30代からの独学英語 〜 学生の頃ワケわかんなかった「時制」をスッキリ克服する秘訣パート4

前回お話をした通り、現在完了形の基本コンセプトは「今に繋がっている」という事でした。

 

復習はコチラから

↓ ↓ ↓
30代からの独学英語 〜 学生の頃ワケわかんなかった「時制」をスッキリ克服する秘訣パート3

 

現在完了形を勉強すると決まって出てくるのが現在完了進行形。
長ったらしい名前ですね、、、。

 

で、”現在完了形”と”現在完了進行形”は何が違うの?

 

ここで、また多くの人が混沌としたカオスにぶち込まれるワケです。
という事で、本日はこの2つの時制の違いを簡単にお話します。

 

まず、文法的には:

 

have + 過去分詞 → 現在完了
have + been + 〜ing → 現在完了進行形

 

でしたね。

目次

よくある説明

 

日本を代表する文法参考書である「Forest」先生。
師、曰く現在完了進行形とは

 

“(今まで)ずっと〜し続けている」という動作の継続を表す”

 

、、、分かります?現在完了との違い。

 

現在完了だって「ずっと〜し続けている」という意味を持ちますから、この説明だと全然意味不明。

 

 

文法書の説明はこんなにも現実に即していない

 

では、NY Yankeesで話題になっている田中マー君を例に。

 

Tanaka has performed well this season.
Tanaka has been performing well this season.

 

どちらも「マー君は今シーズン調子が良い(今も良い)」という意味です。

 

つまり、Forestの説明は全然現実的じゃないという事。

 

こんな説明だから混乱してしまうワケです。

 

「あれ、、、じゃあ、現在完了は”もう既に終わった話”で、現在完了進行形は”今も続いている”って事?、、あれ、じゃあ現在完了と過去形の違いって何だっけ、、、」とドツボにはまっていく。

imgres-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スッキリ理解する為のポイント

 

 

 

現在完了と現在完了進行形の違いとは、

 

 

ズバリ

 

 

ニュアンスだけ。

 

 

ここが厄介なところでして。
学生時代に英文法を「練習問題」を通じて勉強してきた僕らは「常に正解は一つである」と思い込んでいます。
だから、「この場合は絶対に現在完了」「この場合は絶対に現在完了進行形」みたいなルールを求めてしまうんですが、
答えがないんです。だから余計に混乱してしまう。

 

 

先ほどのマー君の例ですと

 

現在完了:    マー君は今シーズン好調だ
現在完了進行形: マー君は今シーズンずっと好調できている

 

意味はそんなに変わらないんですが、現在完了進行形の方が「臨場感」がある事がなんとなく分かりますでしょうか。

tanaka-ny

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1つ例を上げてみましょう。

 

待ち合わせに遅れてきたクセに悪びれた様子もない彼女への一言。

late for date

 

 

 

 

 

 

“Hey, I’ve waited for 30 minutes !”
ちょっと!30分も待ったよ!

 

“Hey, I’ve been waiting for 30minutes!”
ちょっと!30分もずーーーっと待ってるけど!

 

後者の方がニュアンスは強いです。
30分間、待ち合わせ場所で一人スマホをいじりながらイライラしているあなたの姿をより鮮明にイメージさせます。

 

 

 

この臨場感は進行形のおかげ

 

先ほどお話した現在完了進行形の「臨場感」というのは、つまりは「進行形」がくっついている為に起こる現象です。
なので、別に現在完了じゃなくて他の時制でも進行形にすればこの臨場感は生み出す事ができます。

 

 

chattering office

 

 

 

 

 

 

 

She always chatters during office hours.
彼女は勤務時間中にいつもペチャクチャおしゃべりしている。

 

She is always chattering during office hours.
彼女は勤務時間中にいっっっつもペチャクチャおしゃべりをしている。

 

後者のイメージは、いつ彼女の方を見ても「おしゃべりしている真っ最中」という事。
つまり、いつの瞬間を切り取っても「おしゃべり」が進行形で行われているような感じです。

 

 

 

TOEIC PART5ではどうやって出題されるか?

 

TOEICの選択問題では、現在完了か現在完了進行形か?を問う問題は出ないと考えて大丈夫。
例えば

 

The baseball player (          ) very well this season and he’s expected to remark best record.

1.  has performed
2. performed
3. will have performed
4. has been performing

 

となると、1も4も文法的には正解になってしまうので問題として成り立たない。
ニュアンスの違いでしかないから。

 

もし、選択肢に現在完了と現在完了進行形の両方が入っていたら、それは「そもそも進行形にできない動詞」である
可能性を疑うべき。loveとかknowとかですね。

 

現在形にできない動詞についてはコチラ

↓ ↓ ↓

30代からの独学英語 〜 学生の頃ワケわかんなかった「時制」をスッキリ克服する秘訣パート2

 

 

まとめ

 

このように現在完了と現在完了進行形の違うはニュアンスによるもので、正誤問題などで識別できるようなものではありません。
ですから、あまり神経質に捉えずに「臨場感が違う」と頭に入れておけば問題ありません。
TOEICのようなテストではそれでいいのですが、問題なのはむしろ英会話です。
この臨場感を使いこなせると、あなたの英語はぐっと英語らしくなります。

 

ネイティブの音声(ニュース、インタビューなど)を使って勉強する際はどのように2つを使い分けているかに注目し、自分でも使い分けができるようにしましょう。

 

 

 

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