空いていればいいですが、混んでいる場合は折畳まないといけないワケですから。

 

しかも片手に子供でも抱えていれば、折りたたみは片手でやらないといけません。
この点は海外製は不可です。

 

 

 週末、どこに行くのか?

 

もしアナタが、絵に描いたように広い公園で奥さんと並んで微笑み合いながらベビーカーを押して悠々と歩く場面を想定しているなら、それはヤバい。そういう場面もあるかも知れませんが、実際はオムツだの何だのを買いにショッピングモールなりに行くのではないでしょうか?

 

駐車場待ちをして、やっと車を降りて、ベビーカーを広げる。いつまで経っても来ないエレベーターにイライラし、やっと来たと思ったらギュウギュウでベビーカーを広げたままなんて無理な状況。エスカレーターにも乗れず、いざ赤ちゃん用品を買いにいけばそこにはベビーカー渋滞が待っています。

 

よくベビーカーを傾けてエスカレーターに乗せてる親がいます。ホントは危ないのでダメですが、あれは5-6kgの日本製ベビーカーに少しの荷物が乗った程度だからできる芸当であって、海外製の重量+荷物は本当に危ないです。

esca

 

いずれにしても、週末はそういう慌ただしい時間が大半なのです。

 

 

・マンションにエレベーターがある
・駅まで近いし、道も平坦
・商業施設ではエレベーター移動のみでOK(もしくは旦那がめっちゃ力持ち)、もしくはあまり人ごみには行かない

 

 

という条件にアナタのライフスタイルが合っていれば、海外製でも全く問題ないと思います。
日本製か海外製か、という話になるとまずデザインの差ばかりに目が行くのですが、大切なのは設計思想です。日本のメーカーは日本人のママ・パパの事情をよく知った上で作っています。デザイン性が追いつかないのが日本製らしいところでもありますが、それでもやはり便利なのは確かです。

 

他の子とは違うものに乗せたい。カワイイものに乗せたい。そういう親のエゴは別にあって当然だと思いますが、結果としてメチャクチャ不便というのでは本末転倒なのでは?とワタシは思ったワケです。それでイライラしても子供が可哀想ですし。。

 

 

そもそもベビーカーってそんなに使わない

 

最後に身も蓋もない事を言いますが、ベビーカーってそんなに使わないんですよね、、、実際。

 

回りの先輩ママ・パパの話を聞いていても皆そういいます。

 

クビが座ったらほとんど抱っこ紐。

 

これが先人達に共通する金言です。

 

結局、ベビーカーに乗せるとグズったりだとか、抱っこ紐の方が両手が空くなどの理由で、ベビーカーはあまり使わなくなるようです。街を歩いていても、抱っこ紐で赤ちゃんを正面に抱えてベビーカーはただの荷物入れになってる親子って沢山いるでしょう。結局、あーなるんですよ(笑)

 

であれば、ですよ。

 

お金と労力を使って海外製を使う意味がどこにあるのか、、、それがワタシと妻の行き着いた結論でした(笑)

 

なので、海外製をさんざん調べ回した挙げ句、普通にPigeonのRunfeeにしました。
色もシックで何となく二人とも気に入ったので。

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ちなみに、CombiとApricaとPigeonは価格も性能も大差ないです。
ただ、個人的に重要視したのは、座面の通気性です。うちの子はお出かけするようになってから汗疹が出て来ました。
赤ちゃんはお出かけするとチャイルドシートやら抱っこ紐やらベビーカーやら、背中は常に何かに接触しているのでかなり蒸れます。なので通気性は大切にした方がいい。その点でいくと、ApricaかPigeonです。Combiはエッグショックっていう「卵を落としても割れません」とかいう、どんだけ過保護なんだよっていうクッション素材に重点を置いていて、通気性はあまり確保されていない設計になっていたので、却下しました。

 

 

 

 

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