通関士試験のための通信講座でフォーサイトかアガルートかで迷う人は多いと思います。価格帯も似ているため、よく比較される講座ではないでしょうか。今回はこの2つの講座のどちらが良いか?を実体験ベースで紹介します。
まず、結論から言いますと、迷ったら絶対アガルートにするべきです。
理由はこの後説明しますね。
私自身、最初はフォーサイトを購入したのですがメチャクチャ後悔したので、実体験を交えて書きます。
✔️通関士の勉強を始めた時の筆者の状態
- メーカーと商社で約10年の貿易実務経験
- 貿易実務検定C級
- コンサルファームにて関税コンサル歴3年
社会人になってからずっと貿易に携わってきましたが、それでもフォーサイトの教材は理解しずらく、「このままでは落ちる……」と危機感を持ちました。
最初に私がフォーサイトの通関士講座を選んだ理由
私は最初フォーサイトの通関士講座を購入しました。
理由は下記です。
- 動画で学習できるので、通勤時間を有効に活用できそう
- テキストがフルカラーで分かりやすそう
- スマホアプリに学習スケジュール作成機能があって便利そう
アガルートも動画講義はあるのですが、スマホアプリが無いことや、テキストがシンプルすぎるかな?という印象がありました。他には、関税協会の講座も気になったのですが、金額が高いことや既に申し込みが締め切られていたので候補から外れました。
私がフォーサイトの通関士講座を1.5ヶ月で辞めた理由
3月にフォーサイトから教材が届き早速学習を始めたのですが、1ヶ月半で辞めてしまいました。
主な理由を説明します。
- 講義動画が分かりにくい
- テキストが出題範囲を網羅できていない・内容が浅い
- フルカラーテキストは思ったほど覚えやすくなかった
フォーサイトの5万円は勿体なかったのですが…試験に落ちるよりは、ということでアガルートに乗り換えを決めました。
講師は難解な文章をただ読み上げるだけ。
フォーサイトに一番ウンザリしたのは動画講義でした。
動画で講義を受けられることが決め手だっただけに凹みました。通勤・通勤時間に動画を観れば効率的に学習できる!って思うじゃないですか。
ですが、フォーサイトの通関士講座の動画では各種法令の理解は難しいです。なぜなら、関税法その他の難解な法令文書を噛み砕くこともなく、淡々と読み上げるだけだから。通関士試験は関税法、関税定率法、通関業法など貿易に関する法律を勉強する試験です。ですが、法律の文章というのは基本的に超絶分かりにくく書かれていますよね。
なので、講義では講師が難しい言葉を分かりやすく言い換えたり、噛み砕いたりすると思っていたのですが、それがほとんどありませんでした。
これはフォーサイトのサンプル講義動画です。
サンプル用動画なので、まだマシな方ですが、ほぼほぼテキストを読み上げているだけなのが分かりますでしょうか。
この神田さんという講師いわく、「咀嚼(そしゃく)して説明して欲しいという声も頂くが、法令文をそのまま覚える方がよいのであえて説明していない」という趣旨の発言も講義中にありました。
いやいや…難解な文章を難解なまま読み上げるだけなら講師なんていらないじゃん…AIでいいじゃん…っていう。
例えば、下記のような文章ってめちゃくちゃ読みにくいですよね。
“当該輸入貨物の取引価格が当該輸入貨物の売手と買手との間で取引される当該輸入貨物以外の貨物の取引数量または取引価格に依存して決定されるべき旨の条件その他当該輸入貨物の課税価格の決定を困難とする条件が当該輸入貨物の輸入取引に付されていること”
課税価格の決定の例外
当該、当該、当該、トゥーガイ! Too Guy !
回りくどくて何を言ってるのかすぐに理解できない文章は多いです。
でも、フォーサイトはこんな程度の文章は余裕でそのまま読み上げていきます。
「え〜、”当該輸入貨物の取引価格が当該輸入貨物の売手と買手との間で取引される当該輸入貨物以外の貨物の取引数量または取引価格に依存して決定されるべき旨の条件その他当該輸入貨物の課税価格の決定を困難とする条件が当該輸入貨物の輸入取引に付されていること“、となっております。はい、では次のページです。」
待て待て待て!ちゃんと説明しろ!!!読み上げただけだろ!給料泥棒が!
こんなのはしょっちゅうです。
法令文章って読むのにコツがあります。
- 「当該」は「その」って言い換える
- カッコ書きの中はいったん飛ばす
- 簡単な言葉に言い換えてみる
こういう事って、はじめて法令文書に触れる人にとっては分からないし、心折れるじゃないですか。そういうことをフォーサイトの講師って全然ケアせずに淡々と読み上げるんですよね(アガルートはこの辺ちゃんとフォローしてくれます)。
講義動画が出題範囲を網羅できていない
講義動画の不満はまだあります(不満が止まらない)。
- 「この後のページは復習に譲りますので読んでおいてください」
- 「重要度は高くないので割愛します。あとで読んでおいてください」
- 「正面から問われることはないので、言葉の意味だけ抑えておいてください」
フォーサイト神田講師の口癖です。
動画で説明するのはテキストの6割程度で、残りは説明せず「自分で読んでおけ」で終わります。しかしながら、「重要度は高く無いので」「正面らか問われることはない」と言いながら、過去問でフツーに出題されます。
そもそも論ですが、フォーサイトのテキストは厚みの割に内容が薄めです。過去問に挑戦するとテキストに書いてないことがバンバン出題されます。最初はそんなもんかと思っていたのですが、アガルートではそこまで多く無かったので、つまりフォーサイトのテキストって内容が薄いというか、出題ポイントをきちんと狙えてない印象です。
一生懸命やっても過去問解けないとモチベーションだだ下がりです。
出題傾向のアドバイスが全然ない
アガルートの講義と比較して顕著なのは、試験の出題傾向などの実践的なアドバイスが少ないことです。例えば、アガルートは、下記のようなアドバイスが頻繁にあります。
大学受験の予備校にしても、通関士の通信講座にしても、こういった実践的なアドバイスが欲しいから講義を受けるわけですよ。
対して、フォーサイトの講師のコメントといえば下記のような感じです。
「え〜、この部分はね、あまり頻繁に問われることはありませんが、言葉の意味くらいはね、抑えておくようにして下さい。はい、それではあとは復習に譲ります。」
「え〜、この部分はね、正面から問われることは多くはありませんが、選択肢に出てくる時にね、意味がわからないといけないので、抑えておいてください」
なんだか、重要なのか重要じゃないのかよく分からないし、「言葉の意味くらいは抑えておいてください」と言いつつ、過去問でガッツリ問われてきます。私はこれは「相性」では済まされないほどに講師の質に開きがあるように思えてなりません…。
「フルカラーテキスト = 覚えやすい」は嘘。
フォーサイトはやたらに「うちのテキストはフルカラーです!」とドヤってるんですが、別にカラーだから分かりやすいわけじゃないです。
ここは私も深く考えずに「分かりやすそう」と思ってしまったので反省です(泣)
上の画像見ていただくとわかると思うのですが、カラフルすぎてよく分からないです(笑)赤字だらけだし、もはやどこが重要なのか分からない。
また、フォーサイトのテキストってやたらに情報を表にまとめたがるのですが、何でもかんでも表にすれば分かりやすい訳ではありません。表は情報の整理にはいいのですが、概念の理解には向いていません。フォーサイトのテキストは情報の整理にばかり一生懸命で、「概念を理解させる」という点が非常に弱いと言えます。
個人的には、アガルートのシンプルなテキストの方が、自分でメモを書き込んだりして理解を促しやすいので使いやすかったです。
テキストの内容が薄く、誤字脱字が多い
フォーサイトはテキストの冊数が多い割には、必要の情報が網羅できていません。過去問を解くと、テキストに載ってないことがメチャクチャ出題されています。
誤解のないように言っておくと、通関士試験は複数の法律が出題範囲なので、どの講座で勉強してもテキストに載ってない問題は多少なりとも発生します。ただ、フォーサイトは多すぎます。解説を読んでも「関税法⚪︎条⚪︎項」としか書いてなくて、「自分で法令文読んどけや」っていう不親切ぶりに面食らう場面も多々。
このあたりについてはネット上で言及されている方もチラホラいます。
去年通関士試験に受かりました。私は本屋で売ってる参考書、問題集で十分だと思います。私もフォーサイトを受講しましたが、途中で関税法の内容が薄くこれでは合格が危ういと思い、本屋で別の参考書を買い勉強し直しました。DVDも1回見ただけでほとんど役に立っていません。
金の無駄でした。
Yahoo知恵袋
フォーサイトですか。安さとかカラーテキストとかをアピール
して販売していますが、私は合いませんでした。
DVDの内容もテキストのすべての項目を詳しく説明してくれる
訳ではないですし、結構な早さでどんどん進んでいきます。一番困ったのが誤字や誤植。ある講座ではあまりに多くて使い物にならなかったという経験もあります。勿論、合う合わないは人によって違うと思いますが、私には合わずでした。
Yaho知恵袋
また、これから通関士試験合格を目指そうとされている方に、ぜひ読んでいただきたいのがstoragedropさんの「鬱なのにクレーム対応やってまして(鬱クレ)」というブログの「通関士学習1年目 私はこうして受験に失敗した」というシリーズ記事です。
いや、不謹慎なのかもしれませんけど、「鬱クレ」っていう言葉の響きがちょっと可愛いというか、頭に残りますね(笑)合格体験記ならぬ不合格体験記を赤裸々に書いてる人って少ないので非常に参考になると思います。そして、その中でフォーサイトについても言及されています。
毎年出ている片山先生のハンドブック。フォーサイトのテキストで説明が分かりづらいときに、こちらを見ることもありました。3科目分が1冊にまとめられているので、1年目の受験本番には持っていきました。それからフォーサイトの教材には書かれてないことも書かれてます。5万円する教材よりも3000円の教材の方が詳しいって、どういうこと?と思いましたが、フォーサイトの学費5万は、初学者が学習に嫌気がこないよう、合格に必要な最低限だけを掲載した「厳選代」だと思うことにしました。
鬱なのにクレームやってまして「通関士学習1年目【不合格体験記3】 私はこうして受験に失敗した
「あれ?2年目もフォーサイトで勉強するという選択肢は無かったの?」
と思われたかもしれません。初学者には難しい試験ではありますが、実務の過去問題を見て「ヤベー」と思ったような私を何とか受験という土俵に上がれるところまで導いてくださったフォーサイトには大変感謝しています。しかし2年目の学習にはフォーサイトを使うつもりはありませんでした。というのも、51回試験は法改正が多かったという側面もあったのかもしれませんが、ただでさえ法改正でテキスト・問題集の修正箇所が多いのに、それに加えて誰が読んでも分かるような単純ミスによる文字訂正が多すぎて感謝の気持ちを上回るほどのストレスだったからです。
鬱なのにクレーム対応やってまして「通関士学習2年目【合格体験記1】私はこうして試験に合格した」
私の結論 「俺、フォーサイトだと落ちるわ…」
フォーサイトでは無理だ。落ちる。それが結論でした。
5万円も払ったので、もう少し頑張ってみようかとも思ったのですが、もはや動画で講師を見るだけでイラついてくる(笑)だって、読み上げるだけで全然解説しないんだもん。
最初、あまりに理解できないので、理解できない私がアホなのかと疑いました。だってフォーサイトの合格率って50%くらいある訳で、多くの人がこの講義で受かったわけですから。
で、迷いながらもアガルートのサンプル講義を見てみました。
「え、めっちゃ分かりやすそう」
5万円をドブに捨てるのは断腸の思いでしたが、落ちるよりはマシ、と思い。アガルートに乗り換えることにしました。
通関士試験は全科目で6割を取れば合格すると言われています。フォーサイトは「6割をしっかり取る」というコンセプトで講座を設計していると言っています。「満点を取る必要はない!」って。まぁ、その言い分は分かります。ただ、6割を目指すテキストでは6割は取れないと私は思うんですよね。まして、講義でテキストを網羅していないのであれば、6割届きません。
フォーサイトのテキストは内容が薄いので、市販の教材を買い足すはめになるという口コミが多いこととも合致します。「人による」「相性がある」といってしまえばそれまでですが、にしてもなぁ…という印象。
アガルートの通関士講座に乗り換えて良かった
さらに4万円の出費は痛手でしたが、私は結果的にアガルートに乗り換えて良かったです。あのままフォーサイトで続けていたら試験に落ちていたと思います。
微妙にキモい亀とウサギのキャラもいいですね 笑
講義がとても分かりやすくて丁寧
アガルートの通関士講座は加藤講師が講義をしていますが、すごく分かりやすいです。難しい言い回しは噛み砕いて「つまり、こういう意味ですよ」と説明してくれますし、「例えばこんな場面ですよ」と理解を促してくれます。
フォーサイトではこの点が最もストレスだったので、アガルートも同じだったらどうしよう…と心配してましたが期待以上でした。
例えば、「はしけ」って言葉ご存知でしょうか?
簡単にいうと、河川や運河など大型船が入れないところで活躍する小さい船で、大型船まで貨物を運ぶためのものなんですけど、聞きなれない人の方が多いと思います。私も何年も貿易実務やっていただけど、通関士試験の勉強の中で初めて出会った言葉です。
フォーサイトの講義はこういう単語も全然説明してくれないんですよ(泣)知ってて当然という感じでそのまま読み上げていきます。でもアガルートだと、そういう細かいところも丁寧にフォローしてくれるのはありがたいです。
出題ポイントが抑えられている
講義動画の中では、加藤講師が下記のような説明をしてくれます。
- ここは〇〇章の単元で習ったことと似てるので、よく狙われます
- この〇〇という言葉を△△という言葉に置き換えて出題されるので気をつけてくださいね
- ここは〇〇という言葉にすり替えてひっかけ問題になりやすいですよ
こういった説明のおかげで、緩急をつけて学習しやすいので助かりました。
また、テキストについても、頻出部分は分かりやすく強調されているので、「ここは絶対に覚えるべき」というところが明確です。フォーサイトのテキストは、全部がカラーなのでどこが大事が分かりにくかったり、「補足」として小さく書かれてるところからバンバン出題されたりして戸惑ったのですが、アガルートにしてからその点について悩むことはかなり減りました。
アガルートの通関士講座の購入前に心配だったこと
安い買い物でもないですし、フォーサイトで一回失敗してるので、正直不安はありました。実際に私が購入前に不安に思っていたことについて書きます。
テキストがシンプル過ぎて覚えにくくないか?
フォーサイトのテキストを見た後だと余計にシンプルに見えるんですよね(笑)なんとなくフルカラーの方がゴージャスというか、中身がしっかりしてる感じがするじゃないですか。なので、テキストの内容がフォーサイトよりも薄いんじゃないか?とか覚えにくいんじゃないか?と心配していました。
でも、結果としてアガルートのテキストの方が使いやすいです。理由は以下です。
- スッキリしてて覚えやすい
- 重要箇所が分かりやすい
- 自分でメモを書き込むことで自分用のテキストが育っていく
- 概念を図や絵で示してくれるので分かりやすい
アガルートのテキストは概念的でわかりにくい部分が図で示されているので、きちんと理解した上で単元を進めることができました。フォーサイトは基本的に文字の羅列ですし、前述の通り、講師が説明してくれるわけでもないので「イマイチ理解できてないけどとりあえず覚える」感じになってしまい、常に不安がありました。
フォーサイトは「覚えるためのテキスト」に対して、アガルートは「理解するためのテキスト」と言えるかも。私には後者が合っていました。
概念的なことが自分の中で腹落ちしていないと知識ってしっかり定着しないんですよね。「え、これどういう意味?」「例えばどんな状況?」といったモヤモヤを残したままただ暗記しようとしてもすぐに忘れますし、そこを出題された時に弱いんですよね。
フォーサイトのテキストは表面的な暗記に終始しがちです。私は分からないものをそのままにしておくのが気持ち悪い性格なので、相性が悪かったのかもしれません。
アガルートのテキストはフォーサイトほどカラフルではありません。青字が過去に出題実績がある箇所として強調されており、超必須ポイントは黄色のCHECK ボックスで強調されています。フォーサイトのフルカラーテキストを見た後だと少し物足りなさを感じるかもしれません。
ただ、フルカラーテキストだから覚えやすいということは全くありません。
これは断言できます。
結局、フォーサイトのテキストはゴチャゴチャと情報が渋滞していますし、自分がメモを書き込んでも見つけにくくなってしまい、使いにくいなと感じました。
むしろシンプルなテキストの方が通関士の勉強には向いています。フォーサイトにしろアガルートにしろ他の講座にしろ、全てを網羅したテキストは存在しません。過去問を解く中でかならずテキストには載っていない情報が出てきますので、その際にテキストにメモを残す。あとは、自分なりの覚え方などもメモに残す。そうやって自分オリジナルのテキストを作っていくことが重要なので、テキストは極力シンプルだと良いです。
スマホアプリがないけど大丈夫?
フォーサイトはManabunというスマホアプリがあります。その中で動画を視聴したり、学習の進捗管理や確認テストなどをこなします。一方で、アガルートはそもそもアプリを提供していません。動画は全てWEBサイト上で視聴します。
この部分について「アガルートはちょっと不便かな?」と少し心配したんですが、とくに不便は無かったです。(フォーサイトのアプリがすごく便利というワケでもないですしね)。
強いて言えば、フォーサイトは動画ファイルをダウンロードできますが、アガルートは音声ファイルのみダウンロード可能という違いがあります。ただ、私自身はわざわざ動画をダウンロードしておく必要性を感じることはなかったので特に不便は感じませんでした。スマホの契約ギガ数が極端に少ないとかでなければ、オンラインで視聴するのが良いと思います(私は15GB契約で特に不便はなかったです)。
学習計画をきちんと立てられるか?
はじめて通関士の試験を受ける人にとっては学習計画の立て方に不安がある人も多いと思います。出題範囲が広くテキストもたくさんありますしね。
フォーサイトはスマホアプリに学習スケジュールを自動で作成する機能があります。私はそれがいいなと思って最初フォーサイトにしたのですが、今思うとあまり必要なかったと思います。
✔️フォーサイトの学習スケジュール機能
イメージとしては、1日のスケジュールを上記の画面で登録します(曜日ごとに登録が可能です)。そうすると、試験本番までの残り日数から逆算して自動的にスケジュールを作成してくれます。
その日やるべき単元がこのように表示されますので、それに沿って学習を進めていきます。
フォーサイトの学習スケジュール機能は便利ですが、結構ギチギチな計画になるのでハードです。私はそのスケジュールをこなせず、どんどん溜まっていってしまってストレスでした(やらない自分が悪いのですが)。「自分のペースでやるとついついダラけちゃう」という人には良い機能です。
繰り返しになりますが、かなりギチギチなスケジュールになるので、覚悟してください 笑
✔️アガルートの学習計画
アガルートはフォーサイトのような学習スケジュール作成機能はなく、標準的な学習計画表が提供されるので、それを自分に合わせてカスタマイズして使うイメージです。
フォーサイト:誰かにスケジュールを決めてもらいたい人向け
アガルート:自分のペースで学習したい人向け
上のスケジュール表はアガルートHP上で公開されているものですが、受講生にはもっと具体的なスケジュール表が配布されます。
はじめての試験だと自分でスケジュールを立てることに不安があるかもしれません。ただ、唯一の正解がある訳ではありません。関税法から始める人もいれば、通関業法から始める人もいます。通関実務に長い期間をかけて取り組む人もいれば、最後の2ヶ月で追い込む人もいます。なので、結局はやりながら自分の取り組みやすいスケジュールに調整していくことになります。
私はフォーサイトの学習スケジュール作成機能に惹かれましたが、今思うとそれほど大きいメリットではなかったです。アガルートの学習計画の方が適度にゆとりがあったので、私には合ってました。
アガルートだと自分でうまく学習計画を立てられないんじゃ…?という心配はいらないので、そこは安心してもらって大丈夫かと思います!
結論:通関士講座に迷ったらアガルートの方がいい
色々書きましたが、まとめると通関士試験対策に限って言えば、フォーサイトよりアガルートをおすすめします。こういう比較って普通それぞれのメリット・デメリットを挙げると思うのですが、正直フォーサイトがアガルートよりも優れている点が思い浮かびませんでした……。なので、フォーサイトばかりdisる内容になってしまってちょっと申し訳ないです。
ただ、客観的に考えてフォーサイトの通関士講座はそれ単独で受講生を十分に合格させる内容とは言い難いのが現状だと思います。少なからず仕事で貿易や関税といったものに携わってきた私でもチンプンカンプンだったので、まるっきり初心者の方だとより難しく感じると思います。
フォーサイトからの乗り換えは割引対象。お祝い金や返金制度も
過去の私と同様にすでにフォーサイトで学習を始めている方で、「アガルートに変えようかな…」と悩んでいる方へ。やっぱり気になるのはお金のことですよね。すでにフォーサイトに5万円ほど使っていると思いますし、さらにアガルートで43,780円って正直きついですよね……。
もし躊躇する理由がお金の心配であれば、下記の制度についても知った上で検討すると良いと思います。
- 他校乗換え割引 20%
- 合格時お祝い金1万円
- 合格時全額返金
まず、フォーサイトから乗り換える場合は20%の割引制度があります。私もこれを利用しました。これだけで9,000円弱の割引になります。やり方は簡単で、お手持ちのフォーサイトの教材や納品書をスマホで撮影して、クーポン申請フォームから申請します。
必ず購入前にクーポンを取得してくださいね。
合格した場合は講座料の返金や1万円のお祝い金もあります。正直、フォーサイトに不満があるなら、アガルートへの乗換はメリとしかありません。私は「フォーサイトだと落ちるな」と思ったので、アガルートにすることで合格するならむしろプラスと考えて、迷わず乗り換えました。
もちろんフォーサイトが合っている方もいると思います。無理にアガルートへ乗換をする必要はまったくありません。ただ、フォーサイトのテキストや講義に何かしら不満があってモヤモヤするのはモチベーションも下がりますし、合格の可能性が低くなってしまいますので、乗換も1つの選択肢になるはずです。
Instagramで通関士試験の情報発信してます
最近、通関士試験を受ける方に向けた情報共有のためのInstagramアカウントを始めました!まだ小さいアカウントですが、分かりにくい概念の整理や、講座のテキストとはまた違った切り口で情報をまとめていますので、ぜひフォローをお願いします!
私自身がアガルートで勉強したため、アガルートでの学習と合わせて活用していただくと、記憶の定着に便利かなと思います!関税法だったり定率法だったり投稿はあえてバラバラにしてます。ランダムに見ていただくと、忘れてた記憶が蘇ったり、点と点がつながって線になることに役立つと思いますので是非!
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