絶対音感と帰国子女の共通点 〜 英語は◯◯から始めるべき3つの確証

英語を勉強していて、こんな風に思った事がないだろうか?

 

帰国子女のようには絶対になれないー。

 

確かに、幼少期を英語圏で過ごした帰国子女の人達は英語力で大きなアドバンテージがある。

 

でも、本当になれないのか?


 

答えはNO。

 

留学経験も無いのに、アメリカ人から

 

“どこの州で暮らしていたの?”

 

と聞かれたり

 

“西海岸っぽいイントネーションだね”

 

と言われる。
そういう経験を持つ「国内学習組」は私を含め、実際に沢山いる。

 

帰国子女として英語力を身につける人はつまり、”母国語として英語を身につける人”という事だよね。
一方で、日本で生まれ育った私達は”外国語として英語を身につける人”という事になる。

 

ここで問題になるのは、「後者がいかに前者に追いつくか?」という事だよね。

 

実は中学や高校でやったような英語学習の先にはそのゴールは用意されていない。
考え方をリセットし大きく転換しなければ、いつまで経っても「英語を武器にする」ことは叶わないのが現実。

 

それを成し遂げるには「音」が鍵になる。
そして、「音」と言えば「音楽」。音楽と英語の共通点からは「外国語として英語を学習する人」にとって、貴重な示唆を与えてくれる。

 

 

 

 

絶対音感と帰国子女

absolutepitch

 

 

絶対音感って言葉を聞いた事があると思う。
何かの物音を聞いただけで「ファ」とか「ドのシャープ」とか音を言い当てる事ができる能力だね。

 

帰国子女(バイリンガル)の英語力はそれに似ている。

 

なぜなら、どちらも「幼少期に必要な環境がそろう」というのが必須条件だから。

 

大学で教職課程をとっていた人は聞いた事があるかも知れないんだけど、「環境閾値説」という理論がある。
名前はなんか難しそうだけど、要するに「環境が影響するのか?」「本人の努力が影響するのか?」という事。実は学問やジャンルによってその影響度は違う。中でも、音楽と語学は「環境の影響度」の割合が圧倒的に高い。一方で、数学なんかは「本人の努力」に起因する割合が高いとされている。

 

絶対音感というのは、小さい頃からピアノをやっていた、みたいな環境が必要になる。
バイリンガルになるには一般的に12歳ころまでに数年間の英語圏生活が必要になる。

 

どちらも、「小さい頃に特有の環境にいた」って事が前提だよね。

 

じゃあ、どうして「小さい頃」じゃないといけないのか?

 

それは、脳の学習プロセスが子供と大人で違うから。
よく、子供は頭が「柔らかいから学習が速い」なんていうけど、それだね。
子供は言語を学習する時に「かなり感覚的」に吸収していく。文法がどうのこうの、というレベルではなく「合ってる」「合ってない」とか「しっくりくる」「違和感がある」という次元で言語を習得する。

 

ちょっと、私達自身の事を考えてみよう。
私達は英語に関してはネイティブスピーカーではないよね。英語は私達にとっては外国語だから。だけど、同時に「日本語のネイティブスピーカー」でもあるワケだ。

 

ここで質問。

 

アナタはどれだけ日本語を「体系的」「論理的」に学んだと言えるだろう?

 

私が働いている会社では、貿易業務の多くを中国とかベトナムの拠点にアウトソースしているんだけど、そこのスタッフはレベルの差はあれど、皆それなりに日本語を使うんだよ。中には「日本人!?」と思うくらい流暢で敬語も使いこなす人もいる。ただ、彼らは日本語の帰国子女じゃなくて、現地の日本語学校で学んだノン・ネイティブ(ネイティブじゃない人)。

 

で、よく電話やメールで

 

「A社に納期を早めるように依頼をするしましたが、対応は難しいなので、お客様には元々納期まで待つ事を依頼しますか」

 

みたいな感じの日本語が見受けられるのね。

 

意味は十分に分かるから、特に指摘もしない。
だけど、不自然だよね?

 

A社に納期を早めるよう依頼をしましたが、対応が難しいとの事ですので、お客様には元々の納期まで待って頂ける様に依頼を致しますか?

 

ってのが自然なハズ。

 

じゃあ、「何故間違っているのか」をきちんと説明できる?

 

正しい言い方を教えるのは簡単だよね。
そうじゃんくて、こうだよ?って。

 

でも、理屈で説明できるかな?

 

私もきちんとは説明ができない。

 

依頼するしました → 「しました」の「し」が既に「する」の意味を持っているので、「依頼する」の「する」はいらない
難しいなので   →   形容詞の後は「なので」ではなく「ので」が正しい。「難しいとの事なので」のように名詞の後なら「なので」が正しい

 

みたいな感じが限界だよ(笑)

 

そこで更に、「何故ですか?」なんて聞かれたら、、、

 

 

知らねーよ!!

 

って言うしかない。

 

ここで大切なのは、僕らがこういう場面に遭遇した時に、「その日本語おかしくね?」っていうのは分かるけど、それは「感覚的に」そう思うだけ、という事。
理屈はよく分からないけど、「それ変だな」って思う。

 

それは、私達が日本語を「感覚的」に習得したから。

 

私達には残念ながら、この「感覚で言語を覚える」という事を英語に応用する事ができない。
それは幼少期にしかできない事だから。

 

じゃあ、どうするか?

 

大人には「感覚で覚える力」は無いけれど、一方で「論理的な理解力」がある。
1+1=2 だから 1+2=3、みたいな考え方だよね。

 

ルールを覚えて、組み合わせて発展させていく力。

 

逆にいうと、幼少期はこの力がまだ発達していない。
なので、小さな子供が「仮定法」だ「関係代名詞」だと言いながら英語を学習するのは不可能。

 

 

つまり、「感覚」で習得できないのであれば、発達している論理的思考の力で、外国語を体系的に学んでいこう、というのが英語を母国語としない僕らのアプローチになる。

 

そこでそれを可能にするツールが「発音記号」や「文法」。
発音記号は、ネイティブが”なんとなーく”身につける音を記号化して誰でも発音できるようにしたもの。文法っていうのは、先ほどの「不自然な日本語」のように「言葉の使い方として正しい or 間違っている」を判断できるようになる為のルールだ。

 

率直に言って、英語ができない人は「発音記号」も「文法」も弱い人が非常に多い。
発音記号にいたっては、そもそも「必要ない!」と思っている人が大半。文法は「必要ない」とまで言わなくとも「嫌い」って人が多いかな。

 

そもそもそこがズレている。

 

子供のように感覚的に覚えられない。
こればっかりは仕方ない。

 

従って「論理的に覚える」事をしないといけないワケだけど、その為のツールである「文法」「発音記号」を使えるようになるのが、結局は一番近道って言うと、当然のように思えないだろうか?だけど、実際はみんな「必要ない」「嫌い」といって避けるんだよ。

 

 

「世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法」の著者の斉藤淳さんも、その著書の中で「まず発音、次に文法」と言っている。この2つを避けて英語力を手に入れるのは不可能と言い切れる。

 

文法は嫌でも学校でやるので、皆そこそこできる。でも、発音ってそんなにしっかり学ばないケースが多い。
そもそも、日本の中学高校の英語教師の大半は力が低過ぎるし、「音声学」の知識とトレーニングノウハウをもってないからね。やりたくても、できない。

 

 

でも、「英語を短期間で習得できるかどうか」という問題は、発音から逃げずに向き合うかどうかにかかっている。
大抵の人は、単語、文法、リーディングあたりから手をつけ、そこからリスニングに手を出し始める。実は、これが一番の問題。学習の最初の段階では発音こそが何よりも大切なのに、発音が学習プランに入っていないのだ。

 

もしアナタがリスニングに苦手意識を持っていたら特に注意して欲しい。
リスニングが伸びないのは、「リスニング力が無い」とか「聞き込む量が足りない」のが理由じゃない。
自分の脳に英語の音が記憶されていないからだ。

 

この点については、コチラの記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてみて欲しい。

 

1つめのポイントをまとめると、

 

大人は「感覚で言語を習得できる完全なバイリンガル」にはなれないけれど、その代わりに、論理的に英語を学習する事で英語力を伸ばす事ができる。そして発音記号や文法はその為のツールである。そして、発音を何よりも優先して取り組む事が成功の鍵、という事。

 

 

楽譜を読めると演奏ができる。発音記号が読めると話せるし聞き取れる。

 

scoreshowyoutheway

 

 

私は高校時代に吹奏楽部だったんだよね。
最初は楽譜もまともに読めないのに、なんとなく友達に誘われて入っちゃった。
それでも3年間やり遂げた自分にびっくりだけど。。。

 

吹奏楽の経験がなくても、アナタも楽譜を読んだ事があると思う。

 

で、そこには色々な記号があるよね。
♪もあれば、スタッカートとか、フォルテッシモとか。

 

英語も同じ。

 

まず、発音記号がある。
これは、1つ1つの音を正確に出す(正確に、というのは1音1音を全部しっかり明瞭に発音する、という意味ではなく”英語らしく”発音するという事)ためのもの。なので、音符に近い。

 

そしてアクセントの記号がある。
例えば、pianoという単語だったらaの上にチョンってpia’noってなってるよね。”ピッア-ノ”と発音したまえ、って意味。
楽譜では”>”とか”∧”がアクセント記号だよね。これも似た者同士。

 

あと、英語では記号はないけれど、「意味を伝える上で、キーとなる単語は強調する」って暗黙のルールがある。
例えば、”I need to buy a new mobile because I lost one last week.”(携帯を先週失くしたから新しいの買わないといけない)っていう文章だったら、キーとなる、つまり、意味を伝える上で大事な単語は new mobile, lostあたり。それ意外の単語はあまりストレスを置かず速く、少しゴニョゴニョした感じで発音される。

 

要するに、英語の発音は文章の中で波が生まれるという事。

 

これは音楽にフォルテシモとかピアニシモがあるような感じ。

 

ここで考えてみて欲しい。
ピアニカでもリコーダーでもクラリネットでもいいんだけど、学校の音楽の時間に楽譜を見ながら練習をした経験があると思う。
その時には、こういう記号の意味を教わって、それを意識しながら練習したんじゃないだろうか?
そして、練習を重ねる事で次第に上手くなっていったハズ。

 

英語もこれと同じ。

 

意味を持つ記号があって、それに沿って練習をする。
音符で示された通りの指のポジションで音を出すように、発音記号で示された通りの舌と唇のポジションで音を出す。
記号にしたがってアクセントをつけ、強弱の波を作る。

 

同じでしょ?

 

じゃあここで、聞くけども。
音楽を上手く演奏するのに、絶対音感は必要かな?あるに超した事はないけど、必須ではないよね。
楽譜が読めてその通りに練習を重ねれば誰でもそれなりのレベルに達する事はできる。

 

ここが2つ目のポイント。

 

音楽をやるのに「絶対音感」が必ずしも必要ではないように、私達は完全なバイリンガルになる必要はない。発音記号や強弱のルールが体系的に分かっていれば、それに沿って練習を重ねる事で高いレベルの英語力を手にする事ができる。

 

 

 

 

「反復」は「感覚」へと昇華される

 

 

音楽は楽譜に従って練習を繰り返していくと上達する。
みるみる演奏が上手くなっていく。

 

最初はぎこちない指の動きは次第に滑らかに動くようになる。
要するに、体が動作を覚えてくるというワケだ。

 

英語の発音も同じ。
練習を重ねる事で、特に意識しなくても口がスムーズに動くようになる。

 

最初はルールを覚え、記号を使いながら練習をしていく事になる。この時点では、確かに「子供のような感覚的な学習」には遠い。だけども、反復練習というのは必ず身体に刷り込まれて、やがて「感覚」のレベルに昇華される。

 

では、反復練習とは一体どういうトレーニングをすればよいのか?

 

主に2つある。

 

1つは発音の練習。
単語の単位で英語の音を正しく発音する訓練。”bath”の”th”の発音とかね。
英語では「ア」といっても3種類程ある。それを正確に素早く発音できるようにならないといけない。これは基礎的な訓練。音楽でいえば、音階練習に似ている。ドーレーミーファー、、、ド・ド・レ・レ・ミ・ミ・ファ・ファ、、、、みたいな練習。

 

もう1つは音読。
ニュースでも音読用教材でもいいんだけども、ある程度の長さがある(できれば5分以上の音源)を使って音読練習をする。
これは、「曲」を練習する事に近い。

 

例えばギターでも、基礎的なフレーズ練習もすれば、曲練習もするハズ。
それと同じ事で、個々の音を出す練習と、長文として”通し”での練習。この両方が必要。

 

バンドやっていた人とか、何か楽器をやっていた人は分かると思うんだけど、曲数をこなしていくと、段々と「初見」でもなんとなーく弾けるようになる。

 

ここに3つ目のポイントがある。

 

つまり、

 

基礎練習となる「個々の音」にフォーカスした発音練習と、文章全体を通しての「音読」を組み合わせる事で、はじめて聞く英文に対して聞き取れる割合が大きくなっていく。そして当然ながらアナタの英語はより「伝わる英語」へと進化してゆく、という事。

 

 

「揺るがない英語力」を手にするために

 

 

今回のポイントを抑えたトレーニングを重ねる事で、しっかりとした英語力を身につける事ができる。
それは、「TOEICでのスコアは良いが、実践ではまるでダメ」といった類いのものではない。実際の会話でしっかりと聞き取り、しっかりと伝える力であり、それこそが「揺るがない英語力」。

 

当然ながら、この力を伸ばしていけばTOEICのスコアも比例して伸びていく。
TOEICのスコアは必ずしも「高い英語力」を示すとは限らないが、「高い英語力」は「高いTOEICスコア」に直結する事は確実に言える。

 

もう一度まとめると;

 

1. 大人は「感覚で言語を習得できる完全なバイリンガル」にはなれない。でも、その代わりに、論理的に英語を学習する事で英語力を伸ばす事ができる。そして発音記号や文法はその為のツールである。そして、特に発音を優先して取り組む事が成功の鍵。

 

2.音楽をやるのに「絶対音感」が必ずしも必要ではないように、私達は完全なバイリンガルになる必要はない。発音記号や強弱のルールを体系的に分かっていれば、それに沿って練習を重ねる事で高いレベルの英語力を手にする事ができる。

 

3. 基礎練習となる「個々の音」にフォーカスした発音練習と、文章全体を通しての「音読」を組み合わせる事で、はじめて聞く英文に対して聞き取れる割合が大きくなっていく。同時にアナタの英語はより「伝わる英語」へと進化する。

 

 

英語は音から始めるー。

 

これこそが、学校の英語の授業に欠けている部分だ。
6年間勉強しても全く使い物にならない理由はここにある。

 

多くの人が参考書を山積みにして必死に勉強しても、成果を出せずにいる。だからこそ、アナタは同じ事を絶対にしてはいけない。

 

まずは音から。

 

たったそれだけの転換で、成長スピードは10倍変わってくる。

 

 

発音の重要性の細かい部分や、発音とリスニング力の関係性についての細かい部分についてはコチラの記事で紹介しているので、是非チェックしてみて。

 

↓ ↓ ↓

社会人の英語学習2.0 – 本当の英語耳を再インストールせよ

 

 

 

 

 

 

 

絶対音感と帰国子女の共通点 〜 英語は◯◯から始めるべき3つの確証 was last modified: 7月 8th, 2015 by Taka