世界で通用する英語資格を取ろう|社会人が今受けるべき資格はコレ

 

「英語を始めたい。せっかくだから資格も取りたい、、、けど、英語の資格って種類多すぎじゃない!?」

 

そんな方へ。

 

忙しい時間の合間を縫って英語の勉強を始めた。
せっかくなら資格を取って、努力を形に残したいですよね?

 

でも、調べた途端、その種類の多さにドン引きしませんか?(笑)

 

「英検ね、、中学生の時に受けたわー。4級だけどな。フッ。
ほう、TOEICね。聞いた事あるわ。トーイックってやつだろう?知ってるよ。TOEFL、、、トーフル、、か。豆腐みたいだな、フフ。IELTS、、、CASEC、、、すまん、今はまだ日本語で頼む」

 

 

どの資格を目指したらいいか決まらないと、なかなか勉強にも気合が入りませんよね。早く勉強のベクトルを定めて、英語ライフの密度を上げていきましょう!

 

目次

資格は目的から決めよう。万能な資格は無い。

 

このブログでも多く質問をいただくんです。

 

「結局、どの英語資格を取ればいいんですかね?」

 

って。

 

気持ちは凄く分かります。

 

「四の五の考えず、とりあえずコレ取っとけばマジで最強だから。」

 

ってズバっと言えればカッコいいんですけどね(汗)
そうとも言い切れないんですよ。

 

なんか、こーゆー「選択のパラドックス」っていうか、「選択肢ありすぎ問題」は萎えますよね。私の場合、「プログラミング言語を学びたいな~」って思って最近調べてるんですけど、「Java Script、PHP、Ruby、Python、、、」とか色々あって、

 

「もう!結局、どれが一番いいのよ!誰か俺の代わりに決めてくれ!」

 

とか思いましたもん(笑)

 

英語の資格なんてもっと多くて、TOEIC、英検、TOEFL、IELTS、国連英検、ケンブリッジ英検、GRE、GMAT、工業英検、日商ビジネス英語、、、

 

「、、、私に何か恨みでもあるの!?」

 

という悩ませレベル。

 

なので、迷うのは仕方ない。
でも、迷っていても仕方ない。

 

なので、選ぶためのガイドライン的な情報があったらいいなと思ったワケです。

 

では、まず大事なポイントを。

 

英語に限らずですが、資格において「難易度=市場価値」ではありません。

 

 

例えば、あなたは「ケンブリッジ英検 FCEレベル」と言われて、その英語力がどれくらいかピンときますか?

 

おそらく、

 

「それってTOEICで何点くらい?」

「英検で何級くらい?」

 

のように疑問を持ちませんか?

 

世界規模で見れば、ケンブリッジ英検の方が、TOEICや英検よりも知名度が高いのに、日本では名前すらあまり知られていない。
これは、日本という市場では、TOEICや英検の方が認知度が高く、市場価値も高いという事を意味します。

 

さらにこれが、「日本における転職市場」だったらどうでしょう?
TOEICの独占状態です。

 

一方で、ヨーロッパに行って「TOEIC800点」と言ったところで、「は?TOEIC?なにそれ。ケンブリッジ英検でいうとどのレベル?」といった反応かもしれません。

 

あるいは、海外MBAを目指す人たちには、TOEICなんて何の価値もありません。TOEFL、IELTS、GMATだけです。
何故なら、990点を取ったところで、それを「英語力の証明」として認定してくれる大学がないんですから。

 

つまり、ところ変われば市場価値も変わるんです。

 

アジアなのか、欧米なのか。
留学なのか、就職なのか。

 

場所や目的次第で、資格の価値は上がりもするし、下がりもする。

 

なので、「これさえ取っておけばマジ最強」っていうのはなくって、アナタの「英語できるようになって〇〇したい!」の〇〇によってベストな資格は決まってきます。

 

「えーー、めんどい。マジ萎えるんですけど」

 

まぁ、そう言わずに。
これから、具体的に「検討に入れるべき資格」を紹介していきます。

 

ちなみに、ここに載ってない資格はかなりマイナーなので、特別な事情(会社や学校で受験しろと言われた、とか)が無ければ検討に入れなくて大丈夫です。

 

社会人が検討に入れるべき資格6選

では早速。
ここからは、いくつかの資格を具体的に紹介していきます。

 

TOEIC

 

今や日本で「英語の資格」といえばTOEICというくらい、認知度が高い資格です。
私自身もTOEICを過去に何度も受験しましたし、このブログもTOEICの学習法をメインに紹介しています。

 

どういう人が受けるべき?

 

日本国内で、”キャリア用途”で英語を勉強する人に向いています。

 

・営業から海外営業に転職したい
・外資系企業に転職したい

 

キャリア用途というのは、こんなように、英語をキャリアに活かすケースです。日本国内では、多くの企業が採用基準の一つとしてTOEICの点数を見ていますし、昇進の要件としてTOEICのスコアを社員に課している会社も多数です。

 

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他の資格に比べ、開催頻度も多く、対策次第でスコアを上げやすいのが特徴です。
就職・転職などは、短期間で英語力を上げる必要があるので、そういった意味でもTOEICをオススメします。

 

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では、キャリア関連以外の用途、例えば留学などではどうでしょうか?
残念ながらTOEICは不向きです。

TOEICの受験者の6割は日本と韓国です。
欧米域ではほぼ認知度がなく、TOEICを「英語力の証明」とみなしてくれる海外の学校はほとんどありません。
一部、オンラインのMBAプログラムの入学要件として採用されているケースもありますが、きわめて稀な事例です。

 

特にイギリスでは、運営元のETSの不正発覚により、TOEICとTOEFLを「留学ビザ発行に必要な英語力の証明」としては、2015年4月以降は認定していませんので、ご注意を(関連情報)。

 

受験者数 270万人/年
開催場所 日本全国
開催頻度 10回/年
受験料 5,725円

 

英検

 

TOEICの認知度拡大で、存在感は薄まったものの、日本における「英語の資格」といえば英検ですよね。
もはや説明不要の大御所。

 

どういう人が受けるべき?

 

TOEIC同様、日本の国内でキャリアアップを図りたい人に向いています。
TOEICと比較すると、一長一短があります。

 


まず長所ですが、「読む」「書く」「話す」「聞く」の4つの力を試されます。
なので、難易度は高い分、合格した時に身についている英語力は高いと言えます。「使える英語」という観点で言えば英検に分がある、とも言えます。

 

換算表では同等とされるTOEIC750点と英検準1級なら、英検準1級ホルダーの方がレベルは高い傾向にあります。

 

TOEICの場合、同じ点数でも、そこに至るまでの勉強法によって「喋れる人」と「全然喋れない人」が生まれます。試験がリスニングとリーディングだけなので、自ずと対策も偏るんですよね。英検はその辺、ごまかしが効かない。

 

TOEICにも「SWテスト」という、スピーキングとライティングのテストもあるにはあるんです。
でも、受験者数が年間4万人弱なので、LRテストの200万人強と比べると、圧倒的に少ないんです。認知度が低いので、あまり評価に繋がらないのが実態です。

 

短所としては、準1級を超えないと「英語力が高い」という証明にならないこと。
2級は「高校生レベル」というイメージが定着していて、ビジネスで使えるレベルではないと判断されがちです。

 

しかも、困ったことに2級→準1級って急にレベルが上がるので、合格率がかなり下がります。なので、英検準1級を取って英語力の証明をするというのは、中々に険しい道でもあります(やるだけのリターンはありますが)。

 

ただ、目的が「就活で足きりに合わないようにする」といったケースで、「とりあえず最低限の英語力があればいい」という場合は、TOEIC600点を取っておけばいいですし、そちらの方が英検2級よりもラクです。

 

また、TOEIC同様、留学や海外移住という観点では英検はオススメできません。
日本国内では圧倒的な認知度があるものの、それはあくまで日本国内での話。
英検を英語力の証明として認定してくれる大学はかなり少ないですし、移住の審査にも使えません。

 

受験者数 370万人/年
開催場所 日本全国、アメリカ、イギリス
開催頻度 3回/年
受験料 3,000~9,500円(級によって異なる)

※受験者数には小学生を対象とした英検Jr.なども含まれます

 

ケンブリッジ英検

「英検」と付いていますが、私達のよく知る英検とは全く別物です。

 

日本では知名度があまり無いのですが、ヨーロッパでは「英語の資格」といったらコレ、というくらい有名で、歴史も長いです。世界中で10,000を超える企業・学校・政府団体で認定されている資格と言われています。

 

オーストラリアのビザ申請や、英国の大学・大学院への留学の際には英語力の証明として使用できます。
なので、「世界に通用する資格」という意味では、TOEICや英検よりも資格としての価値は高いといえます。

 

一応、参考までに他の試験との換算表を。
CPEが一番難しく、YLEが一番下のレベルです。

 

出典:英語4技能試験情報サイト

 

ちなみに、この表の左端のCEFR(A1,A2,B1、、、とあるやつ)は、Common European Framework of Reference for Language(ヨーロッパ共通参照枠)と呼ばれるものです。

 

どういうものかというと、ヨーロッパ発祥の、語学レベルの国際規格です。
これは英語に限ったものではなく、30種類ほどの色々な言語で使われている規格です。

 

これまでは、英語の試験といってもTOEFLやらケンブリッジ英検やらTOEICやら、色々とあって、それぞれがバラバラな尺度だったワケですよね。
しかも換算表も諸説あって、「TOEIC700点は英検何級相当なのか?」という情報もソースによってバラバラでした。

 

「そーゆーのは止めて、国際的に”同じものさし”で測りましょう」

 

というのがCEFRのコンセプトです。

 

誤解のないように言っておくと、CEFRは試験資格ではなく、あくまで規格です。

 

「TOEICの800点はCEFRのB2レベル」

「英検準一級ならCEFRのB1~B2レベル」

 

のように使われる尺度です。
英語の資格といっても、日本には日本独自の英検があるように、それぞれの国で色々な資格試験があります。なので、それらを一元的に評価できるのがCEFRというワケです。

 

なので、留学ビザや大学の入学基準も、「IELTSで〇〇点」「TOEFLで〇〇点」ではなく、「CEFRでC1レベル相当」といった定義に変わってきています。

 

どういう人が受けるべき?

 

英国やオーストラリアの大学・大学院へ留学を検討している人です。

 

※運営元の「ケンブリッジ大学英語検定機構」は、アメリカでも多くの大学がケンブリッジ英検を認定していると書いていますが、実際あまり数は多くないので、IELTSやTOEFLを受けるべきです。

 

ちなみに、ケンブリッジ英検について、「イギリスの移住のためのビザ申請に使える」といった、いい加減な情報も散見されますので、注意が必要です。移住申請には使えませんので。

 

実際に留学を考えている人は、検定機構のウェブサイトをきちんと見てみてくださいね。ここでは要点だけ説明します。

 

まず、英語圏の大学へ留学するための基本的なこととして、留学ビザ申請と入学申請は別の話です。

例えば、イギリスの場合、

 

・留学ビザを発給して貰うのに必要な英語力の認定
・各大学が求める英語力の認定

 

の2つが必要です。

 

留学ビザの方は、イギリス政府が認定しているテストのみが有効です。
いわゆるSELTというリストに載っているテストが対象になりますが、簡単にいうとILETSです。
冒頭にも書きましたが、TOEFLは運営元のETSに不正問題があり、イギリス政府は認めていません。

 

2つ目の各大学で定める英語力の要件ですが、ここではケンブリッジ英検は広く認められています。イギリスやオーストラリアの大学のほとんどが認定しています。

 

オーストラリアへの留学の場合はもっとシンプルで、留学ビザの発給のための英語力の認定としてケンブリッジ英検を認めています(CAEレベル)
そのため、ビザ発給と大学の認定の両方にケンブリッジ英検が使えるという事になるので、分かりやすいですね。

 

試験の内容としても、4技能(話す・聞く・書く・読む)が求められるので、学習を通して実践的な力がつく、価値ある検定試験と言えます。

 

ただ、個人的にはケンブリッジ検定の将来性は不確かなところがあると思っています。
先ほどの留学ビザの話で登場したIELTSですが、実は「ケンブリッジ大学英語検定機構」という団体は、IELTSの共同運営団体の一つでもあります。

 

ここ数年の傾向として、この団体は、どちらかというとIELTSの普及に力を入れているように見えます。

 

・イギリス政府が、ビザや移住のための要件として、IELTSだけに絞っている
・アメリカやカナダの大学でもIELTSの認定が進んでいる

 

こういった状況もあり、IELTSをゴリ推ししている感があります。
今後、IELTSとケンブリッジ英検とのすみ分けがされていくのか、はたまたIELTS一本化に向かっていくのか、その辺が読めない部分があります。

 

他の注意点として、ケンブリッジ英検は対策のための参考書が入手しにくいです。
Amazonで売ってはいますが、日本語のものは少ないです。
あまり対策ノウハウが充実していない試験ともいえるので、その辺がちょっと不便です。

 

余談ですが、ケンブリッジ英検を受けるにせよ、受けないにせよ、ケンブリッジ英検用の文法テキスト”Common mistakes at First Certificate”は凄くイイです。

 

もう一回言います。

 

凄く、イイです(笑)

 

簡単にいうと、非ネイティブの英語学習者がよく間違う”あるある”を集中的に学習できます。

 

日本人に限らず、世界中の非ネイティブには共通して「やりがちなミス」があります。

 

・過去形と現在完了形を上手く使い分けられない
・数えられない名詞なのに複数形にしちゃう

 

この変は、簡単なようで難しくて、ネイティブは「感覚的に知ってる」部分になりますが、これを補うのに効くんですよ、このテキスト。

ネイティブらしい「一つ上のレベル」を目指したい方は、ケンブリッジ英検を受けないとしても、このテキストはやる価値がありますよ。

 

 

ちなみに私は、TOEIC900点を目指していたころに使ってました。
私が過去に使った英語の参考書・問題集で歴代ベスト5には確実に入ります。

 

受験者数 250万人/年
開催場所 世界130ヵ国以上、日本国内は11カ所
開催頻度 4回/年
受験料 27,000円

 

国連英検

もしかすると、聞いた事がある方も多いかも知れません。
正式には「国際連合公用語英語検定試験」といいます。

 

長っ。

 

確か、私が高校生の時の英語の先生が、特A級をもってたような。
当時はなんとなく、「英検よりも凄い英検」みたいなイメージでした(笑)

 

E級~特A級までがあり、B級以上は英作文が出題され、A級以上は2次試験(面接)があります。
また、英語力に加えて国連の事についても知っておく必要があるため、対策しなければならない事が多いのも特徴です。

 

どういう人が受けるべき?

 

将来、国際公務員になりたい人。
国連や関連機関(UNESCOやWHOなど)、JICAなど国際的な組織で働きたい人。

 

国連英検って、名前に「国連」ってついてるし、外務省が後援している(認定しているワケではない)資格なので、何となくグローバルで価値の高い資格のように感じますが、注意が必要です。

 

まず、国連と名前が付いてはいますが、国際的な資格というワケではなく、日本独自のものです。なので、海外で国連英検といっても「なにそれ?」という事にしかなりません。

 

次に認知度が低いという点に注意が必要です。
国連英検自体は非常に価値のある資格だとは思います。英検と比べて、国際情勢についても知っていないといけないですし、求められる英語力は高いので、取得する事で得られるスキルや知識は質が高い。

 

しかしながら、資格の知名度の低さは否めず、一般企業への就職という場面では、市場価値があまり高くないとも言えます。

 

受験者数 非公開
開催場所 日本全国主要都市(※特A級の2次試験は東京と大阪のみ)
開催頻度 2回/年
受験料 2,700 ~ 10,500円(級によって異なる)

 

TOEFL

 

私が大学生だった10年前もそうでしたが、「留学といえばTOEFL」と言われてました。
留学先の大学によって求められるスコアは異なりますが、150ヵ国、10,000以上の大学や機関で認定されている試験なので、世界中で認知度の高い試験です。

 

留学以外では、例えば大学の英語クラスのレベル分けで使用されたりします。
ICU(国際基督教大学)、関西学院など。
私が卒業した青山学院も、英文科は入学時にTOEFLを受けさせられて、スコアによって3つのクラスに振り分けられた記憶があります。

 

つまり、ほぼ「学生のための試験」と言えるのです。
内容もかなりアカデミック。
リスニングのテストは、大学キャンパスの中で学生同士が話をしている場面とか、講師が授業している場面とか、図書室でのスタッフと学生との会話とかが多いです。

 

TOEFLに特徴的なのは、iBTと呼ばれる形式。
Internet-Based-Testingの略ですが、簡単にいうとPC上で回答する形式。
解答用紙に書き込むわけではありません。紙の形式(CBT)も昔はありましたが、2006年に完全に撤廃されています。

 

スピーキングの試験は、面接ではなく、マイクに向かって喋り、それを採点されます。

 

 

どういう人が受けるべき?

 

アメリカの大学に留学したい人。
留学生を受け入れる大学はそれぞれ、留学生に求める英語力を設定していますが、その証明としては、世界的にTOEFLかIELTSのどちらか(もしくは両方)が認められているのがほとんどです。

 

イギリスの大学に留学する場合はTOEFLではなくIELTSを受験するべきです。
先ほど書いたように、イギリスでは留学ビザの発行にTOEIC/TOEFLは使えなくなりました。そして、イギリスのほとんどの大学はIELTSを認定試験としています。

 

簡単にいうと、アメリカならTOEFL、イギリスならIELTSと二極に分かれているのが現状です。
ただ、IELTSもアメリカの大学での認定数を着実に伸ばしており、最近ではアメリカに留学する場合でもIELTSでいいケースが増えてきています。

 

また、「就職や転職においてはどうか?」という話をしますと、TOEICを受けるべきです。先ほど書いた通り、TOEFLは極めてアカデミックな試験なので、ビジネス英語とは全く別物です。

 

受験者数 世界で約72万人 日本国内で約8万人
開催場所 日本全国主要都市
開催頻度 月に3~4回(不定期)
受験料 235ドル(試験4日前を過ぎての申し込みは275ドル)

 

IELTS

 

日本では英検やTOEICほど知名度はない試験ですが、世界的には一番規模の大きい試験。
世界での受験者数は300万人にも達し、TOEFLを凌いでいます。
個人的にも一番注目している試験です。

 

先ほど、イギリスの大学ではほとんどが、TOEFLではなくIELTSを認定基準にしている、と書きましたが、他にもオーストラリアやニュージーランド、アイルランドでも広く使われています。

 

又、IELTSに特徴的なのは、

 

・アカデミック・モジュール
・ジェネラル・トレーニング・モジュール

 

の2種類があるという事です。
アカデミック・モジュールはTOEFLに近く、留学の際の語学力認定に使われます。
MBA留学の入学要件としても使われるケースも多く、対策に苦しむ社会人も多いです。

 

ジェネラル・トレーニング・モジュールは学業以外の研修目的で渡航する場合や、イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドへの移住申請をする際に必要となります。

 

どういう人が受けるべき?

 

イギリス・オーストラリアなどの大学・大学院へ留学を考えている方。
なお、アメリカでも3,000以上の大学・大学院やその他の機関が認定しているので、目指したい学校でIELTSが認められてる可能性があります。

 

MBA取得を目指す方。
最近は世界中の大学がMBAプログラムをオンラインで提供したり、オンライン+短期間のスクーリングという形で提供している事もあり、昔に比べるとMBA取得の敷居が下がってきました。その為、目指す人も増えてきています。

 

その際、大学側が定めた「入学のための語学レベルの基準」をクリアする必要があるのですが、それが大体IELTSの6.0~7.0というレベルで設定されている事が多いです。

 

後は、先ほど書きましたがイギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドへの移住をしたい方。
英語ができれば移住できるというワケではありませんが、IELTSは申請に必要になります。

 

受験者数 世界で約300万人 日本国内で約3万人
開催場所 日本全国主要都市
開催頻度 月に1~2回(不定期)
受験料 253,80円 ※受験にはパスポートが必要になります

 

これからの英語資格はどうなるのか?

 

さて、色々と紹介してきましたが、あなたの目指すべき資格は見つかりましたか??

 

最後に、「これからの英語資格はどうなるのか?」という事で、私の勝手な考察を。

 

消えゆくドメスティック資格

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まず、ドメスティックな資格は衰退していくと思います。
つまり、英検。あとは、マイナーなので紹介しませんでしたが、日商ビジネス英語検定とか。

 

理由は2つあります。

 

一つは、オンラインによるボーダーレス化です。
すでに英会話学校の領域ではオンライン英会話が主流になりつつあります。
しかも、今は「日本に住む外国人」ではなく、フィリピンに住むフィリピン人からオンラインでレッスンを受ける時代です。

 

先ほど書いたように、MBAでさえオンラインで取得できるようになってきました。そもそも今後、大学でも海外の大学の授業をオンラインで履修する、みたいな事が増えていくと思います。

 

オンライン化によって、あらゆる面で日本と海外の垣根がなくなってくると、必然的に日本でしか通用しない資格というのは衰退していきます。

 

・日本の大学にいながら、オーストラリアの大学の授業をオンラインで履修する事で単位を取得できる。その受講要件はIELTSスコア5.0

・日本にながら海外の大学のMBAオンラインコースに入学。その受講基準はIELTSスコア6.5

 

こうなってくると、わざわざ英検を受ける理由がない。

 

2つめに、英検などは運営元のマーケティングが致命的に下手という事です。
これは試験の質云々ではなく、運営側の手腕の問題です。
今となっては、日本国内で「英語の資格」というと、英検ではなくTOEICになりました。

 

元々、文部科学省に認定されていた事もあってアグラをかいていたのか知りませんが、就職、転職、企業での英語研修、どれをとっても今はTOEICです。

 

受験者、つまり消費者の立場からすると、試験の価値は汎用性です。
つまり、就職・転職で評価されるとか、昇給の条件になっているとか、大学の単位認定に使えるとか、色々な場面で使える資格かどうか、です。

 

TOEICはこの辺の立ち回りが上手かった。逆に英検は下手だった。
IELTSも認定校の数を破竹の勢いで伸ばしている陰には、こういった運営側のマーケティングと営業活動があるわけです。

 

これに合わせて、1つめのボーダレス化を考えると、今のままでは英検やその他の国内資格は先が見えないのです。

 

まあ、国連英検については、使う場面が、民ではなく公、、、つまり国連とかJICAとか”お堅いところ”なワケで、そんなに基準をフレキシブルに変えないでしょうから、受験者数が広まらないまでも、減りもせず安定して推移しそうです。

 

IELTSはアジアにおけるTOEICの制空権を攻略できるのか?

 

私が個人的に興味があるのは、IELTS vs TOEIC。

 

アカデミックな領域、つまり、留学の部分ではETSはTOEFLで躓いたわけです。
イギリスやオーストラリアでは全然認定されてないし、本陣のアメリカもIELTSが徐々に勢力を拡大してきている。

 

そうすると、ETSとしては、TOEICが頼みの綱なわけです。
日本と韓国のキャリア市場(就職・転職・昇進)では圧倒的なプレゼンスを持つのがTOEIC。

 

ただ、TOEIC SWがね。

 

「TOEICってリスニングとリーディングしかないから、点数高くても喋れないやつ多いんだよなー」

 

とかディスられて、TOEIC SWなるスピーキング・ライティングの試験を作ったものの、いまいち広がらない。
ここはTOEICの失策で、SWテストを分けるべきじゃなかった。

 

英検やIELTSのように、最初から「話す・書く」も組み込まれている試験なら受験性も抵抗ないけど、2つに分かれてしまうと、「普通のTOEICだけで手いっぱいなのにSWテストなんて受けてらんね」ってなります。
広まらないもんで、企業側も全然注目していない。

 

いまだにキャリア市場では高いプレゼンスを維持してはいますが、いい加減、世間的にも「TOEICのスコアが高くても喋れるとは限らない」という事に気が付いてきている。
もっと、本当の意味で証明となる資格が望まれているのも事実です。

 

そうすると、TOEICがSWテストを本腰入れてテコいれするのか。
あるいは、IELTSがアカデミック市場だけではなく、キャリア市場も崩しにかかってくるのか。

 

もしかすると5年後には勢力図がまったく変わってるかも知れませんね。

 

 

 

 

 

 

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