社会人のTOEIC対策は◯◯を変えると10倍加速する

社会人のTOEIC対策は◯◯を変えると10倍加速する

前回、英語学習には

 

 

“英語力”を鍛えるもの

 



 

“試験力”を鍛えるもの

 

 

この2種類がある事をお話した。
そして現実には、多くの人が両者を混同し、後者のみに焦点を当てて学習を進めた結果、成果が出ずに挫折している事も。
特に、英語力に支えられていないTOEIC対策はチェーンの外れた自転車をこいでいるようなもので、テクニックだけが空回りしてスコアに繋がらない。

 

じゃあ、英語力を伸ばせばいいー。

 

となるワケだけど、ここで失敗する人が多い。
挫折する人達は”あるパターン”にはまってしまい、知らずに遠回りしてしまっている。
そして、結果が付いてこないので嫌気がさしてくる。

 

ある点を変えるだけで、学習効率は劇的にUPし、TOEICのスコア停滞にブレイクスルーを起こす事ができるのに、あまり意識されていない。

 

 

 

学校英語というStreotypeとの決別

 

 

英語学習を始める時に、こんな順番で勉強をしてないだろうか?

 

・まず、英単語帳を使って語彙を増やす
・問題集で文法を再確認していく
・読解やリスニングの問題集をやる

 

これは、現在30代である我々(もしくはそれ以上)が受験生時代にやった一つの典型的な勉強方法ではないだろうか?
この方法を取っているなら今すぐやめた方がいい。

 

“英語の勉強に魔法のような裏技はない。基本に立ち返ってしっかりやろう”

 

その心意気は素晴らしいが、学生時代の方法に立ち返るってのはピントがずれてる。
この方法は受験英語だから通用したものであり、学習方法としては王道でも何でも無い。
その証拠に、当時あれだけ勉強したのに英語なんてちっとも話せやしない。

 

ちょっと当時を思い出して欲しい。
受験英語の問題ってのは、

 

・文法問題(短い文章で空欄補充的なやつ)
・長文問題(内容と一致してるのを次の1〜5から選べ、とか、下線部を和訳せよ、とか)

 

が中心で、志望校によってはリスニングがあったり、なかったり。
今はセンター試験でもリスニングが導入されて久しいけど、今の30代が現役受験性だった頃はセンターにリスニングもなかったし、私大もリスニングがないところがあった。
あっても、全体のウェイトは少なかった。

 

だから必然的に受験生の英語学習は、単語、文法、読解、和訳にやたらとウェイトを置いたものになっていた。
こんな方法では、耳は鍛えられない、話す事もできないのは当然。
おまけに、TOEICはリスニングが全体の半分ときている。

 

一体どうやって、英語力を高めながらTOEICスコアを上げろというのか。

 

受験生時代の王道は、社会人になった現在は何の役にも立たない過去の遺産と割り切ろう。
ただ、当時学んだ事がムダだったワケではない。
後で詳しく話すが、特に文法知識は強い武器になる。
何となくしか覚えていなくても、やり直せばすぐに蘇ってくる。

 

 

社会人の英語学習2.0 〜 最新のマインドセット

 

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ここ数年で英語学習環境は劇的に変わった。
PCがあれば辞書はいらないし、Skypeを使って英会話もできるし、スマホアプリを使って勉強できるようにもなった。
一方で、これらの技術的な進歩とは別に、英語学習法に対する考え方、つまりマインド面での変化がおきつつある。

 

このマインド面での変化こそが時間の限られた社会人が積極的に取り入れるべきもの。

 

それは、勉強の優先順位である。

 

先ほどの

 

・まず、英単語帳を使って語彙を増やす
・問題集で文法を再確認していく
・読解やリスニングの問題集をやる

 

これは、受験英語に捕われたやり方であり、英語力が養われない事は目に見えている。
単語帳にかじりつき、そして忘れる。
試験問題を解けるかどうかにフォーカスしている為、リスニング力は一向に伸びない。

では、どういった順番で学ぶべきか?

 

1. 発音

2. 文法

3. 音読

 

この順番がベスト。

 

一般的な独学スタイルと大きく違うのは、”発音”に重きを置いているところ。
実際、発音の練習を後回し、というか、全くしない人が多い。

 

しかし、実は発音こそ最初にやってしまうべき。
これが新しいスタンダードになりつつある。

 

つまり、勉強する順番が大切なのだ。

 

 

発音、インストール

 

pronunciation

 

 

発音を最初にやるという事に違和感を覚えたかも知れない。

 

一般的には英語の初心者に対しては、

 

“発音なんて気にしなくていい。どんどん話そう!”

 

というアドバイスがされる。

 

しかし、このアドバイスは正論のようでそうではない。
確かに、外国人と英語で話さないといけないシチュエーションでは発音にコンプレックスを持ってオドオドする必要はない。
ただし、発音を練習しなくていい、という事ではない。

 

他にも、学校教育の影響もある。
学生時代、あなたの学校の英語の教師は一体どれくらい丁寧に発音の練習をさせただろうか?
英語の勉強は文法とリーディングが中心で、しっかりとした発音の授業はなかったハズ。
私自身、発音をきちんと練習したのは英文科に入ってPhonetics(音声学)の講義を受けた時だった。

 

中学・高校では本格的な発音の授業はやらない。
というか、音声学の訓練をきちんと受け、教え方を学んだ英語教師なんて日本の中学・高校には殆どいないのが実情。
ようするに、きちんと体系的に教えられる人がいない。

 

こういった背景もあって、あまりに多くの人が発音の練習をないがしろにしている。
英語らしい発音は帰国子女や留学経験者という特権階級だけのもの、くらいに思ってる。

 

しかし、初心者こそ丁寧に発音の練習をするべきなのだ。

 

何故か?

 

発音の練習をする事によって、その後の学習速度が10倍違ってくるからだ。

 

まず、リスニング。
リスニングの力を付けようとして、リスニング用の教材を聞き流す人がいる。
通勤中にリスニング教材を聞いておけばそのうち耳が慣れるだろう、という希望的観測。
残念ながら、耳が英語に慣れる事はない。

 

何故なら、人間の耳は自分で発音できない音を正確に聞き取れないから。

 

例えば

 

but(しかし)とbat(野球のバット・コウモリ)

 

この2つの単語は明確に音が違う。
しかし、日本人はどちらも”バット”と聞こえる。

 

文脈に頼って判断をしているだけで、音を正確に聞き分けているワケではない。

 

butとbatを取り違えるような文脈は滅多にないだろう。
しかし、中には文脈に頼った解釈が危険に繋がる事もある。

 

その代表が

 

canとcan’t

 

特にアメリカ英語の場合、can’tの最後のtが消失して発音されるケースが多い。
カタカナにするとどちらも”キャーン”に聞こえる。

 

実際、canとcan’tを聞き分けるのは”tがあるか無いか”、ではない。
だって、どっちにしろtの音は無いんだから。

 

会話ではcanのaの発音の強さで聞き分ける人が多い。
(can’tの方がエとアを混ぜた音(æ)の発音が強い)

 

何故、聞き取れないのか?

 

答えは単純で、英語には日本語に無い音が沢山あるから。
あなたの脳には”æ”や”θ”といった音はそもそも備わっていない。

 

その時に何が起るかというと;

 

hot /hɑ’t/ 

 

も 

 

hut /hʌ’t/ 

 



 

hat /hˈæt/(アメリカ英語)

 

も全て”ハット”で認識してしまう。
何故なら、ɑもʌもæも、引き当て先となる音が”ア”しかないから。
脳は”知っている中で一番近い音”で代用してしまうのだ(カラオケの洋楽の字幕についてる振り仮名みたいなイメージが近い)


 

発音を練習する目的は、これらの音に対して正しい引き当て先を脳に作ってあげる事。
そうすれば、hatとhutは明確に違う音としてあなたの耳に入り、あなたの口から出て行くようになる。

 

音を正確に聞き取れる、という事は言うまでもなくリスニングで圧倒的な強みになる。
そして、会話でも伝わる英語となる。

 

一方で発音の練習から逃げ続けるとどうなるか?

 

- リスニング教材を聞いても聞いてもリスニングが一向に伸びない
- 音読を繰り返しても、そもそも発音が間違っているので、効果を引き出せない
- 会話でやたらと聞き返されてしまう

 

特に、音読との関係性。
よく、音読をしても効果が出ない、という人がいるが、これは発音の基礎が全くできていない場合が多い。
ただ耳から入ってきた音をそれに近いカタカナに置き換えて発声しているだけになってしまっている。
これは時間のムダ。

 

私が発音からやるべきだ、というのはココに理由がある。
最初に発音をしっかりやっておけば、音読の質が高まり、リスニングの力も伸び悩まずに突き抜けるからだ。

 

発音は思ったほど身につけるのに時間がかからない。
1ヶ月も集中的にやればかなり違ってくる。

 

 

英文法というコード

 

grammer

 

 

 

英文法とは、コードであり、数式であり、ルールである。

 

いくら発音を練習しても文法が分からないと意味が分からない。

 

英文というのはつまり、リスニング/スピーキングの観点から言えば、音が集まってできた単語が”文法”というルールに従って並べられて始めて意味を成す。
音だけ正確に聞き取れても、それはただの音の集合体で、何か意味を成すワケではない。

 

文法と聞くと鳥肌がたつほど拒否反応を起こす人もいるが、実は朗報の方が多い。

 

まず、先ほど言ったように、日本の学校教育はかなり文法、読解、和訳に偏ったもの。
裏を返すと、僕らは学生時代、かなり文法をやらされていたという事。

 

日本人は英語ができない、とよく言われるが、それは会話での事。
実際、仕事のe-mailなど、「きちんとした文章」を書く点においては日本人のレベルは高い。
その辺の東南アジア人、南米、イギリス以外のヨーロッパ諸国の人のe-mailなんて文法的に間違いまくりなのをよく目にする。

 

つまり、僕らは高い水準で文法を身につけているという事。
今は忘れてしまっているかも知れないが、復習をすればすぐに思い出せる。

 

次に、文法は大人の英語学習でこそ強い武器となる事。
子供と違い、感覚的に英語を身につける、というのは難しい。
その代わり、文法というツールをもって分析的、論理的に解釈を重ねる事ができる。
これは子供にはできない事。

 

最後に、TOEICの文法というのは、かなり単純なものが多いという事。
大学受験で出て来るような”一生使わない”知識は必要ない。

 

私は大学を卒業してからずーーーっと海外営業職に就いているけど、”No sooner had 主語 過去分詞 than 主語2 過去形”なんて使った事も誰かが使っているのを見た事もない。
そもそも、メールでこんな構文使われたらうっとおしくてしょうがない。

 

そして、こんなものはTOEICでは殆ど出ない。

 

つまり、

 

文法に関してはTOEIC対策用の文法問題集を1冊仕上げればそれで十分、という事。

リスニングははっきり言って、TOEICの問題集だけやっていても力は付かない。
あくまで出題パターンを把握する程度の代物。

 

だけど、文法は最初からTOEIC用の問題集をやればそれで基礎的な文法力は身に付く。

 

間違っても、ForestやNextageのように受験生用のものを使わない事。
説明が分かりにくいし、TOEICには向かない。
使われる単語の分野もかなり違うので、遠回りになる。

 

最後に

 

 

 

今日の社会人を取り巻く英語学習環境は目まぐるしい速度で変わっている。
ただし、冒頭に書いた”技術面の変化”にだけ目を奪われてはいけない。
ツールが変わったところで、語学というのは劇的に伸びたりはしないからだ。

 

僕らが変えないといけないのは、マインド面であり、学習の順番である。

 

書店にいくと、発音関連の書籍が増えた事に驚く。
“英語耳になる方法”だとか”キレイな発音を身につける”といったテキストが沢山ある。
私が英文科の学生だった10年前くらいには、こういった類のものは殆ど無かった。

 

それだけ発音の重要性が認識され始めているという事。

 

それまでは発音というのはネイティブの英会話講師に指導して貰う、というのが主流だった。
しかし、ネイティブだからといって、発音をきちんと教えられるワケではない。
僕らだって外国人に日本語の発音を体系的に教えられない。それと同じ。

 

人間は母国語の発音は小さい頃に理屈ではなく感覚で身につける。
だから、”できるよ、だけどやり方は説明できない”となる。

 

必要なのはネイティブスピーカーのお手本ではなく、音声学の知識。
アメリカの大学で留学生向けに使われる発音トレーニングも、日本の大学の英語系学部で使われるものも基本的には音声学のノウハウをベースに作られている。

 

“もっと舌を巻いて!”

 

”歯の先に舌をあててスーッ”

 

とかいうレベルではなく、きちんと音を分類し、舌のポジションを体で覚え、実際の会話での音の繋がりや消失についても学ぶ。
それが音声学に基づいたトレーニング。

 

少し前までは音声学をベースにした発音教本は英文科の生徒用のテキストくらいでしかお目にかからなかった。
しかし、幸いにも今は誰でも良質な発音トレーニング教材を手に入れる事ができる。

 

繰り返しになるが、発音こそ最初にやるべき。
TOIECの長文問題でもやっていた方が”勉強した”という気持ちになるかも知れない。
しかし、ウサギとカメではないけど、結局、発音をおろそかにして試験勉強ばかりやっていると後で必ず壁にぶち当たる。
さらに、TOEICスコアに英語力がついてこないというジレンマに陥る。

 

もしアナタが英語らしい発音なんて自分には無縁と考えていたならば、今一度、学習計画をリセットしてみて欲しい。

 

 

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社会人のTOEIC対策は◯◯を変えると10倍加速する was last modified: 12月 2nd, 2014 by Taka