私が英語を勉強する前に知っておきたかった「学ぶ順番」

「英語を本気で勉強しよう!」

 

そう思った時、まず何から調べるだろうか?

 

殆どの人が「何を使って勉強すればいいのか?」からではないだろうか。

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・スクールに通うべき?
・独学でも大丈夫?
・どんな参考書がいい?

 

そういった、いわば「学習ツール」について調べるところから始める。
確かに重要な事だけど、実はそれよりも先に知っておくべき事がある。

 

それは

 

私達の信じる”英語における物事の順番”は実は間違っているケースが多いという事。

 

 

私自身、英語の学習を始めたばかりの頃にここをきちんと認識していなかった。
今でも覚えているのが、英文科に通っていたのにアルバイト先のレストランで外国人とロクに会話もできなかった事。
メチャクチャ勉強してたのに全く使いものにならなかった。。。

 

そこから自分の学習法について色々とアプローチを変えて試行錯誤する中で、「学習の順番に対する思い込み」が邪魔をしていた事に気がついた。
もっと早く気がついていれば、あんなにしんどい学習に時間を費やさなくて良かったのに、、と悔やまれてならなかったけど、今となっては仕方ない。

 

私は当時まだ学生だったので時間があり、凹んでもリカバリーできた。
だけど、少ない時間をやりくりして勉強時間を確保しなければならない社会人にとって、「結果が出ない」状況は致命的で、一瞬でモチベーションを殺してしまう。
そうならない為に認識しておくべき事は何だろうか?

 

目次

1. 聞き取れるようになれば発音できるようになる、というのは逆

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私は昔、単語を覚えてリスニング教材を毎日聞いていれば、自然に聞き取れるようになり、そしていつかある日話せるようになると思っていた。
DUOをやってVOAニュースを聞きまくればいつか日本語のようにスラスラと理解できるものと信じていた。

 

でも、これが間違いだった。

 

人間は「聞き取れないから話せない」のではなく、「話せないから聞き取れない」という方が事実に近い。

 
もっと正確に言えば、「自分自身で発音できない音は聞き取れない」という事。

 

 

高校時代までの英語学習を思い返して欲しい。
英語の授業は文法、リーディングが大部分で、リスニングをちょろっと、という感じではなかっただろうか?
スピーキングについては、僕らの世代は教わっていないケースが多い。

 

これが変な先入観を植え付けてしまう。
「英語は、まず文法と読解を固め、さらにリスニングの練習をしていく事でいつか話せるようになる」と勝手に刷り込まれてしまう。

 

あなたは心当たりがないだろうか?

 

ドキっとした方はすぐにこの考えを捨てて欲しい。
何故なら、高校時代までの英語の学習というのは、「受験を突破するため」のものであって、「英語を話せるようになるため」のものではないから。
事実、多くの大学の入試試験はスピーキングなんて無い。
従って、高校ではスピーキングを教える必要もないし、そもそも時間がない。

 

 

そこから生じる致命的な弊害は、発音をおそろかにする人が非常に多い事。

 

あなたは発音記号が読めるだろうか?
発音の練習を意識的にした事があるだろうか?

 

9割の人は読めないし、していない。
おそらく、辞書に出てくる顔文字のパーツみたいなやつ、くらいにしか思っていない。
何故なら、「リスニングの練習を重ね、耳が英語に慣れていけば、勝手にはなせるようになってくる」と思っているから。

 

全く逆で「発音できもしないものを聞き取れるワケがない」なのだ。

 

単純にいうと、私達のように英語を母国語としていない人間の脳には英語の音が備わっていない。
あくまで、「一番近い日本語の音で代用している」に過ぎない。
BusもBathも「バス」になってしまうのは、日本語にはその2つを区別する音が無いから。
舌先を上の歯にあてて息を吐いたところで、私達の脳は「ス」と認識するだけ。
だけど、英語の音が脳に備わっているネイティブには明確に違う音なのだ。

 

お分かりの方もいると思うが、リスニングの量を増やしたところで、ずーーーーっと似た音で処理され続けるだけで、ある日急にBathとBusが全然違うものに聞こえる事はない。
では、どうするのかといえば、備わっていない英語の音を意図的に脳に覚えさせればいい。

 

ではどうやって覚えさせるか。
答えは発音の練習にある。

 

何故かというと、自分で意識的に発音練習をして発音できるようになった音は脳がきちんと覚えるから。
thの音を「ス」とは別物として発音の反復練習をする事で、脳は次第にthをスとは別物と認識するようになる。
その結果、実際にthを耳にした時、それは今迄の「ス」ではなく”th”として認識されるのだ。

 

リスニングで全然聞き取れなくて悩んでいるのなら、次に買うのはリスニング教材ではない。
間違いなく発音練習の為の教材である。

 

 

2. まずは日常会話レベルになってから、という順序は間違い

 

もう一つは学習計画に関する順序。
多くのビジネスマンにとって、英語学習の目標は「海外旅行の時に露店やお土産屋さんで値切る」ことではなくビジネス英語であったりTOEICのハズ。

私も就職前はそうだったのだが、何故か勝手に「ビジネス英語は日常会話よりムズい」と思っている人が多い。
その結果、「まずは日常会話ができるようになったらビジネス英語を勉強しよう」という壮大な学習計画を立ててしまう。

 

これは無理もない。
企業の採用募集を見ていると「必要要件:英語(ビジネスレベル)」なんて書いてあったりして、あたかも「日常会話レベルではダメですよ」といっている場合が多く、さらに色々なメディアでさもビジネス英語の方が日常会話よりも難易度が高いかのような情報を発信しているから。

 

あえて断言するなら、社会人になってから英語学習を始める場合、このように「日常会話→ビジネス会話」という順序で進めようとすると90%以上の確立で挫折する。

 

そもそも、日常会話レベルとは何なのか?
実は非常に曖昧なのだ。自己紹介をしたり、レストランで注文をしたり、ホテルの予約をする事だろうか?
普通に考えれば、日々の会話全てが入るハズだ。

 

休日に何をした、今日は何がった、今度の休みは何をする、恋愛の話、増税の話、なんでもアリ。
つまり、日常会話なんてものは際限がなく、「日常会話レベルをマスターしたら」なんていう目標はゴールが曖昧な上にメチャクチャ時間がかかるのだ。
目標が曖昧であれば当然勉強も曖昧になってくる。

 

そしていつまでも肝心のビジネス英語に進む事ができない。

 

この「日常会話は簡単、ビジネス会話は難しい」という考え方は止めた方がいい。
むしろ逆だからだ。

 

日常会話は先の通り、際限がない。
日常会話というのは英語学者にとっては、永遠のテーマであって、時間をかけながら実践を通じて身につけていくもの。

 

 

一方でビジネス英語はどうか?

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あなたの日頃の仕事を考えてみるといい。
レストランでの友人や家族、恋人との会話に比べると、使う言葉がかなり限定的ではないだろうか?
ビジネスならではの言葉と業界独自の言葉でほとんどが成り立っているハズ。

 

例えば、

 

「昨日御社から頂いた新しい仕様の見積もり依頼については明日中に送付させて頂きます」

 

「今日中に発注書を頂けないでしょうか?手配が遅れると希望納期に間に合わなくなってしまいます」

 

「頂いた発注書ですが、単価の記載が間違っているので、至急訂正版を送って下さい」

 

こんなやりとりはメーカーであれば頻繁に生じると思う。
ここで出てきている「御社」「仕様」「見積もり」「発注書」「納期」「単価」「訂正」といった類いの「仕事の言葉」でビジネス会話は成り立っている。
ビジネスマンは皆、こういった言葉を共通言語としてコミュニケーションを取る。

 

逆に言うと、ビジネス会話は使う言葉の数は数はそれほど多くない。

 

そして、当然だけど英語になってもこれは同じ。

 

確かに使う言葉は聞き慣れないものや固いものが多い。
ただ、それは「難しい」とは違う。

 

もうお分かりの方もいらっしゃると思うが、ビジネス英語の習得が目標であれば、まずビジネス英語に的を絞って勉強するべきなのだ。
限られた「仕事言葉」と業界特有の専門用語を覚えればまず最低限の意思疎通は取る事ができるから。

 

日常会話の学習は終わりが無く、まして思っている程簡単ではない。
逆に、ビジネス英語は思っているほど小難しいものではなく、語彙範囲が限定されている分はるかに習得が早い。

社会人になってから英語の勉強を始めてきちんと英語力をものにする人は、最初から一環してビジネス英語に的を絞っている。

 

3. まとめ

 

私達を取り巻く英語学習環境は、「英語学習はこうあるべき」という先入観が蔓延している。

 

・発音よりもまずリスニングの練習をしなくてはいけない
・ビジネス英語の前にまず日常会話から
・単語は単語帳で覚える

 

etc

 

こういった事は違和感なく受け入れられているが、実はあまり根拠がなく、「皆がそう言っているからそう思う」といったレベルでしかない。
留学をしたり、海外で生活をするといったレベルで英語に触れるのならあまり関係ないが、日本で英語を勉強する人にとっては大きな弊害である。

 

英語の学習方法は唯一絶対なんてない。
自分の自由。合ったやり方をすればいい。

 

しかし、無意識に学生時代の勉強法にとらわれていて、当時と同じような方法をとってしまう。
学生時代の勉強法で英語が身に付かないのは火を見るより明かだ。
実際に6年間義務教育として英語を学んだにも関わらず、あなたの周りには英語話者がどれくらいいるだろうか?

 

特に発音については、後回しにしたり 「発音の練習はいらない」と考えている人が圧倒的に多い。

・キレイな発音は留学してたヤツの特権
・元から英語ができるヤツはいいけど、自分は発音までやってる時間はない

 

それは違う。
先に書いたように、発音こそ先なのだ。
いつか、聞き取れるようにはるはずと祈りながらリスニング教材を聞き流しても、その日はこない。
発音を最初に磨く事で、その後のリスニング・スピーキングのラーニング・カーブ(成長曲線)は飛躍的に上昇し始める。

 

まず、発音の練習とはどんなものなのかを理解し、手軽に始めたい方はコチラをオススメする。

 



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